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自分に自信がついてきたのを実感したのですごそうな参考書を買った長い話

僕の人生は挫折だけでできてるのかってくらい上手くいかなかったことばかりだったので
自信がとにかくない訳です。

まあそれが最近少しずつ変わってきたのです。ここ2年くらいかな。

人と話していてよく「この人は自分に自信があるのだなあ」と感じることもしばしばです。皮肉の話とかではないのです。
まず生きていようと思っていることがまずすごくて、その起点があるからそのためにどうすればいいかという行動や想いが生まれてくる訳です。
自信がない僕は、そもそも何かあるたびに自分をせめて、鬱状態になってからも長時間寝込んだりしないとそこから抜け出せませんでした。
人を責めるって回路も基本ないです。刃は全部自分に向きます。

鬱状態に「寝逃げ」がいいのは今も変わっていないのですが、以前はそもそも回復する理由がなかったのです。「このまま死ねばいいんだろうな」と思いながら寝ていて、頭の中は自責や希死念慮がずっと続いているのでとてもしんどいのです。何日も続くこともあるし。
でも今は「生きていなくてはいけないけど脳みそのバグで鬱状態になってるから回復のためにちょっと休もう。元気が出るための行動をしよう」となっているので多少ですが楽です。



若干話がそれましたがまあここ2年くらいでやっと僕は自信というものを感じられるようになってきました。


きっかけは2019年の夏、ネームタンクでやっている「ネーム大交流会」の第2回に初参加するために、その何日か前に渋谷にあるMANGAアトリエというところに行って一度出来上がっていたネームのブラッシュアップ作業をさせていただきました。
そこは作業室なので基本的には各々、淡々と作業をするわけで捗るのもあるのですが、その時行った日はたまたま「作業会」の日で、その日来ていた漫画描きの方々と時々各々の作品を回し読みしてよかったところとかを付箋に書いて貼るのです。
これがもうとても楽しい。
自分の漫画を色んな方に読んでもらって褒めてもらう。
今まで漫画を描いても基本的には編集さんに持ち込みしてあまり上手くいっていない旨についてアドバイスなど告げられ凹んで帰るということしかほとんどなかったのでこの日はもうとてもハッピーでした。めっちゃ褒めてもらった!って!


そして「ネーム大交流会」も同じように基本的に「褒め」の会なのでとにかくみんな、お互いのネームを褒め合います。
それまで自分の漫画にいい反応をいただく経験が少なかったのであまりに幸せになるので驚きました。
これ漫画家にならなくてもこの会のためだけに漫画を描き続けてもいいんじゃない?なんて思っちゃったくらいでした。何のために漫画描いてるかって褒められたいってのはあるもの。ルールで決められた褒めでもいいよ、だってこんな嬉しいもの!って感じでした。


「ネーム大交流会2」に持っていったネーム↓。

DIG IT 2020リマスター版 1


「ネーム大交流会3」に持っていったネーム↓。

スクリーンショット 2021-03-29 19.03.22


そしてそれだけでは終わらず、そのMANGAアトリエでも「ネーム大交流会」でも漫画仲間ができたのです。時にはアトリエで、時にはtwitterのタイムラインなどで繋がれる漫画仲間がどんどん増えました。僕の人生は漫画仲間を作ってこなかったので2015年頃数人の方とやっと知り合えて、そしてこの頃またたくさんの方に出会えたのです。ここ5年くらいでたくさん出会えました。さらに去年コルクラボマンガ専科でまた仲間が増えたりしました。


そして、自信についての話ですが、ある漫画仲間の方が少し前に言ってくれたのですが
「コヨッセイさんは絵も描けてる」と。大丈夫的な。
僕は2、3年前くらいまではまだ絵が上手くなりたいと思ってなかったのでそういう人が上手くなれるほど絵は甘くないことは知っていたので自分はド下手だと思っていました。実際そうだったと思います。持ち込みなどでもそこは突かれました。

でもやっとというか次第に上手くなりたいと自然に思うようになって、あんなに描きたくなかった手の構造とかも調べたりして、そしてこの前「描けてる」と言ってもらえたのです。


僕はそれまで絵の参考書を買うときいつも初心者向けのものを買っていました。自分がそうだと思っていたので。
でも漫画にたくさんの褒めをもらって、自惚れでも「もしかして僕は少しくらいはやれてるのかな…?」と思っていたところで
「絵も描けてる」
を頂いたので「もしかしてそれってマジか…?」って思えるようになっていて
じゃあちょっとレベルの高そうな参考書買ってみよう、と
以前から気になっていたけどやたら高い
「ソッカの美術解剖学ノート」を購入しました…。

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これめっちゃいいです…。体の作りを「存在理由」から説明してもらえるので根拠を持って人体を学べる。この学び方は自分に合ってる気がします。文章もひたすら優しい。若い子でも理解できそうな文章。

あと一緒に買った右のモルフォ人体デッサンの本も痒いところに手が届くいい本でした!

もう最近勉強楽しくて。漫画がなかなか進んでないけど。

自信を持てるようになれたので前に進めるようになった話です。


名称未設定のアートワーク 2のコピー4


余談ですが、2016年頃僕がボロボロだった時、それに気づいた友達が毎日電話をくれるようになりました。
僕の話をひたすらにひたすらに聞いてくれた。
誰に対してもいつも謝ってばかりいた僕に、謝りをくれた。
僕が欲しかった、他の人だったら気にしない謝りをしてくれた。
僕は悪くないと言ってくれた。
何度も何度もそれをくれた。
そして毎日のように
「起きてえらい」
「ご飯食べてえらい」
「寝てえらい」
と褒めてくれた。
生まれてきちゃいけなかったんだと思っていた僕に、
「この世にいていい、いてくれなきゃ困る」と
生きていいという根本的な自信をくれました。

僕は自信って階層に分かれてるのだなあと感じるようになりました。
まず「存在していい」という自信があって、その上に
「人と関わっていい」とか
「誰かを好きになっていい」とかが乗ってくるんだと感じています。
まず色んな自信を置ける、地面のようなものがなかった頃、死に向かって永遠に落ち続けていました。
だから上で話した漫画とか絵の自信とかを持てるようになったのもそもそもその友達のおかげです。
あれから4年ちょい。
彼は僕に褒めをくれていた期間を「取り組み」と言っていましたが
最近僕が安定してきたので「友達」に戻りました。
結局しょっちゅう連絡をくれてバカ話をしたりして笑っています。足向けて寝らんない人ですね。

僕は重い話しがちです。すまんな。

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