見出し画像

【#147】ひまわりの種

依頼

 「ひまわりの種を送って欲しい」と、大阪にいる母から連絡がありました。千葉に移住した友人に送りたいとのことでした。その方の住む家の隣に、広い土地が広がっているとのこと。

 私たちが北海道に転任になって3年目の9月末、父と母がその子どもたち(私の姉と弟たち)とその家族(父母から言えば孫)と一緒に総勢16を引き連れて私たちのいる北見に来てくれました(その時のblog記事→)。最終日に飛行場の近くにある朝日ケ丘公園展望台に行きました。本当は10月上旬までひまわりが咲いているのですが、この年は少し前の台風の影響で全く咲いていませんでした。

▲ 鐘を鳴らしに行く私の姉・弟家族。朝日ケ丘公園展望台から。(2011年9月26日)

 2011年に北海道でひまわり畑を見ていない母なのですが、この時、展望台で販売されていたひまわりの種を買って帰っていたようです。そしてその種を蒔いたら、きれいにたくましく花が咲いたというのです。母からは数年に一度「一生のお願いだから」というお願いがありますが、ひまわりの種を買って送るなど容易(たやす)いことです。

何とも象徴的に

 私たちがコロナ陽性になる少し前に連絡があったので、療養期間を経て少しお待たせをしましたが、お義母さんが週一でデイサービスに行っている時間を見計らって、朝日ケ丘公園展望台に行ってきました(TOP画像、2023年9月5日)。

▲ 朝日ケ丘公園展望台横を歩く妻。(2023年9月5日)

 久し振りに展望台に行くと、何と売店は無くなっていました。恐らくコロナ禍で観光客が来なくなった時に、引き揚げたのでしょう。また展望台の周りにひまわりが咲いている畑もありましたが、何とも象徴的に展望台に来た人とは反対の方向を向いて咲いていました。

▲ 反対を向くひまわり。左奥に見えるのは網走湖。(2023年9月5日)

作戦会議 

 展望台に売店がなかったので、道の駅に行けばひまわりの種があるだろうと車を走らせました。売店の方に尋ねたところ、「売っていません」ということでした。そこで売店ではアイスクリームを買い、食べながらの作戦会議となりました。

▲ 暑かったので、カップにして正解。道の駅メルヘンの丘にて。(2023年9月5日)

 考えてみたら、そんなに需要があるものではないですね。普通はホームセンターなどで買うと思うのですが、「あそこのひまわりの種」という母からの指定があります。スマホでいろいろと検索して、売っていませんかと尋ねるのですが、ありません。すぐ近くにある、売っていそうな特産種苗センターなるところにも電話をしましたが、無いとのこと。どこで売っているかを尋ねても「?」ということでした。

 そこで、困った時は役場に電話をしてみようということで、大空町の町役場に電話をしました。斯々然々(かくかくしかじか)説明したところ、「担当の者に代わります」とのこと。「おい、おい」と思いながらも、もう一度、斯々然々お話したところ、「役場に入ったばかりなので、よく分かりません。すぐに調べて折り返し電話をします」とのこと。さすが地方の役場ですね。ありがたいです。

無事に

 目論見が外れ、こんなに時間がかかるとは思わず、お義母さんのデイサービスの帰りの時間が気になってきました。そこで「出直そうか」ということになり、車を動かし始めた時、役場から折り返しの電話がっかってきました!1店、探し当ててくださいました。(大空町の皆さん、ありがとう)いかにも一般の人は来なさそうな資材センターで、しかもひまわりの種1袋という小分け、そして取り寄せとなりました。それでも無事に買えて良かったです。

▲ 届いたひまわりの種(2023年9月9日)

 一週間ぐらいかかるということでしたが、4日後に無事にひまわりの種が届きました。何粒あるのか分かりませんが、500g。しかし裏の表示を見て驚きました。まさかのアメリカ産だったのです。「ま、いいかあ」と、母の催促が来る前に、母に送ることができました。(妻はどうやら「生産地:アメリカ」のところを、マジックで黒く塗りつぶしていたようです)予想以上の種が送られてきて、母は小分けにしてあちこちに配ったとのこと。ま、喜んでもらえたのなら、それはそれで良かったということですね。(とりとめもなく長くなり、駄文にて失礼します)

▲ こんな風に咲いてくれると良いのですが。(2023年9月5日)

今日も主の恵みと慈しみが、追いかけてくる1日でありますように。

追記

 ちなみこれだけの労力をかけて(?)、ひまわりの種を送ったのですが、今年の我が家(教会)のひまわりは、虫がついたりするなど、あまり美しくなく、既に何本か切られています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?