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学習にスピードは いらないんだ!

  昨年01月26日から 小中学生への学習支援で得た知見を基に色々
書き始めて60回目です。

  今回は 学習にスピードは「いらない!」って話。
 
 QUORAというみんなで知恵を出しあい答えを探そうというSNSへ二年前あった質問で こんなのがありました。

「僕は、喋るスピードも遅いし、本を読むスピードも遅いです。頭の回転を速くする方法はありますか?」

 ボランティアで学習支援をしていると
同じような悩みをもっている子どもたちをよく見ます。
 だけど よく考えてみてください。
 人はそれぞれが異なります。
なので 他人と比較して遅いとか早いとかは ほとんど無意味なんです。
 大切なのは きちんと理解できているかどうかで
そのために自分が納得するまでしっかりと 学習できるかなんです。

 残念ながら 今の学校教育では 集団教育という方法をとっていて
一斉に新しい学習内容に向かい一斉に終わらせるために 
生徒一人一人の 物事に対する理解速度の差まで配慮していません。
 なので他人と比べて遅いことが 劣っていると感じてしまうようです。

 また 授業の進み方が一方通行で進むため
勉強の内容が理解できないまま 取り残されてゆくようです。

 学習をしているみなさんへ!
 安心してください。あなたの速度で物事を理解してください。
 大切なのは 物事の本質を見つめる力で そこには早いとか遅いの差はありません。

 もしこのようなことで悩んでいるのなら
親や先生に一度相談してみましょう。
 そうしたことを理解してくれる仲間が必ずいます。

 考えようによっては 物事を慎重に取り扱えるということは あなたの個性でもあります。
 それを否定しないでください。
 人生は まだまだこれからです。
 じっくりゆっくり 構えてゆきましょう!!

  ただ一つあるのは 
 決められた時間の中で 答えを見つけなければならない
 試験の時だけです。
  それだって 早く解いても 答えが間違っていたら何にもなりません。
  試験のときに必要なのは 正確な知識なんです。

保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ

 子どもたちは いろいろと悩みを抱えて毎日を過ごしています。
 けれど なかなか本音を漏らしてくれません。
 だって ちょっと恥ずかしいし
 どうやって伝えたらわかってくれるかが わかりません。
 そして
 こうした毎日が続いていき
 ふとしたきっかけで 勉強嫌いになる子どもたちが増えています。

 子どもたちを ありのままに受け止めてあげること。
 その上で 何が問題なのかを じっくり見つけてあげることが
 求められている気が とてもしています。

 そのためには
 子どもたちの いちばん近くにいる皆さんが
 余裕をもって
 子どもたちの成長の度合いと お付き合いいただけると
 解決方法がみつかるようです。

 子どもたちのために 大人は鷹揚に構えてあげたいですね。
                                                                                                                                                                                                                  
27.APR.2022.ARAI