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いったい学校ってなんだろう

 昨年01月26日から 小中学生への学習支援で得た知見を基に色々書き始めて59回目です。
 
 皆さんは 学校に行って何をしていますか?
「勉強」してますよね?

 じゃあ「勉強」ってなんでしょうか?
  教えてくれる先生が教室にやってきて
国語・英語・算数(中学に行くと数学)・社会・理科と
音楽・美術・保健体育・技術家庭を教えてくれていますよね。
 それが「勉強」ですか?

「勉強」を漢和辞典で調べてみると
「勉」は「力をこめてつとめる」というのが元の意味のようです。
「強」は元々「かたい殻をかぶった虫=コクゾウムシ」の意味から
「かたい・つよい・しっかりしている」という意味があるようです。
そして「勉強」は「はげみつとめる」「むりじいする」という意味だそうです。
(参照:角川 新字源 角川書店 昭和56年1月20日 161版)

 うむ~!そう考えると
「勉強」って
先生がムリヤリ教え込まれているように聞こえてしまいますよね。
 せっかく たくさんの友達がいて
いっぱい遊びたい 休み時間だってあるのに
学校って なんか面倒くさいな!って感じですか?
 保健体育と給食の時間が楽しみで
学校へ行っている人も多いんじゃないかな?

 何で こんなややこしい事をやらなければいけないんでしょうか?

 小学校から始まる義務教育は
みんなが受ける必要があると思ってつくられたものです。

 なぜならば みんなが暮らしている今の世の中が 
どうやってできているのかを知るため
「はげみ つとめ」て
「勉強」を通し 知る必要があるからです。

 そんなこと言ったって
学校の授業でならっていることって
いきてゆくのに ほとんど役に立たない・・・
って思っているでしょう?

 そうかもしれません。
「勉強」は 昔々から今まで
みんなの先祖が 一所懸命考えてきたこと「=知識」を
科目別に分けて 順番に習っているため
ばらばらな「知識」なので こう思われるのでしょう。

「知識」は科目別には なっていません。
いろいろなものの見方や考え方をまとめないと「知識」になりません。

 たとえば 「浦島太郎の話に出てくる 竜宮城に連れて行ってくれた動物は?」
 これは わかるでしょう。
 でも 「じゃあ その動物は オス?メス?」
は 答えられますか?

 クリスマスの日にプレゼントを配るのは誰?
 これも わかるでしょう。
 じゃあ 「プレゼントを配る乗り物を引っぱっている動物は なに?」
「その動物は オス?メス?」
は 答えられますか?

 そうした「知識」は 学校では教えてくれません。
 どうしたらいいんでしょうか?

 自分で「学校の勉強」で知ったことを まとめなおすしかありません。

 別の言い方をすると 学校は「知識」を育てるための種を「学ぶ」場なんです。

 もちろん 「学校」に行かなくても こうした種を手に入れることができます。
 だから 「学校に行く」ことが目標ではなく
「何かを学び 自分のものにして 理解してゆく」ことが大切です。

 気を楽に持ってください。
 自分で できる範囲で 少しずつ「知識の種」を手に入れてください。
 だって 「勉強」って 一生続くんですから。

保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ

 ふとしたきっかけで 学校嫌いになる子どもたちが増えています。
 嫌いになる原因は いろいろありますが
人間関係がうまくいかなかったり 
「勉強」に興味が持てない事例が一番多いようです。


 子どもたちの心の成長に合わせて 環境を整えてあげるのは
一番身近な人でないと 上手に対処できないようです。

 もう一つの原因「勉強に興味が持てない」は
なぜ「興味が持てない」のかを
探ると 答えが見つかる場合があります。

 いずれにしても
子どもたちの いちばん近くにいる皆さんが
もっと大きく もっとおおらかに 
子どもたちの成長の度合いと お付き合いいただけると
自分の可能性を見つけられやすくなるでしょう。

 子どもたちのために 大人はゆったりと構えてあげたいですね。
                                                                                                                                                                                                                  
20.APR.2022.ARAI