2024年おすすめ新譜アルバムVol. 5: Sneakk「Hunger Pains 2」
新譜アルバム紹介Vol. 5です。
今回紹介するのは、ベイのラッパーのSneakkがリリースした「Hunger Pains 2」です。
Sneakkはベイ出身のラッパーです。SOB X RBEの元(準?)メンバーとしても活動していました。
2010年代後半に登場。SOB X RBE周辺作品への参加やシングルリリースなどを経て、2018年にはアルバム「Hunger Pains」を発表します。2019年にはDef Jamからのアルバム「Say Less」をリリース。その後は2020年にKiingRodとのタッグ作「Brother's Keeper」、2021年にソロ作「Thizz Nation Presents: Undeniable」を残しています。
音楽性については「Brother's Keeper」のレビューを。今作は現行ベイらしいラチェット経由のハードな曲やトラップ、メロウ路線などでそのヘロヘロのメロディックラップが楽しめる良作に仕上がっています。
2. Humble Pie 2
SBE X RBE周辺らしいシリアスな曲。
ブリブリのベースやサックス、ふうわりとしたシンセを使ったラチェット以降の曲です。Sneakkのアクの強い歌い上げラップも見事。
4. Free Smoke
ちょっとScott Storchっぽい匂いがする曲。
ハイフィからラチェット、そして現行ベイ流儀のバンギンに受け継がれていったものが感じられる跳ねるようなリズムの曲です。ムードは冷たいもの。
6. Ramadan
犬が吠える現行ベイらしい曲。
不穏なピアノループにダーティな808、ブリブリのベースを使ったバンギン路線です。オフビート気味のフロウも交えたSneakkのラップが強力。
9. U Remind Me (feat. Kalan.FrFr)
今作のベストトラック。
Traxamillionプロデュースのアッパーでいてハードな曲です。「Boyz-N-The-Hood」ドラムやブリブリのベースは現行ウェッサイ好きの方にはたまらないはず。
11. Lucid
ポロポロとしたギターを使ったエモーショナルな曲。
ドラムの鳴りや手数はトラップ系ですが、リズムなどにベイらしさが感じられます。Sneakkのラップにもキレがあります。
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