2022年 推し事の振り返りリピート

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11月
ニジマスという場所を失った私に残った支えはシャニマスと、元ニジマスメンバー森みはるの写真集イベントがまだ続いている事だった。
その日もぱるちゃんの写真集のイベントのため、渋谷に来ていた。
ハチ公前広場では群集の中でいくつかのアイドルの子たちがビラ配りをしている。
インタビューや配信で語られる思い出話によってニジマスもこういう地道な仕事からスタートして駆け上がってきたことを知り、在りし日の彼女たちに思いを馳せながら応援の気持ちと、ノルマとかもあるだろうという心配も込めて受け取っていると、ひとりの子に呼び止められた。

「ツイッターフォローしてくれたら写メ無料です」

振り向いた先にいたのは
とても小さな女の子
Laynの二色真鈴との出会いだった。

声をかけられるとは思っていなかった私は驚きと、気恥ずかしさと、何よりもニジマス以外のアイドルを好きになる事はもうしないという思いから、そそくさとその場を去ってしまった。
イベントまでの時間つぶしのため入った喫茶店で先ほど受け取ったチラシを眺めながら、無下に断ってしまったのも申し訳なかったなと思い、ツイッターのアカウントを見に行くと、フォロワーに知っている方がいる事に気づく。
もっちの愛称で長年ニジマスの衣装を製作されてきた宮本美優さんである。
どうやらこのチラシをもらった子たちの衣装ももっちさんの仕事らしい。

ニジマスと同じ青がグループカラーで、
ニジマスと同じ方が製作された衣装を纏った、
ニジマスと同じ5人組。
さすがに興味を持たざるを得なかった。
調べていくと、どうやら翌日にワンマンライブを控えているらしい。
翌日は特に予定はなかったが、逆に言えば都内まで出てくる用事もないという事。
残念だけど今回はパス。また機会があったらね。でもその機会はもう来ないよ。アイドルを追うのはもう終わりにしたから。
そう心に閉まって、本来の目的であるぱるちゃんとの面会を終え帰路につく。
自宅に帰りついて、いや帰り道もずっと心に引っかかりを感じていた。
昼間に出会った女の子の事である。
このモヤモヤした感じはつい3ヶ月前に味わった記憶ある。
初めて来栖りんを見た日、あの時と同じだ。
そのことに気づきいても立ってもいられなくなった私は、販売終了直前でチケットを購入したのだった。

今まで通っていた現場とは比較にならない小さな規模のステージ。そこで懸命に歌い、踊り、世界観を表現する彼女たち。その世界観を確かな形にする演出。
つい数日前に別のアイドルのライブを見た時は、どうしてもニジマスと比較してしまい、ニジマスの存在の大きさを実感してしまうだけだった私は、
この日ただLaynのライブを楽しんだ。
センターである成瀬ほののアンコール時のMCと、メンバーのやり取りから流れる空気から、私は理解した。
どうやら、この子たちのことを好きになれそうだと。

12月
声優ユニットteaRLoveのラストライブ。
私にとっては2022年に参加した3つめにして最後のラストライブである。
teaRLoveも初めてシャニマスのステージで河野ひよりさんを見た直後のモヤモヤを晴らすために、衝動任せでチケットを買ったなと思い出す。
4年間お疲れ様。

2022年は多くの推しグループを看取る事になってしまったが、その分だけ新しい出会いもあった。
Laynには私が追うことが叶わなかった在りし日のニジマスの事を重ねてしまっている事は否定できない。
その事を重荷と感じてしまっていたら申し訳ないと思う。
すぐには無理かも知れないけど、あの子たちの代わりじゃない、Laynの描くストーリーを応援していけたらなと思う。

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