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英単語をどうする?


 昨年01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて79回目です。

 最近は小学校から始まっている英語教育ですが、
日本語とは全く異なる文化から生まれている言語なので、
単語も文法も、また喋り方や発音も異なっています。
 学校教育では、単語と文法を中心にして学習が進みますけれど
一番困るのは、覚えるしかない「英単語」です。

 小学校では600~700語
中学校では1600~1800語を学習するようですが
どうやって覚えればいいんでしょう?

 結論から言うと、これが一番!というのはありません。
 一人一人が、自分に合った方法を見つけるしかありません。
 では、どんな記憶方法があるのか、
事例を少し紹介しましょう。

①教科書に出てくる順番に覚える。
 よくやるのは、同じ単語をたくさん書くという方法ですね。
 正直言って、あきちゃうし、
スペルは覚えるけど発音がわかりません。
 この方法を使うなら、単語カードを作って
単語を表に、
裏にはその意味と関連する言葉を書くのを、お勧めします。

②短い文章で覚える。
 英語フレーズと言われる、
会話でよく使う短い文章から覚える方法です。
 割と実用的な言葉のつながりと発音を覚えられます。
 注意点としては、教科書とは異なる部分があるので
学校内での試験では、試験範囲に注意しましょう。

③英語の文章を読む。
 解りやすそうな英語が書かれているマンガや小説を読みましょう。
マンガは日本語同じように擬音語があるので気を付けましょう。
 同じものを何度も読むと、効果的なようです。

④辞書を読む。
 英単語記憶用の辞書なんかもあります。
 言葉と一緒に、意味と使い方を覚えられます。
 大切な言葉が、色別になっているものもあります。
 大体、Aから始まるので、飽きやすいかもしれませんので
辞書で覚えた言葉を、マーカーで印をつけるとか工夫が必要です。

⑤歌を聞く
 英語の歌を聞きましょう。
 最近では、英語の歌詞と歌が一緒に出てくるソフトもあります。
 スマホがあれば、一日中繰り返し聞けます。
 注意点としては、
最近の音楽はテンポが速く、音を繋げることが多いので
スペルとおりには発語していません。
 なので、1960年代位の音楽が、聴き取りやすいです。

⑥英語の構造から覚える。
 英語の単語には、接頭語+語幹(語根)+接尾語
でできているものが多くあります。
 そこで、語幹(語根)と言われる、元の言葉から覚える方法です。

⑦英語の成立史から覚える。
 ちょっと高度な方法ですが、歴史好きなら結構楽しめます。
 現代英語は、フランス語やドイツ語や古代英語など
かなりたくさんの言語が混ざりあって成立しています。
そうした、文化論的な面から覚える方法です。
いっしょに、ヨーロッパの歴史が学べます。
高校生くらいからが向いているかもしれません。

子どもたちの学習に関与している方々へ

 生徒にとって、覚える作業は一番苦手なようです。
 また、日本語文化とは全く異なる背景をいきなり学習するのは
かなりストレスを与えます。
 そこで、本人にとって入りやすそうな場面から
英語環境を徐々に形成することをお勧めします。
 生徒によって嗜好はいろいろですから
様子を見ながら入り口を見つけてあげてください。

 これからの世の中を考えると
第二言語としての英語は必須になる点に留意しながら
生徒との信頼関係を失わないよう
よき手本として
また よき話し相手として 近くで寄り添ってください。

28.SEPT.2022.ARAI