見出し画像

大学側にどこまで配慮を求めていいのかという話

こんにちは!
車いす大学生コミュニティCOWs代表のくみです。
車いすでの大学生活に役立つ情報を発信していきます。


今日のお題は「大学側にどこまで配慮を求めていいのか」というお話です。


求めてよかった配慮

入学した当初、車いすでの大学生活に必要な配慮がわからず、どこから何を求めていいのか全くわからなかった私。
でもそれは、車いすの学生をほぼ初めて受け入れる大学側も同じだったようで。
私が入学した大学は、車いすの学生がいなかったことはないのですが、私の学部では初めてでした。車いすの学生がいた当時のことを知る職員さんはほとんど残っておらず、配慮を受ける側も、支援をする側も手探り状態から始まったのです。




結論として、配慮をお願いしてよかったと思うことは
・車いすでも入れる座席の確保
・教室移動に時間がかかることをそれぞれの担当の先生に伝えてくれたこと(もちろん、自分からもお願いしました)
・障害学生向けの体育の授業を取れるようにしてくれたこと
の3つでした。


他にも、ダメ元でお願いしてびっくりしたことは
・新しくエレベーターが付いたこと
・急なスロープの改修
でした。
大学生活を送るうえで、授業を受けられる環境は最も大事。
授業が受けられるように配慮をお願いすることは必須だと思います。せっかく入学しても、単位が取れなければ卒業できませんから…


配慮を求めるコツは?

配慮を求めるコツとしては、「具体的に」お願いすることだと思います。例えば、車いすで入れる机が欲しい!という時も、実際に車いすの高さを図って必要な高さや幅を伝える、などの工夫です。実際に合う机に車いすが入っている写真などを添えてもわかりやすいと思います。

もう一つは、「できないことはできない」と伝えること。
障害があるために、工夫してもどうしてもできないことはあります。自分ができることを伝えることはもちろん大事ですが、本当はできないのにできると思われてしまった!みたいなことにならないようにお願いするのが大事だと思います。

1人で配慮をお願いする準備をしていると、ヌケや漏れがでてきてしまうこともしばしば。高校の先生にお願いして、高校の時にしてもらっていた配慮を一緒にまとめたり、保護者の方と一緒に必要な配慮を一覧にするのもありだと思います。障害のある自分一人で考えると、障害のある生活が当たり前になってしまっていて、普段何気なくやっていることが実は配慮が必要なことだったりするのです。


味方がいると心強い


自分に必要な配慮とはいえ、色々お願いしていると遠慮する気持ちや引け目が出てきてしまうことも。
そんな時、頼りになる味方がいると心強いです。
私の場合は、大学の障害支援室だけでなく、学部の教育センターの先生、担任の教授など、相談できる味方がたくさんいたのがありがたかったです。
もし、障害支援室がなければ、障害について研究している先生や、健康センターのような場所の先生でもいいかもしれません。


どんなに配慮をお願いしていても、困りごとは出てきてしまうもの。
そんな時に相談できる味方がいると安心ですね。


必要な配慮はしっかり求めて、無理なく大学生活を送ろう

障害のある学生にとって、必要な配慮を求めることはわがままでは決してなく、必要不可欠なことです。
最初に配慮をお願いしておくことはもちろんですが、学生生活を送る中で困ったことがあれば、遠慮なく声をあげていくことが大事だと思います。
遠慮してしまうこともあるかもしれませんが、配慮を求めることは自分自身のためだけでなく、今後入ってくるかもしれない障害のある学生のためにもなることです。
面倒かもしれませんが、一つ一つ声をあげて、より快適な大学生活を送れるようにしたいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?