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To Doリストに逃げるな!~フリーランス塾・新学期に向けての抱負

フリーランス塾<2024年4~9月期>の新入生募集を開始しました。

これに関連して、塾長の私より新学期への抱負を書きます。
今回は「To Doリストに逃げるな!」

会社を上場させた須原氏が「自分はふつうの人間です」という意味

先日「はじめの一歩」というイベントで、須原伸太郎さんにインタビューしました。
会計士の後輩である須原氏は自ら立ち上げた会社を昨年末に上場させました。でも彼は「ボクはふつうの人間です」と言い切ります。

会社の経営者、まして上場企業経営者となれば誰もが「特別な人間」だと思っています。でも須原氏は自分について決してそうではないと言うのです。

では逆に、なぜふつうの人間が上場まで行けたのか。彼に聞いた話を要約すると、「すべきことをやったから」ということのようです。

ポイントは2つ。
・まずひとつ目は、経営者として「すべきこと」がわかっていたこと。
・そしてふたつ目は、それを責任をもってそれを「やった」こと。

たしかにそれだけなのですが、それをやってのけるところがスゴい。
孫子の兵法にいわく「善く戦う者の勝つや、智名も無く勇功も無し」
名将は評判も功名を立てずにさらりと勝つという意味ですが、まさにこれ。

一方でうまくいかない凡人たち。なぜうまくいかないかといえば、
・すべきことがわかっていない
・わかっていても実行していない
このいずれか、あるいは両方です。私が思うに、多くの「うまくいってないフリーランス」は前者の「すべきことがわかっていない」状態に陥っています。

なぜ「すべきことがわかっていない」のか。
彼らは頭が悪いわけでもサボっているわけでもありません。むしろ優秀でありかつ真面目です。それなのに「すべきことがわかっていない」のは、日々の「To Doリストに逃げている」ことが主な原因であるように見えます。

毎日の「やるべきこと=To Doリスト」に追われて忙しい人間ほど、「長期的になすべきこと」を考えていません。私にはそれが「To Doリストに逃げている」ように見えます。

毎日毎日やるべきことをやって疲れ、夜は酒を飲んでごまかす。そんな日々を送っていて、10年経って良い仕事ができるわけがありません。

この点、須原氏は若き日の「商売をやりたい」という夢に真っ直ぐに向かって経験とキャリアを積んでいきました。だからこそ経営者になれたのだと思います。

来期フリーランス塾「MOSOしよう」に込めた意味

自分の「やりたいこと」は何なのか。
フリーランスはこれを自分で決めねばなりません。経営者や上司が決めてくれるサラリーマンではないからです。

でも、ずっとサラリーマンをやってきた人は「自分で将来やりたいこと=目標を定める」ことが苦手です。つまりクソ真面目すぎて「夢を描く」のが苦手なのです。大人になってからずっと「仕事で楽しく夢見る」ことをせず、忘れてしまうのでしょう。

「何がやりたいんだ」「将来どうなりたいんだ」
と訊くと、ハッキリした答えが返ってきません。もごもごしています。

「自分のスキルをブラッシュアップして、いずれ夢を見つけます」
などときれいな返事が返ってきます。
バカもん、なにがブラッシュアップだ、歯でも磨いとけ!と私はイライラするわけです。

みんな真面目すぎて、日々のやるべきことに追われて、「長期的な夢」を見失っているように見えます。

だから来期フリーランス塾のコンセプトを「MOSOしよう!」にしました。
MOSOとは松山学部長の造語で「妄想」のことです。
緻密で立派な中期経営計画は大企業に任せ、私たちフリーランスは「明るい未来、幸せな人生をMOSO(妄想)する力」を持つことが大切であると思うのです。

<つづく>

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