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2021年おすすめ新譜アルバムVol. 62: Polyester the Saint「P-Legit : The Master Peace Album」

新譜アルバム紹介Vol. 62です。

今回紹介するのは、西海岸のラッパー兼プロデューサーのPolyester the Saintがリリースした「P-Legit : The Master Peace Album」です。

ジャケ

Polyester the Saintは西海岸出身のラッパー兼プロデューサーです。

10年にはソロ作「Peace Love Unity Respect」をリリース。その後も13年の「POP」やDemrickとのタッグ作「Wings Up」など精力的に作品を発表し、一部のマニアから高い評価を集めます。また、10年代前半からDom KennedyやFreddie Gibbsなどの作品に参加。これまでにG PericoやDiamond Ortiz、G-Worthyなどと共演し、Gファンの間で話題を集めてきました。ソロ作も10年代を通して多くリリースしており、静かながら着実にキャリアを進めています。

トラップ的なドラムも多少取り入れつつも、基本的にはメロウでGセンスに溢れたサウンドを作るプロデューサーです。ラッパーとしてもIce CubeやToo $hortなどの影響を感じさせる、いかにも西海岸Gっぽいラップを聴かせます。スムースな歌も魅力。

今作はシルキーなメロウが中心のGセンスが炸裂したサウンドで、そのGなラップが堪能できる快作に仕上がっています。オヤGの方は是非。


1. First Place Feat. LE$

客演の人選の時点で抱く良い予感を裏切らない曲。

ブリブリのベースとキラキラしたウワモノが効いたメロウなGファンクです。男女シンガーの歌とトークボックスまで飛び出すフックに悶絶必至。


2. 100 Miles Feat. Loch Nez Monster

クール&メロウな良曲。

淡々としたエレピが心地良いビートに包まれて、程よく力の入ったラップもクールに聴けます。うっすらと聞こえる高音シンセにもニヤリ。


4. Closer Feat. Diamond Ortiz & Clyde Carson

例の高音シンセと美しいピアノがたまらないメロウ。

Diamond Ortizのトークボックス、Clyde CarsonのクールなラップもオヤGのツボを突いてきます。極上。


5. Been So Long Feat. Puring

Terrace Martinあたりが好きな方にもおすすめしたい曲。

穏やかでメロウなGファンク系のサウンドで、フックでは女性シンガーのGな歌もフィーチャーした良曲です。後半のデュエットで溶けます。


6. What Would Nip Say

メロウですがメロディアスすぎないGファンク。

ブリブリのベースとふうわりとしたシンセを使ったビートで、ラップらしいラップを聴かせる好曲です。2つめのヴァースでの歌にならないギリギリの歌うようなフロウがお気に入り。


11. Don't Wait On Me

カッティングギターが心地良いライトなGファンク。

DJ Quikなどが好きな方にはたまらない曲です。フックでのスムースな歌とヴァースのラップとのコントラストも美味。女性シンガーも絡んできます。


13. Night Cap Feat. Madeoff Eskobar

歌をメインに聴かせるR&Bフレイバー強めな曲。

この曲にもTerrace Martinがやりそうな生音っぽいメロウネスがあります。女性シンガーの絡みにも悶絶必至。


15. Yesterday's Tomorrow

オヤGの方はソファに泣き崩れるであろう哀愁メロウ。

Gファンク系のサウンドをベースにしつつも、ブルージーなギターを巧みに取り入れたテキサスG的な味わいのある曲です。高音シンセにもノックアウト必至。

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