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「はじめの一歩」イベントに込めた思い~その1
2/14~4/8、5日間に渡るオンラインイベント「はじめの一歩」を行います。
これは「働き方やキャリア」について「このままでいいのだろうか」と不安を感じる方向けのイベントです。
開催にあたって、本イベントに込めた思いを、主催者の私からお伝えさせてください。
笑顔でいる責任
先日、数年前にビジネススクールで教えた生徒が挨拶にきました。
彼はいま、中小企業の社長です。
「おう、元気か」と私が訊ねたところ、
「なんとか。でも恥ずかしくて先生に決算書を見せられません」と彼。
「どこが恥ずかしいんだ」と私。
どこも恥ずかしくなどありません。たとえ数字が調子悪くても笑顔でいること。それは数字を出すより大切なことです。
逆境に負けないこと、それでも笑顔でいること。
それができている彼は立派な社長だと私は思います。
サラリーマン vs フリーランスの2分法を超えて
彼のような小さな会社の社長。そして自営業やフリーランスといった人の応援をしたいと「塾」を立ち上げたのは10年以上前のこと。
「自分のような」小さな商売人を応援する「商売人塾」は、その名を「フリーランス塾」を変えて今に至ります。
フリーランス塾を立ち上げた頃は「サラリーマンvsフリーランス」という2分法で考えていました。しかし、この2分法は適切ではありませんでした。
現在の塾生には「いつかは自立したいサラリーマン」と「すでに独立したフリーランス」の両方がいます。どちらが偉いというわけではなく、また、どちらが儲かるということではありません。サラリーマンは不自由で、フリーランスは自由かといえば、必ずしもそうではありません。
世の中にはサラリーマン・フリーランスいずれの形態においても、笑顔の人間と愚痴ばかりの人間がいます。結局、「自由かどうかは本人次第」です。
文豪トルストイはアンナ・カレーニナの冒頭で「幸せな家族は似通っているが、不幸にはそれぞれのかたちがある」としました。
これは彼の不幸な生い立ちと時代背景が言わせた表現だと思います。
私たちの仕事・働き方・キャリアについていえば、おそらく逆です。
「不幸な働き方は似通っているが、幸せにはそれぞれのかたちがある」
不幸な働き方をしている人は、収入にかかわらず不安で不機嫌です。
安定と引き換えに笑顔を失っていきます。そして「いつまで働くか」さえ自分で決めることができません。
一方、幸せな働き方は人それぞれですが、彼らの手には自由があります。
「5人の先輩」から学びましょう
フリーランス塾を始めて以来、塾生には「それぞれの幸せな働き方」を見つけてほしいと願っていました。しかしそれは「先生の私が教えられる」範囲をはるかに超えます。
悩んだ末、「自由に働いている先輩フリーランス」をゲストに招いて、自分の仕事を語ってもらう「ようこそ先輩」コーナーをつくってみました。
これが非常に好評だったのです。やはり働き方やキャリアは「こうしなさい」と先生から教わるものではなく、楽しそうに働く先輩をお手本に学ぶべきものです。
その経験から「ようこそ先輩」を拡大して、今回の「はじめの一歩」イベントを立ち上げたというわけです。
今回講師をお願いした「5人の先輩」は、それぞれの分野でそれぞれの働き方をされています。その共通点は「楽しそうに笑顔で働いていること」。
勤め人やフリーランス、勤務形態はいろいろですが、年齢も性別も資格も関係なく、何者にも縛られることなく、楽しそうに自由に働いています。
5人は働くことについての選択肢を自らの手にもっています。
今回のイベントでは彼らに過去を振り返ってもらい、かつて不自由なサラリーマンだった自分が変化するキッカケ、その「はじめの一歩」はどんな行動・思考だったのか、それをお聞きします。
インタビュアーは私です。責任重大。なんとか5人から「はじめの一歩」をお聞きし、参加者へヒントと元気をお届けするようがんばります。
続けてイベントに先立ち、5人の講師紹介を私からさせてください。
<つづく>
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