内定切り就活失敗スタートアップ経営者

この記事は、25歳内定切り大学院中退で無職うつ病スタートしたが今34歳でスタートアップの経営者（まだしっかり売上が上がってない）をやらせてもらっている者がどのようにキャリアを進めたかの概要を書くものである。

手短に何故自分がこのような現状になっているかを考えると「運が良かった」からだと思う。どの運が良かったかというと
・両親は学歴に恵まれなかったが運良く教育投資をしてくれ大学に行けた
・多少良い大学だったので運良く良い友人先輩後輩に恵まれた
・大学院を辞めて民間企業に就職するのだから商売を学ぼうと思えた
・数学科は就職が厳しいはずが運良くデータサイエンティストの波が来る

内定切り

某私大の数学科で数値解析をしていた院生の自分は博士に行くつもりだったが、出来が良くなく、学振の書類を持って行った時に教授が「博士には行かないほうがいい(優しさ)」とのことで行かないことにした。
そこで教授個人の推薦で某企業に行くことになったがよく分からぬうちに内定を切られてしまった。
その後教授が色々尽力してくれたが結局自分は結局博士に行くこともできず就職もできずぐったりとして何もできなくなった。教授は悪くない。寧ろアホな僕に数学と計算機で方程式を解く方法を教えてくれて感謝している。

理解ある友人君（３人）の登場

暫く引きこもっていた自分は理解ある友人Aから『タクシードライバー』というメンタルやられた人がタクシードライバーとして就職してお金を貯めて体を鍛えて自分の歪んだ正義を実行しようとして失敗する映画を見て元気が出てきて、周りの人に「働きたい」と言えるようになった。
理解ある友人Bと理解ある友人CがそれぞれPHPを書く仕事と数学の仕事を紹介してくれた。なんて友人に恵まれたのだろう。どちらとも握手して一所懸命に働いた。ここで商売としてのプログラミングと商売としての数学を勉強した。
その後PHPを書く仕事は職場環境が厳しく辞めてしまったが、先輩の募集に手を挙げ某スタートアップのデータサイエンティストのインターン生をダブルワークのまま働いた。

友人Cに何か恩を返せないかと働いているとTwitterの神様のいたずらで流れてきたところに営業をかけ、激デカ案件、激デカ繋がりを獲得することができ、その会社の成長の一助にはなったと思う。少しだけ恩を返すことができたと思う。まだ全部は返せていない。

データサイエンティストとしてウルトラハードワークをしたがインターン先をクビになったので、自分の少しづつ得た職能と体力という若さをどこに投資しようかと思っていたところ、友人Aが30歳になるまでに死のうと思う、と言っている。彼は映画の会社で働きたいと言っていたので彼と映画の仕事をしようと手弁当で機械学習プロジェクトを立ち上げ小さな会社になり、紆余曲折あり会社は映画を扱う大企業に吸収された。友人Aに全部の恩は返せてないと思うが少しは返せたと思う。

某社での活動

友人Aと吸収入社し、社内で友人Aと一緒に色々な仕事（主に言語処理と統計解析と機械学習チーム立ち上げ）をやらせてもらい、友人Bに仕事をお願いする機会ができた。Bは大変強い労働者なので他にも声はかかっており、仕事をお願いするぐらいでは恩返しにはなかなかならないが、友人Bとの関係は続いている。今もBには大変世話になっている。

副業の開始

大企業に入り生きて行くお金に困らなくなったが、サークルの後輩が留年して金に困っている。また他のサークルの後輩は暇してゴロゴロしてるらしい。そこで友人Dと一緒に彼らにベーシックインカムを払い、教育して新しいプロジェクトをやろうということで始めた。友人Dと始めた会社はさまざまな方からの協力を得て5年経ち(経ってしまい)今２人で経営者をやっている。

自分は多分最初の就職で上手く行かなかったから何もかもダメになってしまうという論の反例になることができるかもしれない。しかし生存者バイアスがかかっているとよく言われてしまう。この論理を氷河期の人たちに向けてはいけない。我々の世代は安倍晋三の恩恵を受けている。数値解析をやっていた大学院生だったから数学と英語とプログラミングが多少できる状態での落ちぶれスタートだったこと、など一般化することは難しい。

あと私は自分ではメンタルが弱めだと思っているが、今流行りの性格タイプではENFJという主人公タイプで鋼メンタルであることが知られている。なのでそういう人には向くかもしれない。

もしこのような方法、商売を学ぶ方法でキャリア再建をするのであればアドバイスがある。

①経験のない君に来た仕事は可能な限り断るな、次の仕事は来ないぞ
②時間も金も無いが商売の教育に全投資、君は商売を何も知らない
③世話になった人には必ず礼をする、しなければその人とはそれっきり
④ブラック企業ブラック上司と仕事をする理由は業務経歴と商売の理解をするためだから良い所で辞める、良い人と商売をやれ
⑤お前が本気でやらなきゃ周りの人は応援してくれない、天才ではない君一人では大きなことはできない

偉そうなことを書いたし大して成功していない男がこんなことを言うのも変だが、自身も現在も沢山の人に支えられながら立てた経営目標に向かって日々勉強しながら進んでいる。

失敗して周りに迷惑をかけるリスクを天秤に掛けている。
やらねば。