見出し画像

こびナビがクラウドファンディング始めます(3月3日こびナビClubhouseまとめ)

木下喬弘
日本のみなさん、おはようございます。
本日の「こびナビの医師が解説する世界の最新医療ニュース」ですが、ニュースの解説ではなくこびナビの活動についてお話ししたいと思います。

今日は発表があるということで、吉村先生お願いいたします!

吉村健佑
はい。では、私からお話しいたします。いよいよ明日から…
我々「こびナビ」が!
クラウドファンディングを!
開始いたします!!

みなさんよろしくお願いします!!

岡田玲緒奈
お願いします!!

黑川友哉
お願いしまーす!

リスナー
(パチパチパチパチ…!!)←想像

木下喬弘
…Clubhouseだと盛り上がりが全く見えてませんが(笑)

ということで、明日3月4日9:00からこびナビがクラウドファンディングを開始いたします。
主な目的とゴールについて、岡田先生からご説明いただきたいと思います!

岡田玲緒奈
はい。3段階のゴールを目指してまして、最終的な3000万円が目標です。
まず最初のゴールが500万円で、オンラインの情報資材を充実させたいと考えています。
今は手弁当でホームページや動画などを作っていますが、デザインもさらにブラッシュアップして、多くの人に響く資材にしていければと思っています。

木下喬弘
ありがとうございます。
今の時点でも、ホームページはかなりいいデザインでできていると思います。これは今日ここにも入っていただいている産婦人科医のとみー先生が「みんパピ」のホームページを担当してくださっていて、「みんパピ」ホームページを作ってくださったWebデザイナーさんとエンジニアさんの協力を得てかなり突貫工事で作っていただいています。
ただ、今後いろいろな機能を実装・ブラッシュアップしていきたくて、そのWebサイト構築に費用がかかる見込みです。

岡田玲緒奈
ありがとうございます。
2番目のゴールは1,000万円に設定しています。
今行っている情報発信も、最初のゴールに設定していることもオンラインがベースになっています。ご年配の方を中心にオンラインの情報をご覧にならない方にも我々の発信を届けられるように、リーフレットとか、新聞折り込みチラシなど紙媒体ベースのものを作成したいと思っています。
そして、それを全国の医療機関・クリニックなどに送る仕組みができればとも考えています。

木下喬弘
今回のワクチンは確実に全国民が対象なので、接種の情報を広く届けていかなければいけないと思っていますが、専門家の情報をしっかり届けていくのはなかなか難しいところがあります。
僕たちはもともとWeb上で取り組みをすることが得意で、そういった活動が中心になっているのですが、Webサイトではなく他の媒体から情報を得ている人にも広く届くように、オフラインでの情報提供を2番目の目標にしています。

岡田玲緒奈
補足いただいてありがとうございます。
最終ゴールは3,000万円にしています。そんなにお金を集めてどうするのかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、Webサイトや、動画、リーフレットだと、それを自分から見てくださるくらい、興味のある人までしか届かないのかなと思っています。
そうではない層の方々にも届けるには、大々的に広告を打ったり、著名人を巻き込んだりする必要があるのかなと考えています。こういった活動を大規模に展開するには費用が必要ということで、より広く多くの方に届けるためにこのようなゴール設定にしました。

木下喬弘
ありがとうございます。Web媒体であっても紙媒体であっても、こちらから情報提供すると、もとから情報を求めている方にしか届かないところがありますよね。
今回のコロナワクチンは全ての人に無料で受けられる権利があるので、医療情報やコロナワクチンに対して今はあまり興味が無い方にも、広く正しい情報を届けていくことが重要だと考えています。
そのために、ポジティブなメッセージを出していただけるインフルエンサーの方に協力いただいたり、心に響く広告を打ったりといったことを検討しています。
多くの方にちゃんと自分で判断できる情報を持ってもらうことを目指しています。

ということで、明日3月4日にREADY FORでクラウドファンディングのページを開設します。
朝9:00に公開となりますので、こびナビのホームページから覗いていただけたらと思います。

▼こびナビ ホームページ
https://covnavi.jp/

▼クラウドファンディングのページ(READY FOR)
https://readyfor.jp/projects/cov-navi

そしてもう1つ、明日の企画についても私からお話しさせてただきます。
こびナビと、こびナビ以外の団体が関係している企画です。

「国際パピローマウイルス学会」が毎年3月4日に「国際HPV啓発デー」というのをやっています。
HPVというのは「ヒトパピローマウイルス」のことで、子宮頸がん、中咽頭がん、肛門がんなどの原因になるウイルスです。
そういったウイルスを防ぐ「HPVワクチン」というものがあって、接種率の高い国だと9割くらいの方が接種しているのですが、接種率の低い国もまだ残っています。
そういったところに正確な情報を届けるキャンペーンが、全世界で3月4日に行われます。

その「国際HPV啓発デー」にあわせて、私がもう1つ行っている啓発プロジェクト「みんパピ(みんなで知ろうHPVプロジェクト)」が国際パピローマウイルス学会の公式パートナーとして、日本でのイベント行うことを企画しています。

1番の目玉は、明日(3月4日)の20~22時に行うYouTubeライブです。
私が司会で、みんパピのメンバーから代表の稲葉、小児科医の今西、坂本が出演します。
またこびナビのメンバーからは代表の吉村先生、副代表の池田先生と峰先生、そして岡田先生に入っていただきます。
そしてコロナワクチンの疑問を解消するLINEボットプロジェクト「コロワくん」の代表である山田先生にもご参加いただきます(急患対応のため出席できず)。
この3団体のメンバーが、SNS上で募集したワクチンの質問について答えるという内容になっています。

