見出し画像

【#255】イエスにゆだねて

 5月26日(日)の朝早く、車の数が少ない静まった市街地を進んで紋別に向かいました。峠の道を幾つか越える中で、緑が映える山の木々がとてもさわやかです。同じ緑でも、冬の間は色を失っていた落葉樹の若葉は明るく若々しさがあります。一方常緑樹の緑は、まさに風雪を耐えてきた力強さを感じます。

 この日、大学生の頃によく聞いていた、小坂忠さんや岩渕まことさんたちが歌う懐かしのCD BOXを車に載せて聞いていました。若い時によく聞いていた歌は、今でも歌詞を覚えているものですね。この曲を聴いていた頃の自分の青い気持ち、友人たちの顔を思い浮かべていました。

 2枚目にかけたCDに「イエスにゆだねて」が入っていました。この曲は、当時の中高生フェスティバルで教会の中高生が歌ったもので、練習に練習を重ねて発表した時のことをよく覚えています。私より4つほど歳下の中高生たちが中心になったバンドで、緊張しながら演奏し、歌っている様子を、私は会場の一番奥の扉付近から固唾を飲んで応援していました。20教会ぐらいが出演していたでしょうか。他の教会のことは覚えていませんが、演奏が終わった後も誰よりも長く彼らに拍手を送っていました。

 今から思うと、彼らのことをどこまで理解して、本当の意味で寄り添っていたかどうかは、心もとないものがあります。むしろ何でも分かったかのように、自分の思いを押し付けていたところがあったのだろうと思います。時おり彼らのことを思い出し、また祈りに覚えています。

▲ 歌詞を見ることができます。

 「やがてすべてのことが わかる時がくると」という歌詞に大きくうなずきます。わかること、わからないこと、いろいろとあります。しかし全てをわかってくれている方がおられる、そして変わることのないものが今日も注がれていることを知っているから、ゆだねていけるのでしょう。

 青い春のような気持ちをも思い出しながら、牛たちがのんびりと草を喰む様子を横目に、紋別への道を進んでいました。さあ、明日は6月最初の礼拝です。主の大庭に憩う1日を過ごします。

今日も主の恵みと慈しみが、追いかけてくる1日でありますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?