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実録、駆け込みジュニアNISA奮闘記

 今年も、はや師走です。鳴りもの入りで登場する新NISA制度の開始も、あと半月となりました。新しいNISA制度が始まるにあたって、今年は、「NISAやりたい」とご相談を受けることもしばしばでした。そんななか、今年いっぱいで制度が終わるジュニアNISA。親戚筋から、孫へ生前贈与したいとの話があったので、それでは、その生前贈与されたお金をジュニアNISAで少し増やしたらどうかしらと提案してみました。お孫ちゃん、まだ小学校に入ったばかりです。「今年中にジュニアNISA口座で投資しておけば、18歳になるまで運用ができます!」と言うと、ご相談者さま(お孫ちゃんの親御様)もとてもやる気になり、それでは始めましょうとなりました。
 さて、ここからいろいろな手続きが始まります。まずは、口座を作る必要があります。親御様は、これまで資産運用とか、投資とか、いっさい興味なしで、したことはございません。が、いずれNISAでの運用をやってみたいとのことでもあったので、投資信託のバリエーションが多そうな証券会社で口座を開設する作業に入りました。証券会社によってですが、親御様も口座を持っていないと、未成年者口座を開けないところもあり、今回親子共々、某ネット証券で口座を開設しました。次に、ジュニアNISA口座の開設です。こちらは、通常のNISA口座でもある程度の日数が必要なのと同様、二週間程度かかり、ジュニアNISA口座が開設できました。今年いっぱいで制度が終わるジュニアNISA開設申し込みは、多くの証券会社で9月くらいで打ち切っていましたが、打ち切り前に手続きが終わりひと安心。
 まだまだ手続きは続きます。次は、入金です。お子様の未成年口座に入金しないとなりません。証券会社のオンライン取引では、オンライン上での入金が可能ですが、入金元の銀行口座は本人名義でなければなりません。ということで、まずは子供名義の銀行口座を作り、そこへ祖父母様から贈与を受けたお金を入金するという作業が発生しました。最初の証券口座を作る時は、かなりやる気で、サクサクと作業を進めていた相談者様も、この辺りからちょっと、めんどくさいなぁ〜となって作業停滞気味。そこは、なんとか励まし、やっとのことでお子様の証券会社の口座に入金がされました。
 そして、いよいよ投資信託の買い付けに進んだのが12月。インデックス系の投資信託を数本お選びいただき、買い付け作業を行なっていただき、無事に全ての作業が終了しました。買い付けに当たっても、ちゃんとジュニアNISA口座内での運用になるように買い付けるなどの注意が必要なので、証券会社のオンライン取引を初めてやる方には、ちょっとハードルは高かったと思います。注文の際には、「分配金を再投資する」をお勧めしました。ジュニアNISAは制度が終わり、来年から新しく買い付けることはできなくなりますが、運用は18歳になるまで続けられます。まだまだこれから10年以上運用ができる、このお子様の場合、分配金を再投資することにより、より大きな運用益が期待できるからです。
 今回、親御様も手続き等、慣れないことが多く大変だったようですが、今回の作業で、親御様の来年からの新NISA活用の土台ができたわけです。初めて証券会社に口座を持つ、というような人には、ネット証券などの手続きは少しハードルが高く、途中で気持ちが折れてしまいそうになるんだなぁと実感しました。このあたりを気軽にご相談していただき、サポートできるようにしていけたら良いかなぁとも感じました。


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