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コロナにまつわる給付金や公的制度のあれこれまとめ

こんにちは。コロナにかかったニートこと真琴です。

コロナにかかったり濃厚接触者になったりすると、仕事を休まなければならないので、当然入ってくるお金も減ってしまいます。自分は健康でも、お子さんが休校になってお世話をしなければならないため、出勤できない…なんてことも。


今回は、そんな時に活用してほしい制度や給付金などをまとめてみました。コロナにかかわるお金のこと。もしもの時のために、ブックマークしておいてください。

※私は給付金のプロではないので、あくまで私が調べた範囲でまとめてあります。受給条件は複雑なことが多いので、ご自身でも情報の掲載元の確認をお願いいたします。

◆コロナ療養した全員に共通すること→療養証明書は必ずもらうこと

かならず「療養証明書」をもらってください。入院でも、自宅療養でも、ホテル療養でも、かならずもらってください。

私はホテル療養終了時に自動的にもらえたけど、自治体によって対応は違うようです。あとで保健所に確認しようと思っても電話が繋がらなくて大変なので、なるべく陽性の連絡をもらった時に「療養証明書をください」と言いましょう。

これがないと、もらえるお金がもらえなくなったり使える制度が使えなくなってしまいます。こんな紙です。

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大事なことなので何度でも言いますが、かならず「療養証明書」をもらってください。入院でも、自宅療養でも、ホテル療養でも、かならずもらってください。

◆誰でも、療養費用の類はかかりません

下記は都道府県がお金を出してくれるので、費用の心配はしなくて大丈夫です。
・ホテルや入院中の滞在費
・食事代(お弁当、病院食、飲み物など)
・PCR検査代
・診察代

※ただし所得の高い方(住民税所得額割が56万4000円を超える方)は月額2万円を上限として自己負担が発生します。

※お薬代や、大きな部屋に入院を希望した場合や、その他入院中の生活用品の購入代などは自己負担になります。

※保健所からの指示なくPCR検査を受けた場合は、自己負担になります。

なぜお金がかからないのか、薬代がどのくらいかかるのかなどが気になる方は、下記もみてみてください。


◆自分で医療保険や共済に入っている方→入院保険の申請を

自宅療養、ホテル療養、入院、どの場合でも「入院保障」を受け取れます。

金額は加入しているコースによって異なりますが、私は1日5000円で、大体5万円くらいもらえました。もちろん自動的にもらえるわけではないので、自分で申請をしてください。

コースによっては入院保障以外にも受け取れるかもしれません。保険屋さんの担当者さんに連絡するか、自分で保険を見直してみてください。


◆社会保険に入っている(会社に勤めている)方で、罹患した方→傷病手当

傷病手当は、社会保険に入っている方が病気や怪我で休んでいる時に、給与の3分の2を保証してくれるものです。コロナ以外の病気や怪我でも利用できるものなので、覚えておきましょう。

対象になるのは
・本人が陽性だった期間
・陽性は確認できていないが、発熱などのコロナ症状により勤務ができず、自宅療養している場合(未検査の段階でもOK)
・コロナ症状で自宅療養していたが、診察はまだできていなかったよーという期間(医師の意見書が必要)
などです。

対象者について、詳しくはこちらの資料を見てみてください。

また、フリーランスや自営業で国民健康保険に加入している方や、扶養に入ってる方は対象外になります。詳しくは下記を参照してください。


◆コロナに罹患したフリーランス・個人事業主の方…

フリーランス向けの支援策は、現状ほとんどないという状況です。過去には持続化給付金、家賃支援給付金などがありましたが、2021年9月現在、新規申請はうけつけていません…「住宅確保給付金」「生活保護」などの利用を検討してみてください。お力になれずすみません。


◆職場罹患や、通勤中に罹患した方→労災保険

感染経路が職場だと明らかな場合や、感染リスクが高い職場(接客業、医療職、感染者の多い国へ出張していた方など)で勤務している方、場合は、労災を申請してみましょう。

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上記資料には記載がありませんが、通勤時に感染したと思われる場合はそれも労災がおりる可能性が高いです。電車で感染したかどうかというのは特定が難しいところですが、時間、経路、交通手段がしっかり説明できれば可能性はあります。下記資料もみてみてください。

