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35節 対セインツ戦 プレマッチインタビュー和訳

 前節のリーズ戦、結果こそ伴わなかったものの、非常にポジティブな内容で引き分けた。トップハーフとの勝ち点差は4。ヴィエラはセインツ戦に向けてどのようなコメントをするのだろうか。

 トップハーフフィニッシュが現状のリーグでの目標ですか?

 いや、まだシーズン終了に向けた目標というのは考えていない。常に試合に勝ち続けることに集中しているし、できる限り最善を尽くそうとしている。
 もちろん、あと数試合は残っているし、出来うる限り1番いい順位でシーズンを終えるべきだ。それに向けて、チームをうまく機能させ、最高のパフォーマンスをすれば、結果として良い順位がついてくる。

最後の5試合で選手達の試合への姿勢が表れることを期待しますか?

 そういった期待は、就任した初日からずっと持っている。フットボールの試合に勝つために個々で何をやろうとするのかという姿勢と過程を常に選手達に求めている。
 試合でうまくいかない選手も、ここ数日のトレーニングでは好調だったりするため、まだ選手達にはいかなる判断も下すつもりはない。
 個々に焦点を当てる前に、シーズン全体と、チームとしてどのように戦ってきたかを評価しなければならない。

カルヴィン・フィリップスは、「ザハはファールをもらうためによくダイブする」と言っていますが、事実とは異なりますよね?

 かなり不可解なコメントだ。まだ前節のリーズ戦をフルで見れると思うが、何人かのリーズの選手は明らかに意図的にファールをしていたように思うし、彼らはカードをもらわなくてラッキーだったと思う。彼らはザハを標的にした。そんな中でもザハは冷静さを保ち、試合に集中した。彼はかなりいい試合をしたと思う。

ザハは誤解されていますか?

 これがザハのプレースタイルだ。彼はボールを持った時に違いを示せる選手で、ボールを持ちながらフィジカル的に戦うこともできる。本当にいいドリブラーだ。
 誰もがザハのような才能を持っていたら、相手選手は必ず止めようとしてくるし、それを正面から受け止めなければならない。ザハは試合中に高いクオリティを度々見せており、リーズ戦ではゴールまであと少しのところまで迫ったと思う。全体として、彼はいいパフォーマンスをしてたと思う。

次の夏の移籍市場についてお話しいただけますか?何人くらい獲得したいですか?

 まだ話すつもりはない。今はシーズンをいい順位で終えることに集中し、主眼を置いており、そうすることで自ずと来シーズンに向けてどのポジションが改善する必要があるか話し合う時間を迎えるだろう。

AWBの噂は?

 どんなコメントも残したくない。彼はマン・ユナイテッドの選手だからだ。彼がパレスのアカデミー出身で、トップチームでの功績がサポーターに愛されていることはわかっている。だが、彼はマン・ユナイテッドの選手だ。だから、そのことについて話すつもりはない。

クロップが新契約を結びました。あなたは長期契約と、18ヶ月の短期契約、どちらが好きですか?

 私にとって重要なのは安定性だと思う。安定性は監督にアイデアとマネージメントをする機会を与えうると思う。クロップは本当にいい場所にいると思う。彼はクラブにタイトルをもたらしていることを考えると、新契約はリヴァプールにとってもプラスだと思う。

あなたはクリスタルパレスで1年を過ごし、このクラブをどのように感じていますか?

 もちろん、このクラブは家のように感じている。今のところ、毎日がとても楽しい。私は、選手の成長を共に手伝ってくれるとてもいい仲間達と一緒に仕事をすることができてとても幸せだ。このままうまくいけば、パレスで長期政権を築くことになるだろう。
 しかし、私は選手達のパフォーマンスや、試合の結果によって私自身の仕事ぶりが判断される世界に身を置いている。そして、人によってはとても短い時間で仕事を終えなければならない場合もある。だからこそ、いま置かれている状況にはとても満足しているし、より多くの試合で勝ちを収めたい。

サウサンプトンについてどうお考えですか?

 速さ、フィジカル、テクニックのバランスが高いレベルで取れていて、彼らの試合を見るのが楽しいと感じさせるチームだと思う。彼らは育成面も含め本当によくやっていて、我々にとってお手本とし、追従しなければならないクラブだ。持続可能なクラブで、本当にいい仕事をしている。

ザハがどれだけファールされるか、審判と話す必要がありますか?

