2021年おすすめ新譜アルバムVol. 56: Justine Skye「Space and Time」
新譜アルバム紹介Vol. 56です。
今回紹介するのは、NYのシンガーのJustine Skyeがリリースした「Space and Time」です。
Justine SkyeはNY出身のシンガーです。
10年代前半に登場。12年にはミックステープ「Skye High」を発表し、13年のEP「Everyday Living」や15年のEP「Emotionally Unavailable」などリリースを重ねていきます。16年にはRoc Nationと契約し(現在は脱退)、18年にはアルバム「Ultraviolet」をリリース。その後も20年のアルバム「BARE WITH ME (The Album)」などをリリースしています。
Keri HilsonやCiara、Rihannaなどを思わせるキュートな歌を聴かせるシンガーです。路線的にはポップ寄りのR&Bが中心で、00年代のR&Bの延長線上にあるような音楽性の持ち主です。
今作は全曲をTimbalandがプロデュースした作品で、エレクトロニックなアップやねっとりとしたスロウなどをバランス良く収録した好作に仕上がっています。
2. About Time
Timbalandとの連名での曲。
Tinashe的なオルタナティヴR&Bの系譜にある浮遊感のある曲です。複雑なパーカッションの配置にTimbalandらしさが感じられます。
3. In My Bag
エレクトロニックなシンセが効いた軽快な曲。
ラップっぽい歌い方も織り交ぜたJustine Skyeの乗り方も楽しい、未来感のある良曲です。フックでの八つ打ちのクラップもキャッチー。
4. Do It Right
Aaliyahがやりそうな曲。
ふうわりとしたシンセやスクラッチ音が印象的な密室感のあるサウンドで、クールに歌う好曲です。歯切れの良い歌い方もばっちり。
5. Intruded
Timbalandとの連名での曲。
ドラムやシンセベースの入れ方でTimbalandらしさを刻印しつつも、暖かいギターや美しいストリングスが上品な魅力を醸し出しています。Justine Skyeの歌いっぷりも見事。
9. Hey Sucka
浮遊感のあるシンセを使った粘っこいスロウ。
メロウでロマンティックなサウンドで甘く歌う、R&Bファンの方にはたまらない曲です。スクラッチで入る声ネタも印象的。
11. Mmm Mmm
アフロビーツ的なリズムを取り入れた曲。
クリアなシンセや90年代っぽい匂いのするストリングスを使い、しっかりとTimbaland流儀に仕上がっています。少しRihannaっぽさがあるJustine Skyeの歌とも好相性。
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