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春のピクニックに、いちごスペシャルが欠かせなかった話

こんばんは、クラフトビア子です。

急に雪が降ったりと、風がまだ冷たい日が続きますが、ここ最近の日差しは着実に春へと変わりつつあります。

暖かくなってくると、ピクニックに行きたくなりますよね(やや強引)。

木々が芽吹いているのを見たり、たんぽぽやらつくしやらが生えているのをみつけたりするのが、とにかく楽しい。

まわりにある自然がすべて、春の到来を喜んでいる雰囲気に身をおくのは、生き物としてやらなければならないこと・大切なことだという気がしています。メンタルとか体調とかを整えるうえでも。花粉症はさておきですが。

児童文学の『秘密の花園』で、主人公のメアリが「春が、春がやってきたのよ!」と興奮しながら病気がちなコリンのもとに走っていく、あの感じです。(意味が分からないと思うので、『秘密の花園』を読んでいない方はよかったら読んでみてください。とてもボタニカルな、園芸によって子どもと大人の心が再生する物語です。)

と、前置きが長くなりましたが、ビア子は子どもの頃から母に連れて行ってもらったプチピクニックが好きでした。ご近所ピクニックで、ちょっとした軽食を自然の中で食べるだけなんですが、その記憶があって今もピクニックに行きたくなるのかもしれません。

そんな子どもの頃のプチピクニックで欠かせなかったのが、いちごスペシャル。山崎製パンのロングセラー商品の菓子パンです。


山崎製パン公式より

今晩は、そんな子どもの頃のプチピクニックと、そのときに欠かせなかったイチゴスペシャルについて書いてみたいと思います。

プチピクニックで野草を摘み、自然の中で気持ちがほぐれる感覚を覚えた子どもの頃

ビア子の母は、私と違って手先が器用で、草花に明るい人です。畔道に生えている草の名前を教えてくれたり、草笛を吹いたり、笹の葉で舟をつくって水に流してみたり、花輪を編んだり、この草は食べられると言っていろんな草を味わうのも教えてくれたりしました。

よもぎの若葉を摘んで草餅をつくったり、野蒜をとってきてゆでてみたり、つくしをバター炒めにしたりするのも、子ども心にたのしく、それもあってか春はわくわくする季節でした。

わりと自然がまわりにある環境で暮らしていたときは、水筒と菓子パンとレジャーシートを持って、近くの野山にピクニックしに行きました。

つくしがたくさん生えているのをみつけたときのわくわく感といったら!袋一杯に摘んで帰って、おいしくない「あたま」と「はかま」をとって、茎だけにするという作業をもくもくとやったのを覚えています。

ピクニックだからと何か特別なものがあるわけでもなく、遊び道具すら持っていきませんでしたが、野山をかけまわったり、生えている植物をみたりするのは何よりたのしいことでした。そうしていると、日頃のつらいことなんかも、すうっとなくなるような気がしました。

この経験が私の中に強く残っていたからか、息子が登校しぶりになった頃には、二人で、近くの多摩川にピクニックをしに行きました。やはり、ちょっとした食べ物と飲み物だけを持って。

何か話すのでもいいし、ただぼんやり川面を眺めたり、石を投げて水切りに挑戦したり、河原の植物を触って遊ぶのもいい。シロツメクサで花輪をつくったこともありました。

その時間に効果があったのかはわかりませんが、今では息子は一緒に河原でぼんやりする暇もないくらい、学校生活を楽しんでいるようです。

それにしても茫洋とした自然の中に身をおいていると、悩みやつらさが軽くなる気がします。最近はやっている?リトリートのお手軽版でしょうか。

子どもの頃のプチピクニックのおともだった、イチゴスペシャル

子どもの頃、プチピクニックに行くときは、たぶん母も日頃の家事の息抜きをしたかったのでしょう、おにぎりを握るわけでもなく、近所のお店に寄ってピクニックで食べるパンを選ばせてくれました。当時はコンビニがたくさんあったわけでもなく、コンビニのおにぎりもなかったので、手軽に外で食べるならパンだったんですよね。

いろんなパンが並んでいる中、私が必ず選んでいたのがイチゴスペシャルでした。

なにしろピクニックが非日常なイベントなので、スペシャルと名乗るパンこそが、持っていくのにふさわしい感じがしたのだと思います。

今でも販売されているイチゴスペシャルですが、当時とほとんど変わっていません。半月型のふわふわとしたカステラのようなスポンジに、いちごクリームとミルククリームがサンドされている、あまいパン。

ケーキのようなのに、大きくてふわふわで、いちごの甘酸っぱさもあって。

まるごと一人で食べるのが、とんでもないぜいたくをしているような気分でした。外で食べているから、不思議の国のアリスのティーパーティーに入りこんだような空想にもひたっていました。

ちなみに大人になって、ティーパーティーにも出てくる、イギリスの伝統のお菓子・ビクトリアサンドイッチケーキを知り「これ、イチゴスペシャルじゃん」と思ってしまったのは秘密です。

子どもの頃のピクニックで食べた思い出を壊したくないからか、菓子パンをあまり好まなくなったからか、大人になってからはイチゴスペシャルを食べていません。

買い物をしているとよく見かけるのですが、自分で食べるために買うことはないです。子どもには勧めてみますが、どうもピンとこないのか、違うパンを選んでしまうのでやっぱり買えません。

お店で見かけるイチゴスペシャルが、記憶にあるイチゴスペシャルより小さく感じるのは、たぶん私が大人になったから(もしかしたら本当にサイズが小さくなってるかもしれませんが)。

パッケージもあまり変わっていないように思えて、見かけると応援したくなります。

山崎製パンの公式サイトからお借りしました。全然変わっていないと思っていたら、意外にパッケージデザインは変遷しているみたいです。

先日書いたチェルシー(飴)のように、いつか販売終了となる日が訪れるのかも。そうなったら残念だと思いつつ、やっぱり買えないでいます。

だから、応援したい気持ちも込めて書いてみました。

それではまた。



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