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2024年おすすめ新譜アルバムVol. 15: ALLBLACK「Slow Motion Better Than No Motion」

新譜アルバム紹介Vol. 15です。

今回紹介するのは、ベイのラッパーのALLBLACKがリリースした「Slow Motion Better Than No Motion」です。

ALLBLACKはベイ出身のラッパーです。

これまでの活動や音楽性については以前書いたこれらの記事を。

この後は2023年にソロ作「Born To Score」をリリースしています。

今作は軽妙な曲もありますがシリアスな曲が多く、ラップ面でもDrakeo the Rulerからの影響を感じさせる冷たいフロウが目立つ作品です。現行ウェッサイ好きの方は是非。


3. Vince Lombardi (with Waka Flocka Flame)

ベイ流儀の跳ねるようなドラムの曲。

低音をボコボコと鳴らすバンガーですが、ALLBLACKのラップは落ち着いたスタイルです。対してWaka Flocka Flameは相変わらずワイルド。


5. JDUBB FLOW

DTBプロデュース。

クリアで冷たいシンセやカラスの鳴き声が印象的なビートで、冷徹なオフビートラップを聴かせる好曲です。シリアス。


6. C Room

大ネタ使いのソウルフル路線。

途中ビートスイッチしますがどちらも大ネタです。ダーティな808で巧みに現行マナーに引き寄せています。


9. CRÈME BRÛLÉE (feat. LaRussell)

今作のハイライトの一つ。

Dr. Dre「2001」系のピアノループが光る、いかにも西海岸ヒップホップらしい曲です。LaRussellの軽やかなラップが映えています。


12. Jamal Crawford (feat. Maka)

Makaがフックを歌うシリアスなメロウ。

歌声サンプリングや現行ベイマナーのドラムを使った、沈み込むような哀愁漂うビートの曲です。ALLBLACKの力強くも寂しげなラップが沁みます。


14. Tema (feat. Frisco Baby)

レゲトン要素を取り入れた曲。

全編デンボーではなく部分的に使っています。ベースの質感やデンボーではない時のドラムパターンはベイの味。

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