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コロナに負けるな/2020年のゴールデンウイークに家で観たい映画

今週からいよいよゴールデンウィークが始まりますが、後々になって振り返った時に、2020年のゴールデンウイークほど、「試練のゴールデンウイーク」として記憶に残る年は、おそらく出てこないのではないでしょうか?

コロナウイルス禍の東京では、4月25日から「ステイホーム週間」がはじまり、週末を含めて、多くの人が感染拡大防止のために、自宅での自粛に協力しています。

今年のゴールデンウイークは、映画を観て過ごす方が大勢いることと思います。

レンタルビデオも休業している状況ですので、アマゾンのPrime Videoで観ることができる映画の中から、「困難な状況に立ち向かう元気をくれる映画」を選んでみました。

「#家で過ごそう」「#StayHome」「#コロナに負けるな」「#ガンバレ日本」・・・。

そんな気持ちと共に、このゴールデンウイークを乗り切りましょう。

夢をかなえたいあなたに

ルディ/涙のウイニング・ラン(RUDY)

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この映画は、名門ノートルダム大学に入るためには、学力も経済力も、そしてフットボールプレーヤーとしても才能もないルディが、子供の頃からの夢に向かって、我武者羅に這い上がるという実話です。

ルディは、ノートルダム大学内にある十字隊に入り込み、ノートルダム大学のフットボールスタジアムのグランドキーパーの仕事をしながら、ノートルダムの学生への編入をめざします。

苦労の末、フットボールチームの二軍入りして、身体を張って一軍の練習相手になる日々を送ります。

常に100パーセントの情熱で立ち向かうルディは、いつの間にか皆から必要とされる存在になっていきます。

そして、四年生の最終試合に一軍のベンチに入ることが叶います。

ルディに巡ってきたほんの数秒だけのラストプレーに、今までの全てを出し切ります。

諦めない!腐らない!負けない!・・・ルディの生き様は、そんな大切なことを教えてくれます。

イーグル・ジャンプ(Eddie the Eagle)

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イギリスで最初のオリンピックのスキージャンプ代表選出になったエディことマイケル・エドワーズの実話をタロン・エガートンが演じます。

運動音痴で極度の近眼のエディは、どんな試練が訪れようとも、オリンピック選手になる夢を決して諦めません。

22才からの我武者羅な挑戦で、イギリスではマイナーなスキージャンプで、カルガリーオリンピックの代表選出の切符をギリギリで手にします。

オリンピックに登場したエディは、圧倒的に他の選手に比べて見劣りします。

それでも必死に頑張るエディの姿は、「勝つ為ではなく参加することに意義がある。勝つことではなく格闘することが人生にとって大切なことである。」というオリンピックの本来の精神を思い起こさせ、観客・選手・大会関係者までもが、「Eddie the eagle(鷲のエディ)」の愛称で声援を送ります。

70メートル級ジャンプに続いて、エディ自身が生まれて90メートル級ジャンプを飛びます。

着地の瞬間、エディを見守る人々の心の中にエディが舞い降ります。

・・・「Eagle has landed (そこに鷲が降り立った)!」

困難な状況から立ち上がろうとするあなたに

ボブという名の猫・幸せのハイタッチ(A Street Cat Named Bob)

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コカイン中毒になりホームレス生活をおくる売れないミュージシャンのジェームズが、「ボブという名の猫」と出会い、そこから這い上がる実話を描いた映画です。

「一度、人生から道を踏み外してしまったとしても、誰にでもセカンドチャンスは訪れる。でも、それを逃してしまう人が多い。」という中で、ジェームズは、周囲の人たちの支えと、ある日ふらっと現れたボブの登場によってセカンドチャンスをつかみます。

ボブを連れて路上でギターを弾くジェームズの姿が、人々の目に留まり、SNSでの拡散を経て、A Street cat named Bobという本がベストセラーになります。

エンドロールではジェームズ本人が現れますのでお見逃しなく。

なお、この映画に登場している猫は、ボブ本人(本物)です。

ジェームズにセカンドチャンスをもたらした奇跡の猫の姿を遺憾なく発揮しています。

モリーズ・ゲーム(Molly's Game)

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2002年ソルトレークシティーオリンピックのアメリカ最終予選に登場したモリ―・ブルームを襲った不慮の事故と、その後の波乱万丈の人生を描いた「モリーズゲーム」も見逃せません。こちらも実話です!

