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車いすバスケットボール3x3イベント CP3x3のルーツ その②

2日間の休暇を経て出社
この休暇は家で仕事もしていましたが、暴飲暴食で今日から節制します。規則正しい食生活と生活習慣。
4月は新年度という事で何かを決意する時期には良いタイミングです。

さて、本日は前回の続き。
イベント実施まで20日を切っているので、あまり悠長に投稿は出来ません。
なにせ、7チームのエントリーもあるのでチーム紹介だけでも7回分あるはずです。(余裕が無くて選手紹介が全て一緒になってしまいましたらゴメンなさい。)

4月17日ご参加いただく方にはルーツも知ってもらいたいので、実施までの経緯を振り返ります。

想像以上に集まったエントリーチーム

実施会場が決定し、日程も確定。
選手らに開催をアナウンスすると想像以上の反響がありなんと8チームもエントリー。
今まで面識が無かった人や、センターポールのクラスでトレーニングしているジュニアメンバーも参加してくれて嬉しい限りです。
そして健常者プレーヤーも多く参加。
と言うもの、2020年車いすバスケットボール界はクラス分け制度で結構揺れていました。
日経新聞摂待さんの過去記事のリンクを貼り付けましたのでご覧ください。

ルールはあるべきだと思いますのでここでは語りませんが、パラスポーツは障害の垣根を越えて楽しめるスポーツだと私は思っています。
現在、日本国内で行われている車いすバスケットボールの大会同様に我々のイベントも健常者プレーヤー参加OKにしました。

5人制のバスケットボールと違って3x3用にチーム編成してきたチームが殆どでこの大会でしか見ることが出来ない組み合わせに。
多くの選手にエントリーがあり、選手もゲームを楽しみにしてくれていたようで、主催者冥利に尽きます!
この時期は仕事も凄く少なかったので、出場選手らの事前動画告知も頑張りました。

一番大会を楽しみにしてくれていた太田君

ゲストライブも入れちゃおう

ご存知の方はご存知ですが、センターポールの社長はHIP HOPが好きです。
そして何故かセンターポールの選手も音楽の嗜好が似ている選手が多いです。
ヒップホップは元々貧しいエリアから生まれた音楽で、誰が残したかは忘れましたが声なき者に声を授ける音楽としてストリートを象徴してきました。
今のラップシーンは当時とは異なることも多いかと思いますが、センターポールは出来るだけストリートカルチャーを取り入れたいと思って今までも活動しています。
この表現方法が正しいというわけではないですが、少し前に想像されていた”障がい者=大人しくて真面目”ってイメージを払拭したかったのかもしれません。

実は私が6年前、勢いで出場することになったMCバトル(映画8mileで行われているようなラップバトル)で、仲良くなったラッパーのT-TANGGくんとは長い付き合いで仲も良く、僕らのパラスポーツのイベントや試合にも応援に来てくれている間柄でした。

いつか一緒にイベントできたらいいねと話していたので、この屋外でのイベントであれば一緒にできそうだとライブ提案したところ即決。
ゲストライブだけでなく、試合中のDJや音響機材関係も手配してくれました。
T-TANGG、いい奴じゃないか。

音楽周りも準備を進めて、やりたいイベントの形が見えてきました。

誰かが傷つきそうだったので延期の判断

準備は順調に進んでおり、心配なのは当日の天候だけ。。。という事でしたが、この時期コロナウィルスの感染拡大しておりオリンピック前という事で凄くピリついたムード。
しっかり感染症対策も行って当日を迎えるはずでしたが、選手の中にも周りから
「この時期に人が集まるイベント出るの?」や「いや~仕事もあるのに何考えているのさ」と言われてしまう選手もいる様でした。
基本的には人生全て Choice is yoursなので、自分で決めてた判断であれば出場参加も辞退全く咎めないのですが、この時ばかりは傷つく人が良そうなので実施を見送りました。
選手の中にはこの状況でも是非出たいです!と言ってくれた人もいましたが、色々重なり開催をキャンセルに。
一人一人お詫びの連絡をするのが辛かった。。。

本来イベントをやる週末 実施会場にて。
天気は晴天で田中は凹んでいます。


奮起、1ヶ月後に再実施

5月に開催予定してましたが実施の中止。
凹んでいましたが、再チャレンジできたのは出場予定だった選手たちから”是非やりましょう”と言ってもらえたのが力になりました。
1ヶ月後の6月に実施できるよう再スタート。
正直、再実施の話を持ち掛けた時に選手が集まるか不安でしたが、心配不要で選手たちもやる気満々。
リスペクトにはリスペクトで返す。我々も行動でも示さなければと、彼らが安心して出場できるように会場での動線や経路、PCRキットの事前検査の徹底とやれることは全て実施。
スタッフも頑張ってくれました。

そんな第一回目のイベントは過去のセンターポール記事や動画でもUPしています。
6分程度の動画なので是非ご覧くださいませ。

記事はコチラ

今振り返ると、手作り感満載の第一回目でしたが、それでも参加選手の多さ、観客が入って、音楽があって、垣根なく楽しんでもらえる久々のイベントだったと思います。

最年少は13歳
ベテラン選手も
ライブも最高
子供たちもゲストライブで自前の音源を披露
粋な演出です
最高のロケーションでの第一回大会となりました


それぞれが主役の全員参加型

現在センターポールで行っているCP3x3は次で3回目。
どこかスポンサーがついて言うわけではなく、手弁当で運営的には厳しい面しかありません。
しかし、今はより多くの人にパラスポーツを一緒に楽しんでもらう機会を創っていかないと火が消えてしまうと感じています。

割り切ってお金を頂いて、業者としてイベント切り盛りする方法も勿論アリですがこの時勢、スポンサー企業さんの主催だったらイベント実施もリスクで中止という判断の可能性もあったはずです。
今振り返ると、自分たちが主催だからこそ自己判断で物事進められたのかなと思うところもあります。
幸い、イベントでの感染者やトラブルは現状ありませんが色んなリスクを背負いながら毎回開催しています。
しかし、様々なリスクがあるにせよ、開催する価値はあります。
プレーする素晴らしい選手だったり、楽しみにイベントに来てくれる人であったり、このイベントでパラスポーツと初めて出会って衝撃を受ける人だったり、パラスポーツが生み出すポジティブなコミュニティな空間です。

イベントへの愛情を力強くタイピングして、キーボードが壊れそうになってしまうのでこの辺でストップしますが、是非機会があれば僕らのイベントに足を運んでもらると嬉しいです。
毎回、お伝えしておりますがセンターポールのイベントは全員参加型 
選手は勿論、スタッフ、観客、参加してくれる人全員が主役。
それぞれの立場でそれぞれが主役のドラマが生まれるハズです。

4月17日第三回目のとなるCP3x3
みなさん、一緒に良い空間を創っていきましょう。

さて、次回投稿からいよいよエントリーチームの紹介です。
今回大会は東京パラリンピック出場した選手らも多数出場となります。