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2023年おすすめ新譜アルバムVol. 14: Highway Yella「Coming Down Ain't Dead 2」

新譜アルバム紹介Vol. 14です。

今回紹介するのは、テキサスのラッパーのHighway Yellaがリリースした「Coming Down Ain't Dead 2」です。

Highway Yellaはルイジアナ出身で現在はテキサスを拠点に活動するラッパーです。

2000年代後半に登場。初期はYellow BoyやYellowboy tha Playaland Boss名義で活動し、2010年にはミックステープ「Heart Of A Hustla」を発表します。2011年にはDJ Michael Wattsとのタッグでのミックステープ「318: THA PLAYALAND BOSS」を発表。その後も数枚ミックステープを発表し、2018年頃にはSwisha Houseに加入します。名義もHighway Yellaに改め、2019年にはSwisha Houseからの初のアルバム「Never Too Late」をリリース。以降は一年に複数枚の作品を発表するなど精力的に活動しており、今年に入ってからも今作以外にも「Highway Vibes」、「Highway Legend」、「Straight 2 The Room With Highway Yella」をリリースしています。

Lil OやPimp Cといったテキサスのレジェンドを思わせる、高めの声質でイナタく溌剌としたフロウを聴かせるラッパーです。路線的にはメロウやファンク、シリアスなトラップなど。いかにもSwisha Houseらしい音楽性の持ち主です。

今作は妖しくイナタいファンキーな路線を中心とした、テキサスG好きの方にはたまらない好作に仕上がっています。


1. Highway 385 Freestyle

フックなしでスピットするシンプルな曲。

ビートは妖しい鍵盤や例の高音シンセ、ブリブリのベースが効いたテキサス流Gファンクです。キレのあるラップが見事。


2. Still Coming Down (feat. Tank Dawg, Paul Wall & 50/50 Twin)

某テキサスレジェンドの声も聞こえてくるテキサスマナーの曲。

ふうわりとしたシンセに手数の多い808を合わせたビートで、コクのあるマイクリレーが堪能できる良曲です。フックでのゆるい歌もばっちり。


3. Swangin (feat. Liveola)

例の高音シンセやブヨブヨのベースを用いたGファンク。

メロウな方向性ではなく、ドロッとした濃厚な味わいの曲です。Liveolaの太い低音ラップも絶妙。


6. DJ Screw Birthday

タイトル通りのDJ Screwトリビュート的な曲。

ドロドロとしたベースや軽さが逆に不穏なドラムが印象的なビートに、テキサスマナーの鋭いラップを乗せた佳曲です。フックでのスクラッチにもかの地らしい味があります。


8. No Jokin (feat. Magno)

Rap-A-Lot作品に入っていそうなカントリーラップ路線。

ヘヴィなベースや手数の多い808、ファンキーなギターがイナタい魅力を醸し出した好曲です。Magnoのコクのあるラップも流石の貫禄。


10. Trunk Wave Part 2 (feat. E.S.G., Liveola, Big Pokey, Baby Sam & Highway Three)

テキサスG名物のラストを飾るマイクリレー。

ストリングスをループしたシリアスなトラップ路線です。「メーン!」連呼にニヤリとさせられます。E.S.G.とBig Pokeyのヴァースがハイライト。

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