no.104「湿気たマッチ」
湿気たマッチで火を擦るんだ
危なく揺れる炎が飛び火する
これがおれの光なんだ
これがおれを照らしているんだ
過去さえ今にも失くしそうで
不安が押し寄せてくるんだ
昔の青い歌を書き殴り
昨日も明日を待ち惚けした
諦めないよ 諦めないよ
抱き締めるよ 愛してみせるよ
どんな意味がある? どんな価値がある?
分からないだけさ…
信じた姿に馬鹿を見せられる
いつもそこで目を背けていた
有り合わせの正しさに囚われて
自由を見失っていたんだ
諦めないよ 諦めないよ
抱き締めるよ