 私は選手をファールで過度に守ることは反対だ。ザハが受けるようなファールはあくまで試合の一部であり、ザハやその他の選手もそういったクオリティに同等の基準で対処していかなければならない。
 チームとして彼らのファールを止めようとしたが、リーズはそれぞれ別の選手をファールに当ててきて、かなり賢かったように思う。しかし、ザハもザハでリーズのファールに対してとても上手く対応し、試合をコントロールできたと思う。
 ザハはファールに対し、落ち着いて対処できるようになったが、それと同時に私は彼の闘志を失わせたくはない。なぜならその闘志は、ザハが選手として、人としてどうあるべきかを示すものだからで、それを管理するのは首脳陣であるべきだ。もちろん、審判もゲームを理解すべきだ。
 リーズはカードをもらわなくて幸運だったと思うが、それが彼らの戦略だったのだとも思う。

ザハを落ち着かせるために彼と一緒に働いているのですか?

 落ち着くには常にポジティブになり、相手チームが彼にイライラしてほしい理由を彼自身で理解することが重要だ。その理由とは彼の才能とクオリティ、そして彼が相手チームに与える脅威にあると思う。
 これはザハが試合に集中し、できる限り最善を尽くしていることに対する褒め言葉だ。彼は年齢を重ね、多くの経験をしてきたことで、そのような状況を自分で管理するような年齢になってきていると思う。

ニューカッスル戦の二日酔い(敗戦によるショック)の後のリーズ戦でのリアクションに満足ですか?

 試合の最初から最後まで、自分たちのやり方を示せた。多くのテンポと熱意でもってプレーできたし、勝つためのプレーができた。デュエルでもうまく競り勝てたし、攻撃的にプレーできた。選手たちが見せたプレーに満足した。ニューカッスル戦の前半は特に今言ったことは出来なかったが、これらは、私が求める最低限の基準、基礎となるものだ。
 全ての試合を前半から同じようにやってほしい。今シーズンはそういった部分が足りなかった。

ウォード-プラウズのFKを止める特別な作戦はありますか?

 ボックス近辺では、ウォード-プラウズは特別な才能を持っている。ヨーロッパで1番じゃないかと思っている。そこでファールを犯さないようにするというのが今言えるプランだ。
 彼は直接ゴールを決めてくるし、彼の本当に大きな武器だ。賢く守らなければならない。

ザハがダイバーであるという意見についてお話しいただけますか?

 いや、そんなことは全くない。先ほども申し上げたが、彼がファールを受けるということは、彼がいいプレーをしているという証拠だということを理解することが重要だ。相手チームはザハを止めたいと思い、ピッチ外でも仕掛けてきている。それが今回はカルヴィン・フィリップスというトップ選手が発信した。ザハはこれらの状況を管理し、ピッチ上に集中する方法を見つけなければならない。

チームの新たな情報などはありますか?

 ファーガソンを除いて全員がトレーニングに臨んでいる。

ミッチェルはスカッドに戻ってきますか?

 セインツ戦には十分に間に合うだろう。

エドゥアールは途中出場が続いていますが、別の方法で彼をマネージメントしているのですか?

 彼がクラブに加入した当初、本当にいいスタートを切ったし、いいプレーを見せてくれていた。彼は少し自信を無くしていて、彼と同じポジションのライバルはいいプレーを見せている。
 今、彼にとって重要なのは残された数試合を戦い続けることだ。彼を起用する見込みはあるし、起用された際には自分自身のために戦い、存在を示してほしい。
 現時点では、献身的なプレーを続けているマテタに後塵を配している。

終わりに

 ここ3試合、セントメリーズでは勝てておらず、今シーズンスタジアムの雰囲気に飲まれやすく、比較的苦手なアウェイゲーム、現状4試合勝ちがないという中で迎えるセインツ戦。
 ヴィエラはシーズンを通して、一貫性を持つことの重要さをインタビューで述べてきたが、シーズン最終盤、トップハーフフィニッシュに向けて一貫性を示すことができるのだろうか。

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