36節 ワトフォード戦 試合前インタビュー和訳
前節、ザハの劇的なAT弾で5試合ぶりの勝利を収めたパレス。
今節は前指揮官、ロイ・ホジソン率いるワトフォードをホームに迎えての一戦。前回対戦はミッチェルのクロスをギャラガーが絶妙なトラップで収めてのスーパーゴールなどで勝点3をゲットした。
しかし、ワトフォードとしても今節のパレス戦を落とすと、他会場の結果次第では降格が決定してしまう一戦。
互いにさまざまな思惑が絡み合う36節を前に、指揮官ヴィエラは以下のように述べている。
もし、誰かがシーズン前にこの時点で9位と3ポイント差につけているといったら、あなたはなんて言ったでしょうか。
シーズン開始時点では選手たちにも順位のことは話していない。若い選手たちを多く抱え、難しいシーズンになると思っていたが、トップハーフ争いができる現在の順位に満足している。そして、選手たちのパフォーマンスにはより満足している。特に若い選手たちはピッチ上で自信に溢れていて、とても満足だ。まだシーズンは終わっていないので、これからシーズンをさらにより良い形で終えたい。
チームや選手たちはより多くのものをもたらしてくれる。チームとして同じように試合に臨み続けないればいけないし、我々自身を改善しようとし続けなければいけない。また、このシーズンを選手個々においても、チームとしても前進し続けるための強い基盤となければならない。
シーズンをより良い位置で終えることは重要ですか?
本当に重要だ。どのタイミングにおいても、選手たちから多くのことを学んでいるし、選手たちも私がどういった監督で、選手たちに何を期待しているのかを学ぼうとしている。彼らは最後まで何を期待されているか知ろうとするだろう。
監督として、今シーズンどんな教訓を得ていますか。
新たなクラブに新たなスタッフとともに来たが、クラブからは本当に良いサポートをしてもらっている。スタッフとして、チームの質を改善するためにできることはもっとある。
本当に良いシーズンを送っているが、まだシーズンは終わっておらず、振り返るには時期尚早だ。この数試合で選手たちの質を確認し、どのポジションに改善が必要なのかを見ていく。
ホジソンがセルハーストパークに戻ってきます、サポーターには彼に向けてどういった反応を期待しますか?
サポーターが彼を迎え入れることについて何の疑いもない。彼はこのクラブに大くのものをもたらしたし、サポーターはこれからも彼を愛し続けるだろう。
彼がこのクラブで過ごした4年間、彼は私が今日このクラブでこういった取り組みができるような基盤を築き上げたと思っているのので、彼に会えることは本当に嬉しい。彼に会うのが本当に楽しみだ。
ワトフォードはどのようなチームだと考えていますか。
数字的には、まだ彼らは何でも起こし得うるので、彼らが真っ向から向かってくることを期待しているし、彼らにはハードワークを期待している。あのような順位になってしまった場合、選手たちは自身のキャリアのためにプレーするなど、シーズン終盤には本来の目的とは異なったもののためにプレーしてしまう。我々が自身を表現する余裕もあまりないだろうし、ボールをより早く動かす必要がある。
ホジソンが去って以来、特にディフェンス面にテコ入れを続けてきましたか?
私たちが望み、取り組んでいることは一貫性がある。ゴールを許さず試合に勝ちたい場合、前線から激しくボールを追い続けることが重要だ。これはシーズン当初の大きな狙いの一つだった。次のステップとして守備陣もより良くなった。
もちろん、オフ・ザ・ボールの局面でも皆がよく動くことで、より強さを発揮できる。この場合、ザハやアイェウなど両サイドにいるウィンガーの仕事ぶりにかかっている。
ダウン症を抱えた人たちをトレーニンググラウンドに迎え入れるイベントが最近ありましたが、楽しかったですか?
