2023年おすすめ新譜アルバムVol. 74: Max Kaplan & The Magics「Mind On My Heart」
新譜アルバム紹介Vol. 74です。
今回紹介するのは、メンフィスのソウルバンドのMax Kaplan & The Magicsがリリースした「Mind On My Heart」です。
Max Kaplan & The Magicsはメンフィスを拠点に活動するソウルバンドです。
2021年頃から音源のリリースを開始。2021年の「Mind On My Heart」や2022年の「99 Pounds」などシングルを数曲発表しています。アルバムやEPのリリースは今作が初です。
1960年代のソウルをベースにしつつ、ギターにブルージーなニュアンスも入ってくるようなオーガニックなバンドです。いわゆるレトロソウル系の音楽性で、フロントマンのMax Kaplanの歌もソウルフルな魅力があります。
今作はこれまでのシングルも全て収録した、現時点での集大成的な作品です。その伝統を汲んだスタイルが堪能できる好作に仕上がっています。
1. She's Cryin'
アーシーなオルガンが効いた曲。
穏やかなギターや力みすぎない歌も心地良く、飾らない魅力のある曲です。途中のブルージーなギターソロも見事。
上品なストリングスを添えたスウィートな曲。
タイトなドラムや固いギターに乗って、誠実な歌が優しく入ってくる良曲です。今作のハイライトの一つ。
4. Company
ほかの曲と比べて力強い歌い方が目立つ曲。
ギターもループ感強めでファンキーな味があります。しかし暑苦しすぎないバランス。
ねちっこいギターが印象的なイナタい曲。
ピアノやホーンも使ったアッパーな路線で、歌と共に徐々に盛り上がっていく好曲です。後半の歌いっぷりはソウル好きの方なら楽しく聴けるはず。
涼しげなギターで歌を聴かせる曲。
ギターの響きに反して歌はかなり情熱的な側面も見せており、ホーンもそれを補強するように入ってきます。熱のコントロールが絶妙。
今作のベストトラック。
アコースティックギターやオルガンを用いた穏やかなサウンドで、ソウルフルに歌い倒す佳曲です。ラストでの歌いっぷりには完全にノックアウトされます。
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