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2021年おすすめ新譜アルバムVol. 41: Zaytoven & Fo15「Zaytoven Presents: Fo15」

新譜アルバム紹介Vol. 41です。

今回紹介するのは、ベイのプロデューサーのZaytovenとディストリビューション会社のEMPIREが組んでリリースした「Zaytoven Presents: Fo15」です。

ジャケ

Zaytovenはドイツ出身でベイで育ったプロデューサーで、現在はアトランタを拠点に活動しています。EMPIREはD SmokeやGriseldaなどの流通を担当するディストリビューション会社で、こちらもベイに本社を置いています。

Zaytovenについては以前書いたこちらを。Fo15はEMPIREの社長のGhazi Shamiによる企画で、ZaytovenとEMPIRE両方に縁のあるベイのラッパーを集めたプロジェクト(グループ?)です。

今作はZaytovenがトラップというよりベイに寄せたG色の強いビートを作り、ZayBangらベイ勢がイナタさや歌心のあるラップが乗る良作に仕上がっています。G好きの方は是非。


1. The Click Feat. KxNG LLAMA, Lil Bean, Lil Pete, Lil Yee, Prezi & ZayBang

重厚なストリングスと妖しいキーボードが印象的な曲。

ウワモノだけならいつものZaytovenですが、ベースの鳴りがモコモコとしておりベイ仕様になっています。歌心のあるラップもばっちり。


2. Chase Down Feat. KxNG LLAMA, Lil Bean, Lil Yee & ZayBang

「The Click」と同系統のビートを使った曲。

例の高音シンセも飛び出すGなビートで、SOB X RBEあたりにも通じる荒さとメロディアスな要素のあるラップが楽しめる良曲です。地味な曲ですがG好きの方にはたまらないはず。


5. All My Guys Feat. Lil Yee & ZayBang

ZayBangを主役に据えた曲。

ミニマルで妖しいシンセをループしたバンギン路線です。ZayBangの荒々しいラップとフックを担当するLil Yeeのヌラっとしたラップも好相性。


6. Bigger Picture Feat. KxNG LLAMA, Lil Bean, Lil Yee, Prezi & ZayBang

美しいピアノのイントロから心を鷲掴みにされます。

その後ジメジメとしたビートにスイッチしますが、やはりZaytoven印のピアノが冴え渡っています。イントロのピアノにも再びスイッチしますが、二つのビートの切り替わりの瞬間が素晴らしいです。


8. Put It On The Line Feat. KxNG LLAMA & Lil Bean

いきなり例の高音シンセで始まり悶絶。

モコモコのベースもたまらないG色の強い曲です。歌心のあるラップを聴かせる二人はGというより現行メインストリーム的ですが、見事にビートにハマっています。


10. Gone Feat. KxNG LLAMA, Lil Bean & Lil Yee

メロウかつシリアスなGファンク。

例の高音シンセやブリブリのベース、妖しいシンセが効いた好曲です。KxNG LLAMAとLil Beanが歌うようなラップで今の空気を注入し、Lil YeeのイナタいラップがGセンスを放つバランスも見事。

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