想いを絆(つな)ぐ
こんにちは。LINEのオープンチャット「コピーライティング戦略会議室」室長の夏目かをるです。
このたびオープンチャット参加者と一緒に、「今日一日元気になる言葉」という新しいコンテンツを作って、noteで共有することになりました。https://line.me/ti/g2/IwG29SxFcZmS6ucWGJAJNg
これまでの人生の中で、「あなたに影響を与えた元気になる言葉」と、その言葉にまつわるエピソードをnoteで紹介します。
オープンチャットの参加者から募った言葉とそのエピソードを、私が編集してnoteで紹介するこの企画は、賛同してくださったnoteの読者も参加できる仕組みも作りました。(今日一日元気になる言葉をオープンチャットから投稿のNさんのエッセイに続いてにインフォメーションしております)。この企画に応援したい方、ぜひ一緒に作っていきましょう。
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今日一日元気になる言葉 vol5 想いを絆ぐ
この言葉を寄せてくれたのは、目黒区のイタリアンのオーナー・増山大さんです。
増山さんは、目黒区のほかに、世田谷区の池尻大橋にあるイタリアン「La Bitta(ラビッタ)」のオーナーでした。店は目黒川沿いにあって、毎年桜のシーズンになると予約が殺到し、花見客で賑っていたのですが、コロナ感染拡大によって外出自粛が都から要請されると、客が激減。「営業を断念しよう」と、同店を閉店したのです。その増山さんの英断を、日刊SPAで書きました。https://nikkan-spa.jp/1661671?cx_clicks_art_mdl=7_title
おかげさまで記事は大好評でした。「胸の迫ってくる」という人もいましたが、おそらく私が増山さんを個人的に知っていたということと、英断したまさにその日に、ラビッタでお茶をして、増山さんの迷いや、今の状況を何とかしなければならないといった焦りも見たからでしょう。記事の文章に、増山さんの想いが息づいていると思います。
今回の増山さんの「想いを絆(つな)ぐ」は、増山さんのFacebookに投稿された記事を少し編集させていただきました。仕事に対する姿勢や、モチベーションの源を考察するために、とても良いテキストだと思います。(夏目)
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★ 「想いを絆ぐ」 増山大
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外出自粛が緩和されたころに目黒区にのイタリアン・デイジーに)予約でご来店いただいたカップルを接客していたら、お客様から「こちらのお店って池尻大橋の姉妹店なんですか」と聞かれた。
なんでも昨年のクリスマス前に4月に閉店した池尻大橋のLaBittaに来てくれた、とのこと。
その時はクリスマスより早い時だったから、クリスマスコースはやっていなく、うちの従業員に「クリスマスコースできないですか?」とお願いしたらしい。
すると池尻大橋のスタッフが「出来る限りやりますよ」と当日対応しくれた。「料理も美味しくて感動しました」とお客様が当時を振り返って、LaBittaでのクリスマスの思い出を語ってくれたのです。
コロナ自粛中にお二人とも誕生日を迎えたので、お祝いをしたくて、池尻大橋のLaBittaに行くはずがすでに閉店だった、とのこと。
「ネットで探してみたら、都立大のデイジーが姉妹店とのことで、予約をしました」というお客様の言葉に、胸がぎゅーーーっとしめつけられた。
「閉店しちゃってすいません」と謝りながら、池尻の店長、料理長に感謝の気持ちでいっぱいになった。
あの二人が全力で目の前のお客様を喜ばせようと頑張ったから、今に繋がってるんだと思った。普通だったら、探して調べて、しかも姉妹店というだけで、店舗に予約などしない。ということは、池尻大橋のLaBittaのクリスマスディナーを気に入ってくれたのだ。お客様の満足度がものすごく高かったんだとわかった。
よし!俺も目の前のお二人に、全力でサプライズ決行!二人の喜びの表情をしっかりと確認しながら、僕は池尻大橋のLaBitta想いもしっかり背負って、また1日1日、1組1組、1人1人のお客様に向き合っていこうと決めた。
辛いことも、苦しいこともあるけど、そして口に出さないこともあるけど、お客様の笑顔が僕たちの想いを絆ぐのだ。思いが絆れば、また僕たちの喜びに繋がる。やり甲斐のある仕事を選んだことに、僕の心は、温かく満たされていた。
*写真は池尻大橋のLaBitta(撮影・増山大)
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増山大 プロフィール
株式会社HungryMonkey代表取締役
代官山雑貨店2年間、株式会社グローバルダイニングにて7年勤務。飲食業界のすべてを学ぶ。
2016,5月
個人事業主として池尻大橋LaBitta開業
2019,3月
株式会社HungryMonkey設立
2019,7月
都立大学Saluteria D/G(サルテリアデイジー)開業https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131702/13236935/
2020,4月
池尻大橋LaBitta閉店
今後、地方創生事業を展開予定。
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夏目かをる プロフィール
コラムニスト、小説家、ライター。秋田県出身。立教大学文学部日本文学科卒。2万人以上のワーキングウーマンの仕事、恋愛、婚活、結婚を取材。女性目線のコラム「”賞味期限”が女を不機や嫌にする」(現代ビジネス)、「女が嫌いな女の現在地」(日刊ゲンダイ)などやWOWOW映画コラムも。ルポ「同窓会恋愛」(婦人公論)、「高学歴女性の貧困」(サンデー毎日)は毎日新聞日曜版の読書欄で紹介される。「戦略的に離婚しない女たち」(週刊朝日)などで夫婦問題にも言及。「33歳女の壁その後」(朝日新聞社telling)では40万以上のPVを獲得。2020年4月日刊SPAの記事でYahoo!ランキング総合第一位に。小説「ボディ・クラッシュ」(河出書房新書)、「季節はずれの恋」(講談社ムック本)、連載小説「眠れない夜」(WOMe)ランキング第一位。書籍「英語でリッチ!」(アーク出版)で第12回ライターズネットワーク大賞受賞。2007年10万人に一人の難病・ギランバレー症候群を後遺症なしに完治。
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