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手芸が捗る毎日

黄鱗きいろです。
一応小説家です。

ありがたくも富士見L文庫様から
12月に新刊を出させてもらえるんですが、
私は毎回新刊発売前後に
エゴサの鬼になってしまう癖があります。

エゴサ。
それは何の利益も生まない無意味な行為。

私がエゴサしようとしまいと
売れる時は売れるし
口コミが広がる時は広がるものです。
まあ、続刊したこともない零細作家なので
そういう事態になったことがないんですが。

それはともかく。
エゴサって時間の浪費な上に
心身への悪影響しかないんですよね。
エゴサをするだけで、
体調は悪くなるし無気力になる。
最悪です。

でもやめられない止まらない。
誰か新作について呟いてる人がいないか、
5分おきに検索欄をリロードしてしまう。
書影公開もまだなんだから、
呟く人なんていないやろ!!
と頭ではわかっているんですがね。

その上、
今月は某コンテストの中間結果が出るので、
もう大変です。

リロードしまくる指が止まりません。
誰か助けてくれ。

そんな私が変われたのは、
近所の手芸屋さんが閉店セールを始めたのがきっかけでした。

その手芸屋さん、
地域密着型の家族経営で
物心ついたころから
たまに通っていた場所だったんですよね。
家族経営みたいだし、
継いでくれる人もいないから閉めるという話でした。

悲しいなーとは思いつつ、
閉店セールで布と糸を買った私。
目的はそう。
エゴサ防止策です。

手芸で手を動かしてる間は
エゴサをしないって寸法です。
あったまいいー!

最初に作ったのは肩掛けサコッシュでした。
お世辞にもいい出来とは言えませんでしたが、
まあ形になったので結構感動しました。

次にブックカバーを作り、
有料の型紙で別のカバンを作り、
ミンネにも細々と置くようになりました。
うっかり手が滑ってミシンを買ったので
手芸の日々はもう止まりません。
最新ではめちゃかわなコインケースを作りました。
よかったら見てね。

でもそんなにエゴサしたくないなら
別の文章の仕事すればいいじゃないか?って思うでしょう?

ははは。
新刊発売直前のダメダメメンタルで
ろくな文章なんて書けるわけないんですよ。

今の私は哀しきエゴサモンスターです。
エゴサor手芸or死。

そんなわけで今日も私は手芸を続けるのでした。
つづく。

問題の新刊

和風異界にトリップした
クソガキメンタル少年が
顔が良くてめんどくさい男たちに挟まれて
大変なことに〜!?

両親の葬送の途中で
黄泉平良坂に流されてきた少年「雛」は、
混濁した記憶の中、2人の男に出会う。
1人は「形代」。
この黄泉平良坂で欠けてしまった魂を導く仕事をしている男。
もう1人は「継喪(つぐも)」。
形代の従者として彼に仕える慇懃無礼な男。
しかし主従であるはずの彼らには
内に抱える鬱屈とした思いがあり――?

雛は現世に帰れるのか!?
どうしようもない男たちの因縁はどうなるのか!?
死者の魂を導き送る、和風ファンタジー第一巻!

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