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2021年おすすめ新譜アルバムVol. 15: Devin The Dude「Soulful Distance」

新譜アルバム紹介Vol. 15です。

今回紹介するのは、テキサスのラッパーのDevin The Dudeがリリースした「Soulful Distance」です。

ジャケ

Devin The Dudeはテキサス出身のラッパーです。

これまでの活動や音楽性については以前書いたこちらを。この後は19年にアルバム「Still Rollin' Up: Somethin To Ride With」をリリースしています。また、Spice 1やRC & The Gritzなどの作品に客演で参加。マイペースに活動を続けています。

今作は相変わらずのゆるいファンクを基本にしつつも、トラップ的な音像に寄った曲も少々ありシーンに若干歩み寄った印象の作品です。好作。


1. Soulful Distance

透明感のあるシンセが印象的なGファンク。

生っぽい質感のドラムやベースが効いたメロウなサウンドに、ゆるゆるの歌フロウが融解していく良曲です。ファンの方は悶絶必至。


2. Discouraged

シンプルなシンセのループを使った曲。

ブーンバップ好きの方にも受けそうなファンキーなビートで、歌とラップを混ぜたDevin The Dude節が楽しめます。アウトロの歌もお気に入り。


6. Just Ridin' By Feat. Big Pokey & Lil Keke

Screwed Up Clickのエース格二人をフィーチャー。

90年代のSUC作品に入っていそうな渋めのファンク路線です。低音のどっしりとしたBig Pokeyとキレと歌心のあるLil Kekeも流石の職人芸。


8. He Don't Have to Know

ポロポロとした悲しげなギターを使った哀愁曲。

呟くようなラップとファルセットのゆるい歌が素晴らしく、サウンドにも見事に合っています。オヤGの方はソファに泣き崩れるはず。


10. A Good Woman

バンドっぽい芳醇なグルーヴが堪能できるファンク。

恐らく生音のドラムやベース、ホーンが印象的な全編歌ものの曲です。ファンク好きの方にはたまらないはず。


12. BREAK-fast

生っぽいベースが最高に気持ち良い曲。

Devin The Dudeのリラックスしたラップが、クールなエレピや随所で入る情熱的なサックスも使ったサウンドに見事に溶け込んでいます。フックなしの構成も良いです。


13. Live And Let Live Feat. Slim Thug & Scarface

深く沈み込むような哀愁路線。

寂しげなピアノやディープなベースが効いたビートで、ゆるい歌フックを挟んで低音のGなラッパー二人と絡む良曲です。全員素晴らしいですが、ラストを飾るScarfaceの燻し銀のヴァースがお気に入り。

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