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子どもにとって「遊び」はたいせつ!


 学習支援で得た知見を基に色々書き始めて29回目です。

 今日は国民の祝祭日 という日に子どもたちと遊ぶ「下町の遊び場支援活動」に行ってきました。
 当日は休みという連絡がなかったせいで 開始時間に小学生6人と学齢期以前の児童1人+その保護者1人が集まってしまい できる範囲で遊び場を開きました。
 いつもは運営主体になっている大学研究室のメンバーはおらず さてどうしようと考えていたら 常連の子どもが中心になって 会場の設営が始まり 運営もスムースに開始。
 あれよあれよという間に「遊び」が始まりました。

 その場での会話・・・
「何でここに来るの?」
「う~ん。おやつ!」
「そうか。遊びの中でおやつ作りをしてるしね」
「お菓子を組み合わせて 作るのが楽しいし おいしいしね」
「でも今日は 材料を買えないので おやつ作りはできそうもないんだ」
「え”~。でもいいや。みんなと遊べるのは ここだけだし」

と言いながら いつもは絵を描いたりゲーム機で遊んでいる子どもたちは「遊び」を工夫。
輪ゴムを指鉄砲で飛ばして受け取ったり 折り紙を折ったり おままごとのお団子やたこ焼きを紙を丸めて作ってお母さんと遊んだりしていました。

 ゲーム機の「遊び」は 手軽だし結果がすぐわかりますが それはゲームのルール内での事。
なので 「遊び」が発展したり変化することはありません。
 たまたま 今日は何にも制限がなく自分たちで工夫する機会があり 結果として「遊び」の創意工夫が程よく果たせたようでした。

 子どもにとって「遊び」はこのように 仲間どうしで考え工夫を凝らしてゆく よい機会になります。そして「学習」につながる「知恵」を得るチャンスにもなります。

「なに作ってるの?」
「えっとね。たけこぷたー!」
「なるほど! それでT字形に割り箸を組み合わせてみたんだ。飛ぶかな?」
「えいっ!飛ばない!下に落ちちゃう!」
「どうしてかな?えっと 竹とんぼ見たことある?」
「うん。大体こんな形だったよ」
「そうだね。よっく見ると プロペラみたいになってて 風を上から下におこしてるんだ」
「じゃあ 割り箸をけずってみる!」
「ナイフを使うときは 刃物より先に指を出すと危ないから気を付けてね」
「うん」
「それと ナイフは右で握って左の親指の伸び縮みでゆっくり削ると 力を入れずに削れるよ」
「はーい!」

でも 割り箸のプロペラでは なかなか飛びません。
そこで 厚紙で少し大きなプロペラを作ってみました。結果少し浮いて飛ぶようになりました。

こんな風に 「遊び」の中からの工夫を見つけられるのは素敵なことです。

 更に 「遊び」の時間が過ぎたら 自主的に片づけはじめてくれました。
 子どもたちに自主性がないというのは ある意味 偏見かもしれません。
 自主的に動けるような仕組みを整え あとは安全性を担保すれば のびのびと活動できます。

 私たちは 学齢期の子どもに学校で習う「学習」にこだわり過ぎて いるのかもしれません。
 もっと 子ども達に寄り添い 日常生活にある「遊び」を含め「学習」に繋がる工夫をする必要がありそうです。
 

 保護者の皆さんへ
 どうか 子どもたちの可能性を信じ 自発的に活動し学習意欲を育てるよう ご協力ください。

22 SEP.2021.ARAI