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わからないのは 伸びしろの多さ!

 二年前の01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて95 回目です。

 学習会に来る生徒を見ていると、
この時期に増えてくるのが「勉強がさっぱり面白くない」という反応です。
 それは、授業で何を学習しているのかが解らないことから始まるようで、
ほっておくと、勉強が面白くないから、勉強がつまらないに変わってゆき、
最後には「学習の躓き」を生んでしまいます。

 なので、とても注意して「面白くない原因」を取り除く必要があります。
 「面白くない」前段階にある、「授業が解らない」を見つけましょう。

 解らない所をはっきりさせるのによい手がかりは、テストの結果です。

 そして、一番困るのは「わかったつもり」。
生徒が「それ知ってる」という場合、
大半は「言葉として聞いたことがある」程度の意味です。
必要なのは、意味を知っていて、知識として定着している事です。

 単に言葉を知っているのと、
意味まで知っているのでは知識の深さが段違いです。 
そのためには、まず日本語をしっかり理解できることが大切になります。
その上で論理力が加わる必要が、ありそうです。

 学習会では、問題を生徒と一緒に解くようにしていますが、
その際、「どうしてそうなるのか?」を常に問いかけています。
例えば、三角形の内角の和はどうして180度なのかとか
何で魚は空気のない水の中で生きてゆけるのかとか
石が細かくなると砂だけど、土とはどう違うのかとか
日本には砂浜はあるけど、砂漠が何でないのかとか
「あいうえお」ってなんで母音というのか...です。

 あまりにも当たり前だけど、
いざ質問されるときちんと答えられますか?
 でも安心してください。解らないということは、
解ればいいだけです。
言い換えれば,解らないのは 解るための伸びしろなんです。

 だからこそ、生徒との会話が大切で、
会話の中から、「解らない」の芽を見つけてあげてください。

保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ 

 学校での授業が進んでゆくと、
生徒たちは理解できないまんま、取り残される事があり得ます。

 それが増え始めると、あっという間に「わかんない!」に至ります。
なので、
三学期中に「解かった!」と言えるような状態にしてあげてください。

 そのために、テスト結果を有効に使いましょう。
しかし、生徒は自分の欠点とか弱点を晒すのは嫌がります。
そこで必要なのは、生徒との信頼関係です。

 一番生徒に近い存在である皆さんは、
しっかりと関係性が成立していると思います。
良い相談相手として、また善き話し相手として
近くで寄り添ってくださることを願っております。

18.JAN.2023.ARAI