また、緊急事態宣言。塾業界はこれからどうなる?
今日から緊急事態宣言。
午後8時以降の不要不急の外出を控えよう、という、現役生を指導している塾にとっては狙い撃ちされたような内容。
塾の先生たちは、否が応でも昨年の春頃の惨状がフラッシュバックすると思う。
コロナの影響で、塾業界は大きな打撃を受けた。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62521650R10C20A8DTC000
(2020年8月11日:日本経済新聞より)
中には、閉校や買収に追い込まれたところもある。
小中学生を教えている塾って、大体が集団授業形態なので、前回疲弊した企業はとどめを刺されてしまうかもしれない。
そんなことを考えている僕も、いち教室責任者として不安はある。
在籍の減少、授業ができなくなる不安、会社の経営が苦しくなったら仕事をつづけられなくなるのではないか。
けど、前と違うのは、僕らは一度「経験」しているってこと。
前回で得たもの、反省したことを生かすことができれば、前回と同じようにはならないかもしれない。
今回は学校があって、入試も通常通り行われる。
だからこそ塾自体のニーズは、超短期的には大丈夫なはず。
でも、対面授業の価値は今後も信用に値するのかな。
今はスタディサプリなどの自宅にいながら映像授業を見れる形態が多いし、YouTubeによる授業動画もどんどん増えてきている。
(中にはコロナで授業がなくなったから、YouTubeに授業動画を投稿する講師もいるとか。)
手軽にアクセスできるのは授業だけではない。
勉強をサポートする内容もここ1年で急激に増えている。「○○大学生が語る勉強法!」「一緒に勉強しよう!」のような動画がたくさんある。
言ってしまうと、「塾行くのがめんどくさい」って言ってる子たちの言い訳が無限に溢れ出てくる状態になってしまった。
では、塾は全てYouTubeやスタサプにとって替わられるか、と言われると、そんなことはないと思う。
やっぱり塾に行かないと勉強できないって子はいると思うし、ちゃんと「見て」ほしいって思っている子や保護者は塾を考える。あとは多分「人」。
でも、そうなると現在ニーズが高まるのは個別か少人数制のところだと思う。
まぁ、実際もうそうなってきてるけど。
集団はコロナで確実に変わってきている。
多くの集団授業は、少人数制に切り替えないと、顧客離れが加速しちゃうんじゃないかな。
個別に関しては、教室あたりの在籍限界があるから、大きな収益を見込めないことで淘汰されそう。
ところで、映像授業は?という質問については、家で観れる形態は時代にあっているが、無料あるいは格安のコンテンツが拡充すればするほど長期的に見ると単価の高さで顧客が離れる気がする。
てなわけで、今後の塾業界は
・塾の閉校や買収・合併の動きは進みそう
・集団授業は少人数制に移行していきそう
・映像などの携帯はこのままだと失速しそう
っていう悲観的な予想を立ててみた。
では、どういう形態にしたら生き残るのか、すこし考えてみたので、明日投稿しますね。
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