小さいころから父親のスパルタ教育のもとスキースキー選手として頭角を現したモリ―。

再起不能と言われた急性脊椎側彎症による手術を乗り越えて、ソルトレークシティーオリンピックのモーグルアメリカ代表の最終予選へのカムバックを果たします。

前を滑るライバルの不振により、実力的にはオリンピックの表彰台も可能な立場でモリ―の滑走の順番が巡ってきます。

しかし、そこで信じられない不慮の事故が。

その先のモリ―の人生は、ポーカークラブのオーナーという全くちがうゲームへと転がり落ちていきます。

どん底から這い上がるモリ―が口にするウィンストン・チャーチルの言葉が耳に残ります。

Success is the ability to go from failure to failure without losing your enthusiasm.
(成功とは、失敗を重ねても、やる気を失わないでいられる才能である。 )

原因は環境にあると思いがちなあなたに


パッドマン・5億人の女性を救った男(Padman)

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汚れた布を生理用品に使わざるを得ないインドの社会事情から女性を救おうとした1人の男性を取り巻く実話です。

私利を追わず人の為に尽くすとはどういうことなのか考えさせてくれる作品です。

日本に比べたらあらゆることが「ないないづくじ」のインドにおいて、生理用ナプキン(sanitary pad)をわずか2ルピー(約4円)で作る方法を試行錯誤し続けます。

「アメリカにはSupermanがいるけど、インドにはPadmanがいる。大企業にはR&D(Research&Development/研究開発)があるけど、Padman にはT&F(Try&Failure/挑戦と失敗)がある。」

大切なのは規模や資金ではなく、何度失敗しても挑戦しつづけるパッションだと、Padmanがブロークンイングリッシュで語るスピーチにも元気づけられます。

きっと、うまくいく(3 Idiots)

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原題の「3 idiots 」とは、「3人のバカモノ」という意味。

その3人が繰り広げる挫折と成功の物語です。

インドはカーストもあって、日本よりもはるかに将来の可能性が限定された社会です。

そんな中で、成績や評価よりも、自分のやりたいことを「きっと、うまくいく」と信じて取り組む純粋な姿がとても眩しく映ります。

様々な制約があろうとも、一生懸命に好きなことに取り組めば、成功や結果は後からついてくる。

そう勇気づけてくれる作品です。

友達と直接会えない今、友情について見つめているあなたに


5パーセントの奇跡・嘘から始まる素敵な人生(My Blind Date with Life)

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先天性の視覚障害により徐々に視力がなくなるサリー。

自分の視力は5パーセントしか残っていないと後ろ向きにならず、5パーセント残っていると前向きに夢に向かって生きるスリランカ系ドイツ人にスポットライトをあてた実話です。

サリーは、目の障害を隠して5つ星ホテルの研修生としてスタートします。

夢の実現と家族を支えるために、ハンデにもめげずに並々ならぬ努力を惜しまず、常に明るく仲間のことも大切にするサリー。

「急ぐなら1人で行け。遠くに行くなら仲間といけ。」ということわざ通りに、彼は仲間と一緒に素敵な人生を切り拓いていきます。

素敵な人達に囲まれることが出来たのも、仲間を大事にして明るく誠実にサリーが生きていたからこそですね。さわやかな感動が止まらない作品です。

エンドロールに本人が登場します。

グッド・ライ/いちばん優しい嘘(The Good Lie)

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スーダンからの難民について取り上げたヒューマンドラマ。こちらも実話です。

1,000km以上を歩いて、命からがらケニアのカクマ難民キャンプにたどり着き、13年という歳月を経てアメリカに移住した難民のマメール達の苦労の日々が全編を通して綴られます。