選手たちとファンとのつながりについて話したい。彼ら(ダウン症を抱えた人々)はクリスタルパレスとその選手たちを愛しているし、彼らの記憶に残り続ける時間を作ってあげたかった。本当に素敵な日だったし、選手たちも彼らと一緒になって楽しんでいた。彼らにも本当に良い日を過ごしたと思ってもらえるといいね。
彼らはいつも純粋に思ったままのことを話していた。何人かはザハとエゼにPKをもらう方法を教えていたよ。
チームの新たな情報などはありますか?
ファーガソンを除いて全員が今週のセッションに参加した。ファーガソンはピッチでの個別練習に復帰した。できれば彼にもシーズンが終わるまでに全体練習に復帰してほしい。
ファーガゾンはシーズンが終わる前に試合に復帰させるつもりですか?
彼を今シーズン中にスカッドの戻すことは現状の目標ではない。最終節が行われる週に全体練習に合流してもらい、プレシーズンで完全にトップチームに合流してもらいたい。
セインツ戦ではザハを中央で起用し決勝弾に結びつきました。1トップは彼が望んでいるポジションですか?
ザハを中央で起用するということを彼に説得しなければばらない。彼が実際にゴールを決めたように、STは彼の強みであるボールをキープする強さを発揮できる場所だと信じている。彼は中盤に降りてミッドフィルダーと前線をリンクさせることができ、彼の強みを生かすことができるポジションだと思っている。
彼に多くの説明をしましたか?
少し会話を交わした程度だ。彼はNOとは言わなかったが、腑に落ちるまで時間かかかったようだ。ザハはフットボールを愛しているから、仮に右サイドで起用したとしても、文句を言いながらも与えられた役割を完遂するだろう。9番の位置に置くのも同じことだ。そうすると前線3つのポジションでプレーできていいね。
アンデルセンは素晴らしいシーズンを送っています。彼についてどのようにお考えですか。
アンデルセンは私も素晴らしいと思う。彼はグエイと強い関係性を築いている。彼は私が望むプレースタイルを体現したような非常に重要な選手で、CBコンビはこれからもどんどん強くなっていくだろう。彼は良くやっている。皆は彼の周りのプレーヤー(グエイやミッチェル)について話したがるが、彼の働きぶりには本当に感謝しているし満足している。彼は真のプロフェッショナルだ。
ホジソンがここで基礎を築き上げたことがあなたの成功につながっていると思いますか?
彼は安定性を築いた。こういった安定性はプレミアリーグのチームに必要不可欠なことだ。チームをこのリーグに留まらせ続けるという彼の仕事は本当に挑戦的なことだ。彼は素晴らしい仕事をした。
私は何人かのリーグでの経験を持った選手と、若手選手と共にクラブに来て、チームの能力を最大限に引き出すバランスを見出した。これができたのは前監督が強固な基盤を作り、新監督にチャンスを与えてくれたからだ。
ワトフォードの定期的な監督交代というやり方はうまくいくと思いますか?
シーズンの途中でチームに加わるというのはいつも難しい。チームがうまくいってない時期などは特にだ。継続性が成功の手助けとなるだろう。困難に陥っているチームはどんな監督にとっても難しい挑戦となるだろう。
何人かのアカデミーの若手選手を起用するつもりはありますか?
私はいつも、最後の数試合は来シーズンに向けての準備を行わなければならない試合だと位置付けている。トップチームとトレーニングを共にしてきたアカデミーの選手は何人かいる。私は常に試合に勝つための強い精神力を植え付けている。そして、おっしゃるように若手選手には出場機会を与えるつもりだが、主力選手に囲まれた状態でプレーしなければならない。
終わりに
残留がかかったチームとの試合はいつも難しいものとなりますが、ホームで6戦負けなしというポジティブな状況をこの試合に生かすことができると期待しましょう。また、19時からはU18のブライトン戦があります。アダラモラはがそこでチーム入りしていなかった場合、彼のトップチームでの起用の可能性があるかもしれません。
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