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50歳のノート「K-POPオーディション番組発ZEROBASEONEにハマる」



TV番組を見なくなって久しい。食事時はTVモニターでABEMAかYouTubeを見る。
ABEMAを漁っているとK-POPオーディション番組がずらりと並んでいる。
Wanna One がデビューした番組からいつのまに7年経っている。その間オーディション番組を味見してはハマれずに脱落していた。

もともとオーディション番組が好きで「アメリカン・アイドル」「ゴッド・タレント」も見ていた。
普通の見た目の人がホールを圧倒する異常なまでの才能を見せつけてきたり、ぼんやりした印象の人が審査員の一言で輝き出したり。
変貌と爆発的な賞賛がオーディション番組の見どころである。

アメリカ、イギリスが主流だったオーディション番組は今やK-POPが圧倒している。
K-POPオーディションからデビューしたWanna Oneのボーカルの1人、今や俳優のファン・ミニョンがあるオーディション番組のMCで登場するという。
えっ…あのお美しいファン・ミニョンが…と思い見始めると早速どハマりした。

BOYS PLANET というその番組はオーディション番組定番の振り落とし形式で進む。ミッションが与えられ課題に悩み成長するけれども投票で容赦なく振り落とされる。

面白いのはリアルと非現実の2つを見ることができる。
ステージで披露しても声が裏返ったり音程を外したりダンスがバラバラになったり。そこにリアルを感じる。
けれど同じ課題で安定の歌、ダンスに加えてパフォーマンスを見せつけてくるモンスタークラスがいる。そのモンスタークラスが一定数いるのだ。容姿に加えて安定感があり、さらに個人の魅力を最大限出してくる。

そんなスターは候補が100人いても1人2人でしょ、と思うがBOYS PLANET は10人前後いるのだ。そして最後の9人に絞り込まれる時になにがしががほんの少し微妙な人たちが振り落とされた。
応援していただけに驚きだけれども最後に選ばれた9人を見るとAIなのか?と思うほど容姿端麗で歌、ダンス、個性の粒揃いである。
上位キープ組だったが自身がデビュー組に選ばれてギャン泣きする姿に涙する。

もともと頭一つ飛び抜けている人たちがデビューしたので感動が薄いかと思ったがそうではなかった。
課題の中で、強いもの同士で組んはずの彼らがなぜかパッとせず、本番のステージ前の評価で期待外れと言われたことがあった。個人の実力は高けれど全体がぼんやりしてしまったのだ。悩んだメンバーは細部に磨きをかけ、より個人の魅力が際立つよう相互に演出した。結果、そのステージはレジェンドと言われる名シーンになる。
強いもの同士が集まると打ち消し合ってしまうんだという驚きと、相手がライバルなのにお互いを演出して盛り立てるプロ意識を感じた。

彼らのひたむきさがいい…とそのオーディション番組を最初から見直すとあら不思議、デビューしたメンバーが多く映ってない?と気づいてしまった。
これ全部出来レースだったら、、と大人のからくりを妄想してドキドキする。

けれど、落とされたメンバーたちを思い返すと一層リアルを感じる。
のちにデビューする強いメンバーたちが一ヶ所に固まっており、その他大勢のチームは人気投票下位メンバーばかりで歌も踊りもおぼつかない。
けれどアイデアを絞り出し、なんとかしなきゃという決死の思いで舞台を作り上げたチームがいた。
一人一人は小粒かもしれないけどそのステージの熱量は胸に残る。

一方、その番組から最終的にZEROBASEONEとしてデビューしたアベンジャーズは非現実な美ときらめきを見せてくれる。

芸能の世界は「不平等が当たり前」というお話しを聞いたことがある。
頑張れば報われる世界ではない、という厳しさを想像する。
同時にもろもろ恵まれてるから「はい勝ち確」ではないと身を削るように磨き合うZEROBASEONEが見せてくれる。

どちらも自分の中から爆発的にエナジーを出して輝こうとするその姿に美を感じる。
2024年3月現在ZEROBASEONEが来日しているのでTikTokでファンの方々が上げてくださるコンテンツを追うのに忙しい。
ますます洗練されていく彼らを見つつ、オーディション番組で髪の毛ボサボサで寝れずに悩んだり試行錯誤の練習で汗が流れ落ちる様子を思い返す。

謎に発生する高揚感に「これが推しといふもの…」と味わった。

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