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Vライバー事務所、出会いを振り返ってみる。

はじめまして。
Vライバー事務所【Cozy】代表と申します。

ただいまライバー募集中✨
いつでもX/HPよりお声がけください。


みなさんは「出会い」って大切にしていますか?
大切にしない人なんていないと思いますが。(笑)

私は、人と出会うことが好きです。

Vライバー事務所の仕事をしていると、出会いの価値は薄れがちです。
なぜならこの界隈には転生があり、アカウントの概念があり、必ずしも「出会いを重んじる必要がない」からです。

自分のちょっとした好き嫌いで「出会いをなかったこと」にできてしまうのは、この界隈の良さであり悪さでもあると考えています。

よく人は「今の関係」に目を向けがちですが、本来向けるべきは「これまでの関係」と「その人自身」だと思います。嫌いなアイツが最初から嫌いだったでしょうか。

元カノや元カレにも同じことが言えますね。
別れるきっかけや出来事は、その人の「ほんのちょっとだけ」。
その人を全面否定するには到底及びません。

なんだか、この界隈にいると「出会いの価値」が麻痺するタイミングがあります。

事務所を運営する身としてあってはならないことなのですが。
平気で人のことを嫌いになりそうなタイミングが訪れます。
※病んでいる訳ではありません。

悪魔ですよね。
出会ったときはあんなに好きだったのに。

ふと、所属ライバーのリストを見ている時。
今ここにいるメンバーひとりひとり・そして脱退してしまった人・応援してくださっている方々を大切にしたいと強く感じる瞬間があります。

相反して、大切にできる技量のなさに虚しくなることもあります。
もっとこんなことをしてやれたら。もっとお金をかけられたら。
もっと時間があれば。

出会いの価値はお金で測れないことは理解しています。
でもやっぱり、事務所はビジネス。
「事務所の充実度」にはお金が関わってくるのがリアルで、所属ライバーは精神論よりもそこにフォーカスしていきます。
そしてそれを「出会いの価値」に置き換えます。

批判ではなく、そのとおりだと考えています。
もっとスタッフが雇えたらひとりひとりに愛情を注げる。
もっと私が裕福なら事務所だけで生活できて運営に集中できる。
もっと稼ぎが生まれたら事務所で面白いことが沢山できる。

それらの出来が、ライバーが事務所に向ける「出会いの価値」だと思います。というか、他にあるのかな、と。
お金が「出会いの価値」を産むのは、恋愛もVライバー事務所も同じです。


話がずいぶんと昔になりますが。
私は20歳のとき、記憶障害で当時交際していた彼女のことを忘れました。
ある日の夕方にスマホの写真フォルダを眺めていたら、知らない女性とプリクラを撮る自分がいました。お恥ずかしながら、キスをしていました。

それでも、誰だか分らなかったのです。
私は不安になりました。

病院に行くと医者に、いくつかの治療法を紹介されました。
私は当時借金もあり、そのなかで一番安い治療を選択しました。
カウンセリングを受けるために毎回支払うお金もなく、そもそもカウンセリングの効果もわからず、何度か通院をサボりました。

今あの当時に戻っても、選択は変わらないです。

ただ、あのときもし毎回カウンセリングに通っていたら。
もしかしたら写真フォルダに未だ存在する「全く未知の女性」を思い出していたのかもしれない。

私は当時、その女性の住む実家を友人から聞いて、一度だけ別れるために会いにいきました。
「あなたのことが分からないです。」と、辛辣な言葉を吐いて去りました。

あの言葉を言わなくても良い世界線が、お金さえあれば実現していたのかもしれないと思うと、未だに悔しい気持ちになります。


事務所も全く同じです。
設立当初、面談を受けたライバー様に「ボーナスが全然ないならやめます。」「事務所からの還元が、それだけならモチベ上がりません。」と言われてしまったことがあります。

これもまた同様に、お金があればそんなこと言われなかったんだろうな、と思います。そこにあった出会いの価値を、一言で失った瞬間でした。

運営においても、まだまだ穴だらけです。

今ここに時間とお金があれば、直したい場所やつくりたいモノが、無数にあります。ひとつずつ限られた時間で直しながら、出会いの価値を創造している段階です。

このままでいいのか?これでいいのか?もっと、もっと。と。
もがけばもがくほどに。
「いつか見捨てられるのかな」とか、考えてしまいます。
やけにセンチメンタルですね、この記事。(笑)
まぁ色々あるんですよ…。


一方で、とても嬉しい瞬間も多くあります。
Cozyのライバーには優しい方がとても多いです。

「俺が事務所の看板になって、有名にしますよ。」とか。
「何か手伝えることがあったらなんでも言ってください!」とか。
「代表、早く寝ろ!!」とか。(笑)

それも1人や2人じゃなく、大勢の方から声をかけてもらっています。
本当に、愛を感じます。いつも感謝でいっぱいです。

私はVライバー事務所なんて、たかだかサービスだと思われてるんだろうな、くらいの感覚でいました。

しかし、実際に運営をしてみると、そう考えることが失礼だと感じるようになりました。

私自身も、「事務所というサービスを所属ライバーに提供する」なんておこがましいことは考えないようにしています。

むしろそれは失礼だとさえ思っています。
「お客さん」ってライバーのこと思いたくないからです。
ここにいるのはお客さんではなく、「同じ環境で働く仲間たち」です。

せっかく所属いただいたからには「事務所ライバー含むメンバー全員で、頭を捻り、時間をかけて、皆さんの力を借りて、ココをでっかくする」と考えるようにしています。それが私が思う「出会いの価値」なのかなと。

そしていずれ大きく実った時、そこまでついてきてくれた仲間たちに還元していくのが、事務所のあるべき姿と捉えています。

責任転嫁のつもりはなく、それぞれがそれぞれの役割を全うしていきたい。
ライバーにできることと、事務所にできることはまた違います。
責任の場所も、やるべきことも違います。
ただ、向いている方向だけは常に同じでありたいです。

今も、所属ライバーが自らの力でいくつかのプロジェクトを進めてくれています。事務所も事務所として、みなさんに還元できる施策をいくつか進めています。

まだまだ未熟ではありますが。

応援していただいている方にも、ライバーにも、そして運営陣にも、私にも幸せが訪れる「出会いの価値」のある事務所にこれからも育てていきたいです。

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