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「自由に・楽しく・長く」働けるフリーランスを目指して

皆さま、明けましておめでとうございます。

新年のご挨拶が2月になってしまうほど、忙しく過ごしていました。
年末年始もなく、週末もなく、ずっと働き通しでした。経験のない仕事漬けストレスはすさまじく、爆発寸前の精神状態で毎日を過ごしていました。

フリーランスは基本的に仕事貧乏性にできています。
仕事が来ると、つい「ありがたい」と思って受けてしまう。今回はそれで地獄を見ました。
ただ、そんな日々から、新たな気付きがあったことも事実。これからその気付きと反省、そして今後の展望について書いていこうと思います。
自ら今回の反省を忘れぬよう、そして、後輩フリーランスたちの参考になることを祈りつつ。

せっかくのフリーランスなのに・・・

「仕事で忙しい」のは、基本的にありがたく、嬉しいことです。なぜなら忙しいのは自分に期待してくれる人がいるからであり、そしてお金が稼げるからです。
ただそれは「ある一線」を越えない範囲であり、それを越えて忙しくなると話は別。忙しくなりすぎると、睡眠が減って健康を維持できなくなります。諸々を「こなす」ようになって丁寧さを失い、あらゆる仕事が雑になります。またストレスで他人にやさしく接することができなくなり、人間関係がおかしくなります。

ここまでは過去の忙しさでも経験しましたが、今回はその上を行きました。
度を超して忙しいと「未来の仕事について考える」余力を失ってしまうのです。これは非常にマズい。なぜならフリーランスの良さは「自分で未来の仕事を組み立てられる」ことにあるからです。サラリーマンより低収入かつ不安定であっても、フリーランスをやれる喜びはこの点にしかありません。
フリーランスの醍醐味は「自分で人生のハンドルを握って、好きな場所へ行ける」こと。
目の前の仕事をこなすのに精一杯では、フリーランスをやる意味がありません。ここ数カ月、私はまさにそんな状態に陥っていました。

新たな時代の風を感じること

現在、私は書籍の執筆、セミナーなどの講師、コンサルタントの仕事をしています。
デジタル化に加えてコロナショックによって、これらすべての仕事が環境激変に見舞われました。
いろいろ考えましたが、じり貧になるくらいなら自分から先に動こうと思い、「すべての仕事を見直そう」と意を決して臨みました。
新たに蒔いた種が比較的順調に芽を出してくれたまではよかったものの、想定外だったのはその芽が同時期に出てしまったこと。これによってとんでもない忙しさに巻き込まれてしまいました。

「先の見えない新たな環境」がやってきたと言われます。
もしそうであるなら、それを乗り切る秘訣は、「それまでの知識と経験に頼らない」こと。でも私たちは、つい知識と経験に頼ってしまうのです。とくに私のような年寄りは。
知識と経験など捨ててしまい、新たな環境に身を投じて「新しい時代の風を感じる」こと。そこから見えていなかった未来が見えてくる。その未来に自分の仕事を合わせていくことが肝要。
それが分かっているのに出来ないもどかしさは格別でした。パソコンに向かいながら、ずっとため息をついていた日々。
ただ、最低限の救いは、運良く仕事上で「新たなフリーランスとの出会い」があったことでした。

”ビジュアル系”仕事人とご一緒して感じたこと

3年前に書いた「会計の世界史」が順調に版を重ね、そこから派生した「マンガ会計の世界史」を2021年末に出版しました。同じく2021年の暮れには初の小学生向けのマネー本、「お金にふりまわされれずに生きようぜ!」も出版しました。
この2冊はいずれも「マンガ」を含む仕事になり、原作者・マンガ家・イラストレーター・デザイナーの皆さんと一緒に仕事をさせていただきました。これまで文章だけ書いてきた私にとって、”ビジュアル系分野”の皆さんとの仕事は、かなり刺激的でした。
彼らの仕事の進め方や思考法、物事を見る視点もさることながら、「ここまで来ているか」という新たな時代の風を感じることができました。

現在、「お金にふりまわされずに生きようぜ!」について各方面から取材の申込みを受けています。それはおそらく近年の学習指導要領改定で、小・中・高校に金融教育が取り入れられていることに関係しているのでしょう。
もちろんそれはそれで大ネタですが、私はそれ以上に「フリーランスの仕事が変わってきた」ことに注目しています。それは「フリーランスの可能性が大きく広がってきた」こと。今回の仕事でそれを痛感しました。
ちなみに「お金にふりまわされずに生きようぜ!」のマンガを描いてくれたイラストレーターの秋山貴代さんはイギリス・ロンドン在住です。だから私は彼女と一度も会っていません。今回の制作はZoomで何度も打ち合わしながら仕事を進めました。
おそらくこれから、そんなふうに仕事することがフリーランスにとって「当たり前」になる予感がします。ただ、この可能性の広がりはフリーランスの全員を幸せにするわけではありません。おそらく新たな環境に対応できるフリーランスと、できないフリーランスの2極化を生むような気がしてなりません。

「自由に・楽しく・長く」働くための秘訣は? 

私はフリーランスとして大儲けしたいわけではありません。ただ、せっかく定年のないフリーランスなのだから、「自由に、楽しく、長く」仕事を続けていきたいと思っています。

では「自由に・楽しく・長く」働くための秘訣は何なのか? 
やっと忙しすぎる仕事から解放された今、これについて考えていこうと思います。実はそのヒントを今回一緒に仕事したフリーランスたちに見つけました。彼ら自身も気付いていない仕事のヒントを私が学びつつ紹介するような機会をつくろうと思っています。

とりあえずその一歩として、ロンドン・秋山さんとZoomでお話しする機会をつくりました。(わおん書房にて2/15夜にオンライン開催します。興味ある人はこっそりご参加を)。

「ヒントはいつも外側からやってくる」
この教訓だけは、これまでも、そして今回も同じでした。
閉じこもっている場合ではない。やっと時間ができたので、外へ出るぞ!

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