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限築杯Vol.2 使用カードTop140

限築杯Vol.2の開催にあたり、カードの使用枚数予想企画が主催から発表された。インベイジョンブロックの名刺代わりの一枚《ウルザの激怒/Urza's Rage》の使用枚数を当てようというものだ。

結果集計を行うにあたり、単に《ウルザの激怒》を数えるだけではなく、どうせならと今回の限築杯Vol.2において採用されたカードの全てを洗い出してみることとした。その結果は……実にインベイジョンブロック限定構築らしい、ともいえる結果となったのでこの場を借りて公開させていただこうと思う。

使用枚数上位のカード、それは即ち環境を定義づける1枚となる。はたして皆様の頭の中には何が浮かんでいるであろうか。是非予想しながら、スクロールしていただければ幸いである。

使用枚数はメインボード+サイドボードの総数でランキング
基本地形5種は対象外としている




それでは結果をご覧いただこう。



相手の動きを封じ込めよ

使用枚数1位となったのは《反論/Gainsay》となった。なんとメインボードには0枚で、その全てはサイドボードへの採用となった。
実際《ガイアの空の民/Gaea's Skyfolk》《噓か真か/Fact or Fiction》《予言の稲妻/Prophetic Bolt》といったカードを上げるまでもなく、これ1枚で撃ち落とすことができる対象はより取り見取り。
プレイヤーによって採用枚数に差はあれど、青マナを生むことができるならば入れない理由はなく、このカードの存在こそがインベイジョンブロックは「青い環境」と言える逆説的な証明なのだと言えよう。


この強さは《真》

《反論/Gainsay》に続くは、手札補強の雄《噓か真か/Fact or Fiction》となった。このカードが1位と予想した方もいるのではないだろうか。メインボードへの採用枚数で見れば堂々のトップとなる。
一度使えばその性能に病みつきとなる。相手に回せば捲れる5枚に息を飲み、続いてどのように分けるかということに頭を抱える。間違いなくインベイジョンブロックを表すカードのうちの一つであり、それは《反論/Gainsay》したくなるのも必然と言えよう。


2色を生む土地はいつだって楽園

メインボード・サイドボードそれぞれの横綱を支える《沿岸の塔/Coastal Tower》が3位にランクイン。多色のカードを心置きなく使用するためには、しっかりとした土地基盤が求められるが、そんな要望にしっかりと応えて見せる1枚だ。
青赤の所謂ダメージランド、《シヴの浅瀬/Shivan Reef》が5位にランクインしているが、タップインランドとダメージランドの2種が揃っていたからこそインベイジョンブロックはここまで魅力に溢れた環境になったことは間違いない。


レイジキッカー、お前は死ぬ

ここで今回の予想カード《ウルザの激怒/Urza's Rage》が登場。その枚数は56枚となった。当時は間違いなく環境最高額を誇り、そしてその評価は間違っていなかったことは、これに焼かれることとなったクリーチャーの数々、そして倒れていったプレイヤー達が物語っている。

6位には《火+氷/Fire+Ice》という最高のユーティリティカード。7位には《反論/Gainsay》とは異なったベクトルで青を攻め立てる《頭の混乱/Addle》がその席を確保した。

Repeat after me. "青"


9位から14位の《排撃/Repulse》《予言の稲妻/Prophetic Bolt》《翻弄する魔道士/Meddling Mage》《撹乱/Disrupt》《回避行動/Evasive Action》もコントロール要素の強いカードであり、インベイジョンブロック構築の特徴を強く感じることができる。

アグロなデッキの天敵


そんな中8位となった《十二足獣/Dodecapod》15位の《カヴーのタイタン/Kavu Titan》16位の《疾風のマングース/Blurred Mongoose》らは、少しでも対処が遅れてしまうと一気にライフを持っていかれてしまうこともあり、コントロール世界に風穴を開ける1枚として大いに期待したいところだ。

跳ね返ったら戦場へ
"疾風"は反論されず怒られることもない


最後に、限築杯Vol.1で優勝を決めた《合同勝利/Coalition Victory》は……その崇高なる宣言も《反論/Gainsay》でかき消されてしまうのでは、この結果も致し方無いといったところなのだろうか。