見出し画像

算数わからない!実は…!!

学習支援で得た知見を基に色々書き始めて18回目です。

 先日学習会でこんな質問が…
 「全部で1000円の買い物をしたところ 一個60円のリンゴが5個ありました。支払金額の中でリンゴが占める割合はどのくらいですか?」と言う問題がわかりません。教えてください。

 で、色々話を聞き出してみると どうやら「占める」が読めず問題が理解できないということがわかりました。つまり 算数ができないのではなく 問題文が読めずにどうしたらいいのか見当がつかないということです。


 子どもたちは インターネットやゲームを通して「聴く」事には慣れており言葉の意味を知る以前に「話す」ことができるため ともするとかなり知識が進んでいると誤解してしまうので上記のような事件がおきるようです。


 日本で教育を受けるには その内容を理解できなければ せっかくの学習機会を逸してしまうのは 以外に気が付きづらい「躓き」原因です。


 新聞をとらない家庭が増えていたり ビジュアルイメージが先行するメディアに囲まれていると 子どもたちと「文字」とが触れあう状況が生まれにくく「漢字嫌い」から「国語嫌い」を発生させてしまうことになってしまいます。


 具体的には 下記のような症状が見受けられます。
①漢字が読めない。
②言葉の意味が解らない。
③短文でも 言葉のつながりがわからない。
④文章の序列が理解できないため 長文の意味を把握できない。
⑤なので 5W1Hという作文上の大原則なんて 思いもつかない。
⑥文章は何のために書くかを理解できないために自分が読める文字を書く。
⑦結果として 自分の考えをまとめる事に苦労しており 感想文が不得手。

 こうした状況は いわば機会を与える側の問題でもあります。
 興味を引きそうな部分から 少しでも「文字文化」に触れられるようにする必要がありそうです。
 その上で自分の言葉を持てるよう導かないと 永遠に問題の解決には至らない怖さがあります。

どうか 子どもたちが自発的に学習意欲を持てるよう ご協力ください。

07 JULY.2021.ARAI