◆濃厚接触者や、濃厚接触者の濃厚接触者になってしまった方→……

たくさん調べたのですが、私ではこういう場合に利用できる制度は見つけられませんでした。すみません。

ただ、例えば濃厚接触者でも「発熱や呼吸異常などのコロナ症状がある場合」は、条件に合えば傷病手当を受け取ることができます。

また、保健所の定めた自宅待機要請期間をすぎても、会社から「念の為もう少し休んで欲しい」と言われた場合は、休業手当をもらうことができます。

さらにお子さんがお休みでお世話をしなければならない場合も、特例有給や支援金がもらえる可能性があります。

諦めずに自分に当てはまる部分がないか、この下なども見てみてください。


◆会社に休んでと言われたり、シフトを減らされたり、早上がりを命じられた場合→休業手当

会社に「休業手当をください」と言いましょう。(ちゃんとした会社なら何も言わずとも出してくれるはずですが)

会社の命令により休業している場合は、会社が給与の6割以上の休業手当を出さなければならないと労働基準法で決まっています。対象になる方の例はこちら↓

・コロナの影響で客足が減り、勤務先が休みになった
・コロナの影響でシフトを減らされた
(パートでも雇用契約書に「週●日勤務」と記載があり、それよりシフトが減らされた場合や、すでに決定していたシフトが減らされたなどが証明できる時は対象になります)
・コロナの療養期間は終了したけど、念の為まだ休んでほしいと言われた場合
・濃厚接触者の自宅待機要請期間は終了したけど、念の為まだ休んでほしいと言われた場合
・家族が濃厚接触者になり、念の為休んでほしいと言われた場合

という場合は対象になりますので、まずは会社に掛け合ってみてください。とにかく「会社に休んでほしいと言われた」「会社都合で出勤を減らされた」というのが判断基準です。

「コロナにかかった」「濃厚接触者になった」などで保健所から出勤停止命令が出ている場合は、「使用者の責に帰すべき事由(=会社からの命令)」にはあたらず、対象外となります。傷病手当金を頼りましょう。

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★使用者・雇用主の方へ

社員さんにきちんと休業補償を出すと、雇用調整助成金(=雇調金)の対象となります。逆に出さないと労働基準法となり、6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金という罰則があります。

労働者は雇用主が休業手当を出さない場合、下のコロナ休業支援金を申請できますが、申請書類には「雇用主が休業手当を支払ったか」を確認する欄もあります。雇調金の補助があっても手当を出すのが難しい場合は、然るべき機関へかならずご相談ください。


◆休業手当がもらえない→新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金

なんらかの理由で使用者が休業手当を出してくれない場合は、こちらの制度が使えます。これは、労働者個人でも申請することができます。

申請には「支給要件確認書」という書類が必要で、その作成のためには使用者の協力が必要ですが、難しい場合は労働局が協力してくれます。

少し手続きは大変かもしれませんが、これさえ通れば給与の8割(6割の場合も)がもらえるので、頑張ってください。


◆お子さんの臨時休校で困っている方→小学校休業等対応助成金・支援金

お子さんがコロナにかかったり臨時休校になり、お世話のために会社を休まなければならない場合はこちらの制度が使えます。

【9月4日更新!】昨年までの手厚い制度が復活予定との発表がありました👏現時点では8月1日〜12月31日までにお休みした方が対象になる予定。金額などの詳細は、追って発表するようです。

①助成金→会社にお勤めの方向け。

特例有給を与えた会社には、助成金が支給されます。会社も労働者も、負担なく有給を取得できるというものです👏

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②支援金→業務委託など、個人で働く方向け。

就業できなかった日は、支援金を受け取ることができます👏普段の収入には関係なく、定額になる可能性が高そう。それでも生活の助けにはなります…!

