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2021年おすすめ新譜アルバムVol. 100: Dom Kennedy「From the Westside With Love Three」

新譜アルバム紹介Vol. 100です。

今回紹介するのは、西海岸のラッパーのDom Kennedyがリリースした「From the Westside With Love Three」です。

ジャケ

Dom Kennedyは西海岸出身のラッパーです。

00年代後半に登場。08年にはミックステープ「25th Hour」を発表し、その後も09年の「FutureStreet/DrugSounds」や10年の「From the Westside with Love」などミックステープの発表を重ねていきます。11年には1stアルバム「From the Westside with Love II」をリリース。以降も12年のミックステープ「Yellow Album」や13年のアルバム「Get Home Safely」、17年のHit-Boyとのタッグ作「Courtesy Of Half-A-Mil」など多くの作品をリリースしています。

Too $hortあたりを思わせる、少し高めの声質でリラックスしたゆるいラップを聴かせます。トラップなども取り入れつつもレイドバックしたメロウな西海岸Gマナーを軸にした曲が多く、G好きの方にはたまらない音楽性の持ち主です。

今作はメロウでソウルフルなものが中心のサウンドで、その心地良いラップが堪能できるスムースな好作に仕上がっています。


1. Still Grind'n

Hit-Boyプロデュース。

トラップ的な808やソウルフルなサンプリングといったHit-Boyらしさが出つつも、Dom KennedyマナーのメロウなGファンク風味も大切にした好曲です。ブリブリのベースがGなツボを刺激してきます。


2. Don’t Walk Away Feat. Quentin Miller

Hit-Boy制作曲が続きます。

この曲もソウルフルな歌をサンプリングしたメロウ路線です。例の高音シンセも全編で聴けるので、G好きの方は是非。


4. Valet

メロウでいて跳ねるようなGファンク。

ブリブリのシンセベースや例の高音シンセがいかにもな空気を作る中、ドコドコとしたドラムが良いアクセントになった佳曲です。Dom Kennedyのリラックスしたラップもばっちり。


6. Hypnotized Feat. Bryan Roberts

シンガーのBryan Robertsが歌う哀愁メロウ。

チップマンク・ソウルと甘酸っぱいシンセが切なさを醸し出した悶絶曲です。バウンシーなクラップの連打も不思議と馴染んでいます。


9. The Other Side

美しいピアノが印象的な上品なメロウ曲。

ストリングスやコーラスも絶妙な上品なビートは、G好きの方だけではなくジャジーヒップホップ好きの方も楽しめると思います。Dom Kennedyのソフトなラップも映えています。


10. Star Baby

今作のハイライトの一つ、

とろけるエレピや例の高音シンセ、美しいピアノを使った極上メロウです。寂しげなDom Kennedyのラップも沁みます。


11. Deep Thought Feat. Kay Franklin & My Guy Mars

DJ Quikが作りそうなスムースなGファンク。

優しいピアノとファンキーなベース、そして例の高音シンセが心地良い良曲です。後半に登場するKay Franklinの歌にも悶絶必至。


14. Come Home Feat. True Whitaker

シンガーのTrue Whitakerがフックを歌うメロウ路線。

トラップ的な手数の多いドラムを使いつつも、ブギーっぽいシンセやファンキーなベースでウェッサイ流儀に仕上げた好曲です。True Whitakerの優しい歌も極上。

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