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コワーキングスペースの調査を目的としたアンケートに積極的に協力している理由とお願いしたいこと

コワーキングスペースを運営していると、いろんなところからアンケートの依頼が来ます。とくに多いのが大学等の研究室。

教授から一言一句指導されたのではないかと思われる丁重な文面とともに、「コワーキングスペースと地域について」「コワーキングスペースの利用者について」など、様々なテーマでメールが届きます。

以前と比べて、コワーキングスペースそのものというより、街づくりや働き方、はては建築デザインまで、テーマも多様になってきている印象です。

そんななかあるコワーキングスペース運営者が「これだけ数が多いと、どう生かされるのかも分からないし、回答するのも大変だからそろそろスルーしたい」という趣旨のツイートをしていました。

気持ちは痛いほど分かります。わたしもアンケートに協力したい気持ちがどんなにあっても、その分量に面食らったり、回答してもその後何もレスポンスがなかったり、同じような時期に複数の大学から似たような調査のアンケートが入ったりすると、忙しい時だとスルーしたくなったことも多いので。

大前提としてコワーキングスペースを始めるようなひとは(当の投稿をした方も含めて)、こういうことに協力的なひとが多いです。このnoteも、上述のツイートに対する個人的な意見ということでFacebookに投稿した内容をまとめていますが、決して当人や、同様の気持ちについて批判するものではありません。(くどいようですが私自身も同様に思うこともあります)

個人的に、コワーキングスペースの運営者はこういったアンケートに対して協力していったほうが良いのではないかと思っていて、内容的にnoteのほうが合いそうなので、あえて書き直しました。

Co-Edoが回答しているアンケート

アンケートには全件回答しようという気持ちが大きいのですが、様々な理由で回答しないもの(したくないもの)というのも正直あります。

まず(振り返ってみて)回答してないものでいうと
• Webフォームで回答できないもの
• (任意であっても)売上や家賃の額を回答させるもの
については、回答していません。
これは好みの問題だと思いますので、なぜといわれても困るのですが、まあ気分がのらないので心のなかでごめんなさいと言って、メールを閉じます。(回答途中であっても中断しちゃいます)

場合によってはメールの文面によって回答しなくなる人もいるかもしれません。
いぜんは礼儀を欠いたメールに対して、もやもやしながら回答するということをしていましたが、思い返してみると大学生の頃の自分なんて相手の気持なんて考える余裕もなかったわけで、それに比べるとよっぽど立派だと気づいてからは、気にならなくなりました。

いまはGoogleフォームがあるので、質問を作る方も、回答する方も、依頼するときも、集計するときも、とても簡単にできます。
回答側の視点でいうと、Webで回答できないアンケートなんて、もはや苦痛です。
(世の中は広いので、もしかしたら「メールで依頼してWebで回答させるなんて失礼だ」と興奮する人もいるかもしれませんが、そういうひとたちは、できることなら明日にでも定年を迎えていただきたいです)

Co-Edoは基本的に(上述の2つのケースを除き)全件、回答するようにしています。
よっぽど精神的に余裕がない状況でなければ、今後も受け取って数日以内に(ほとんどのケースで即座に)回答することでしょう。

回答時間はメールに記載の目安の3倍位に思っておくと良いです(笑)
(「5~10分」と書かれてたら「15~30分」くらいかかります)

アンケートには積極的に回答しよう

アンケートの回答って正直面倒なので後回しにしがちですが、とはいえ2時間も3時間もかかる作業ではなく、その意味では「すぐ終わる業務」といえます。

何の役に立つのか分からないアンケートもありますし、「卒業するためにいやいややってるんじゃないかな?」と思えてしまうものもありますが、一方でしっかりと研究する目的で実施するものや、何かの仮説を検証するために行うものもあるでしょう。
(役立つかどうかはわからないけど)なにかの役に立ってくれるなら嬉しい、くらいの気持ちで回答するくらいで良いかと思います。

このようなアンケートの場合、協力したアンケートがきっかけで社会が良くなることも考えられます。企業が実施したアンケートではそうならないでしょうし、(学生ゆえ)不躾な依頼であったとしても、それがきっかけで社会やコワーキングの文化に有益なことが起こり得るのであれば、(実際にそうなるかどうかは別として)わたしが行う10分20分の作業なんて大したものではありません。

ありがたいことにCo-Edoは6年続けることができています。
コワーキングスペースなんていう収益性の著しく悪い事業が成り立つのは、Co-Edoを支援してくれている方々がいて、そういった方々の想いがあるからだと思うのです。
数年前にコワーキングスペースの世代論についての記事を書いたのも、コワーキングスペースが多様化していくなかで、自分の好きなタイプのコワーキングスペースが少しでも増えてほしいなという想いからでした。

何年も続けているコワーキングスペースがアンケートに協力することもコワーキングという文化を社会に根付かせるための一助となるのではないかと思っていますし、(巡り巡って)社会に還元する方法のひとつではないでしょうか。
その意味ではペイフォワードであり、コワーキングという文化を作ってくれた先輩たちへの恩返しでもあります。

全部答えてたら正直大変ですし、忙しい時もあるのも事実ですが、コワーキングスペースを運営している方々で、協力しても良いなという気持ちが少しでもあるのであれば、作業の合間にでも回答してあげてほしいと思っています。
減るもんじゃないしね☆

アンケートを依頼するひとにお願いしたいこと

一方で、ひとつ、アンケートを依頼する側のひと(教授等)にお願いがあります。
「PDFでも良いので、論文等のアウトプットを送ってください」

メールでアンケートを依頼されたケースでアウトプットを読めたケースというのはほとんどないというのが実情です。これまで、送ってきたケースというのは、直接Co-Edoに取材に来た学生ばかりでした。

単純に、協力するのだからその成果は知りたいという気持ちもあります。

いまのままでは冒頭のツイートをされた方のように「何に役立っているのかわからないから」という理由でアンケートに回答しなくなるのも無理はないと思います。

おそらくメール送信時には、細心の注意を払って文面を検討しているはずです。
回答者の失礼のないように考えてくれていることでしょう。アンケート自体も、回答者のことを配慮した内容になっていることでしょう。
ですが、もっとも大事なのは、協力したしないにかかわらず、完成したものを相手に提供することではないでしょうか。

もちろん受け取っただけで見ない運営者もいると思います。いや、大半の運営者は読んでくれないかもしれません。
ですが、少なくともわたしは送ってほしいと思いますし、読みたいと思っている運営者も一定数はいるはずです。

備考欄に次のような文面を(ダメ元で)入れていくことにしました。

論文等のアウトプットが完成しましたら、PDFでも構いませんので、必ず送ってくださいませ。楽しみにしています。

ほかのコワーキングスペースの運営者の方もいかがでしょうか?

依頼メール内に「ご迷惑でなければ、論文が完成しましたらお送りさせていただきます」という文面が最初から入ってる日がくるといいなあと思います。

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