内戦下で誕生日すら判らない彼等は、1月1日生まれとしてアメリカでの生活をスタートします。

マメールはスーダンで命を救ってくれたテオが、自分の代わりにアメリカで生活できるようにとGood lieを実行に移します。

この映画でも、「If you want go fast, go alone. If you want go far, go together. (早く行くなら1人でいけ。遠くに行くなら一緒に行け)」というアフリカの諺が出てきます。

この諺は「5パーセントの奇跡」にも出てきますので、両者の共通点と相違点を味わってみてくください。

在宅勤務でワークライフバランスを見つめているあなたに


カンパニー・メン(THE COMPANY MEN)

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コングロマリット企業GTXのトップは、リストラによるコストダウン効果で株価を上昇させ、自らは多額の報酬を得る、という株価至上のアメリカ資本主義社会を裏側からアプローチした作品です。

リストラに合った社員は、再就職支援会社のサポートを受けながら新たな雇用先を探すものの、厳しい現実を目にします。

世間体を保つために仕事時間が終わるまで家に戻れないカンパニーマン。
生活のサイズダウンを受け入れることができないカンパニーマン。
一度仕事を失った時の会社人間達(カンパニーメン)の姿には、万国共通のものがあります。

一人で思い悩み立ち上がれない人。
家族の支えのもとで自己変革ができた人。

豪華キャスティングによる人生再起の物語として、見応えのある1本!

仕事と家族のあり方を見つめなおすきっかけをくれる作品です。

ファミリー・マン ある父の決断/ヘッドハンター・コーリング(A Family Man)

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汚い手を使ってでもヘッドハンターとして一番の営業成績を目指すデイン(ジェラルド・バトラー)。

癌になって生死の淵を彷徨う息子ライアンは、ヘッドハンターという仕事を、「大黒柱である父親達に仕事を提供することでその家族が安らかに過ごすことを手助けする素敵な仕事」と思っていることを知ります。

辣腕ヘッドハンターとして家族よりも仕事を優先する父が、息子の想いに触れて、これまで疑うことがなかった仕事一筋の人生に疑問を持ち始めます。

デインは騙していたクライアントから「あなたにとっての家族は1つしかない。」という暖かい言葉を投げかけられます。

家族に対して誇りに思える仕事をすること、そして、家族と仕事の優先順位を間違えないこと。

そんな大切なことを教えてくれる作品です。

ステイホームで料理に奮闘しているあなたに


二ツ星の料理人(Burnt)

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パリの二ツ星レストランから姿を消した料理人アダム(ブラッドリー・クーパー)は、腕は一流ながらもトラブルを抱えています。

そこから、女性料理人エレーヌをパートナーとして、もう一度てっぺんを目指すというストーリーです。

あれ?・・・この展開、どこかで観た気がしませんか?

この映画の設定は、キムタク主演の日曜ドラマ「グランメゾン東京」と重なります。
(「グランメゾン東京」が放映されたときに、既視感を覚えて、Filmarksというサイトに感想投稿しました。)

・・・ということで、「グランメゾン東京」を楽しんだ方は、きっとこの映画からもパワーをもらえることと思います。

シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~(Comme un chef/Le Chef)

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こちらの1本も、「グランメゾン東京」でもすっかりお馴染みとなった、「Oui,Chef (ウィ シェフ)」の言葉が全編を通して響きわたる料理人を主人公にした映画です。

伝統的なフレンチを提供してきたアレキサンドル(ジャン・レノ)は、これ以上三ツ星を維持できないという危機に立ちます。

そんな時、自分の舌を信じて妥協をすることができずにいくつものレストランをクビになった無名の料理人ジャッキーと出会い、2人は衝突を繰り返しながらもお互いに認め合い、三ツ星をかけた新作メニューを作り上げていきます。

料理への情熱、家族への想い、仲間とのチームワーク。

素敵なメッセージがたくさん詰まった作品です。

*映画の写真は、Filmarksから。

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