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※※※上記は昨年度、同様の制度が施行された当時の金額・概要です。今年度は内容がかわる可能性もあるので、あくまで参考まで。最新の発表は、下記をチェックしてみてください。私も見かけたらツイートします※※※


◆小学校〜〜が受けられない方→両立支援等助成金

上記の「小学校〜〜」が対象外の期間(令和3年4月1日〜7月31日)に、年次有給で休んだ方はこちらを。(対象外の期間があるなんて変な話ですよね)

その場合は会社の方に「特例有給をください」と言って下記の資料を見せてみてください。少しですが会社にお金が入るし、「臨時休校の時には特例有給を出すホワイトな会社アピール」ができるので、もしかしたら応じてくれるかもしれません。

すでに年次有給で休んでしまった場合も、特例有給に振り替えることは可能です。あきらめないで!

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◆勤め先を解雇された・離職した方→失業保険

雇用保険(失業保険)を受け取ってください。ハローワークに行くと申請できます。働いていた時の日給の50〜80%を受給できます。

この時ひじょーーーーーーうに大事になるのが、「会社都合での離職」「自己都合での離職」どちらであるかということ、さらに「コロナ関係での離職であるか」が重要です。

会社都合だとすぐにお金が受け取れますし、金額も給付日数もこちらの方が大きいです。

自己都合退職だと2〜3ヶ月はお金が受け取れません。ただ「コロナによる離職」であれば、「特定受給資格者」に該当するため、すぐにお金が受け取れるようになります。

※「自己都合だ」「コロナ離職ではない」と言い張る会社があるかと思いますが、その場合は諦めずにハローワークに相談してみてください。会社にきちんと事実を確認してくれます。

詳しくは下記をご覧ください。

◆お仕事がなくなってしまった方で、新しいスキルを身につけたい・学校に通いたいと思っている方

「職業訓練校」に通い、職業訓練給付金を申請してみてください。無料で勉強できて、月に10万円ももらえる。大変な制度です。(授業料・交通費は支給されますが、食事代や教材費は自己負担となります)

職業訓練校とは私も通っていたのですが、簡単にいうと「ハローワークがあっせんしてくれる無料の学校」です。中身は普通の学校。

学べる分野は、パソコン・簿記・エクセル・医療事務といった事務系はもちろん、CAD(建築設計で使うソフト)・ネイル・Webデザインなど、いろんなコースがあります。(北海道で応募できるコースはこちらから確認できます→北海道労働局ホームページ

私は半年間Webデザインを学んでいましたが、講義は9:00〜15:30まででゆるゆるだし(出欠確認は厳しいですが)、技量をみながら先生が就職先を紹介してくれました。普通に友だちもできて、楽しかったです。

ただし雇用保険と職業訓練給付金は同時に受給することができません。ので、通い始めるタイミングは見計った方がいいと思います。(こんなことを言うと怒られそうだけど)

これもまた、詳細は別の記事で。


◆家賃の支払いができない・できなくなりそうで困っている方→住宅確保給付金

「住宅確保給付金」を申請してみてください。

実は私もこの制度にはお世話になりました。札幌市では当時、毎月コロナの影響で収入が減少した、仕事がなくなったという方には、かなり柔軟に対応しているようです。

固定資産や貯金の金額、仕送りなどは受け取れる状態かというのが確認されますが、かなり優しかったです。

条件は下記の通り。無職の方は求職活動をしなければなりませんが、コロナ禍で面接を推奨するわけにもいかないので、宣言下では求職活動は厳しくはみられませんでした。また月2回ハローワークで職業相談をしなければなりませんが、これは電話でも大丈夫なようです。

この辺は、また別の記事でまとめようと思います。

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支給金額は自治体によって異なります。参考までに、私のいた札幌市の金額はこんな感じです。(札幌市の詳細はこちら

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◆それでも苦しい方→生活保護

生活保護の親衛をしてみましょう。

生活保護、芸能人の家族が不正受給しているとニュースになりがちですが、受給自体は悪いことではありません。

世帯収入が13万円以下なら基本的に利用できる可能性があります。詳しい条件や申請方法は、下記をご覧ください。

さいごに

私が見かけた・利用した制度は以上です。

更新頻度低そうだけど、下記のサイトも参考になると思います。

他にも自治体独自の制度や、私の知らない制度もたくさんあると思います。これを機に、調べてみてください。

コロナにかかわらず、私たちが利用しきれていない制度って意外とたくさんあります。せっかく税金や保険料を払っているんだから、使えるものはどんどん使っていきましょう。


私に、コーヒーを一杯ごちそうしてくれませんか。