国際HPV啓発デーのイベントとして行いますが、コロナに関することを投げていただいても大丈夫です。コロナワクチンに関する質問でしたら、それに対しこびナビ・みんパピのメンバーがお答えしますし、HPVワクチンの例を使ってワクチンの解説ができればと考えています。
ぜひご覧いただけたらと思います。

▼YouTubeライブ:アーカイブをご覧になれます
https://www.youtube.com/watch?v=TM_YWxRUVSg

---

代表の吉村先生から少しコメントいただきたかったのですが、新幹線で移動中で電波が厳しいということなので、次のお話しに移りたいと思います。
明日こびナビとしてもいろんな企画を発表していく予定なのですが、峰先生、新企画について少しご説明いただけますでしょうか。

峰宗太郎
はい。では、「Myth Busters(ミス・バスターズ)」の話をしましょうか。

巷では、コロナやコロナワクチンに関していろんな噂話が流れています。そういうのを英語で「Myth(ミス)」と言います。この単語にはもともと「噂話」とか「神話」といった意味があります。
この「Myth」=もっともらしい噂話が、実際本当なのか嘘なのかについて、海外ではその検証を公的なサイトで行っているんですね。
たとえばWHOにコロナ関係の「Myth Busters」がありますし、アメリカCDCにもコロナワクチンについての情報が本当かどうか調べる検証ページがあります。
そういったことをこびナビでもわかりやすくやっていこうと企画しています。

特に日本でよく聞く副反応に関する話や、「ワクチンって恐いものじゃないの?」という話、「トンデモ」な話、ワクチンを否定されている方がよく使う話など、そういった噂話に対して、あるいは「ワクチンってこういういいことがあるの?」という疑問に対しても科学的に検証して1つずつわかりやすく説明していく企画となっています。

木下喬弘
ありがとうございます。非常によくわかりました。
僕たちもSNS上でたくさんご質問いただくことがあります。
例えば、僕たちから見るとかなり初期段階の研究がまるで全て解明されたかのような解釈で報じられて、それに対し「これって本当なんですか?」とご質問をいただくことがあります。
他にも根も葉もない噂のようなもの、例えばアメリカで「コロナウイルスのスパイクタンパク質は胎盤のタンパク質と構造が似ているので、ワクチンで抗体ができると胎盤を攻撃する」という噂があったりして、これぐらい練り込まれたような話だと「もしかしてそういうことがあるの?」と不安に思う方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
これは、ファイザーの元職員がTwitterでつぶやいたのが最初だと言われています。アメリカでは、そのような噂話に対して胎盤のタンパク質とコロナワクチンのスパイクタンパク質の構造をしっかり調べて、「似ている部分もあるけれど全然違う部分の方が多い。コロナワクチンでできた抗体は胎盤を全く攻撃していない」ということが研究されるなど、丁寧に対応しています。

こんな風に、みなさんが不安に思うことに対して丁寧な情報提供をしていけたらと思っています。

黑川先生、他に明日発表する内容で、いつもクラブハウスを聞いてくださっている皆さんに何か先行してお伝えできることがあれば、お願いできますでしょうか。

黑川友哉
そうですね。
木下画伯の個展をやるっていうことでよろしかったですか?

木下喬弘
勘弁してください(笑)

黑川友哉
それは冗談として…
岡田先生からもお話しのあったように、これまではインターネットを介した情報発信や、講演会で医療従事者の方に対してコロナのことをお伝えしてきました。
しかし2017年の東京都の調査によると、医療情報を習得するにあたり、多くの方、実に75%くらいの人がテレビを情報源としているのだそうです。
我々がテレビに露出することはなかなか難しく、2月15日に記者会見を行って以降、多くのマスコミの方にニュースなどで取り上げていただいてはいるのですが、具体的な情報提供をテレビを通して行うというのがまだあまりできていません。今後はこういったところにも力を入れていきたいと思っています。

木下喬弘
ありがとうございます。
こびナビには30人以上の専門家が集まって、論文に対するファクトチェックを行い、研究のデザインや質を見て、「この研究であればこれくらいの強さで説明していいだろう」、たとえば「このくらいの効果が期待されています」と表現するか「この効果はほぼ確実です」と言えるか、といったことを議論しています。
こういった部分をメディアのみなさまとも議論しながらお伝えしていけたらと思っています。

そういった新企画を順次準備していますので、明日の発表を楽しみにしていただければと思います。
安川先生、作っていただいたQ&A(医療従事者向け、非医療従事者向け)の改定作業が進んでいると聞いています。そのあたりご説明いただいてもよろしいでしょうか。

安川康介
はい。アメリカのワシントンD.C.で内科医として働いている安川と申します。

Q&Aですが、みなさんワクチンに対して同じような疑問を抱かれることが多くて、たとえば「遺伝子にワクチンが組み込まれるの?」とか「ワクチンを打つことによってコロナに感染することがあるのか」など、そういった多くの方が疑問に思う内容に答えていくQ&AをこびナビのWebサイト内で作っています。
新型コロナウイルスのワクチンに関する論文は大量に出ていて、医者でもキャッチアップするのが難しいような状況です。そんな中でもなるべく最新の情報をもって、みなさんの不安や疑問に対してお答えできればと思い公開していますので、もしまだ見ていない方がいらっしゃいましたらチェックしてみてください。

▼非医療従事者向けQ&A
https://covnavi.jp/category/faq_public/

▼医療従事者向けQ&A
https://covnavi.jp/category/faq_medical/

どちらもなるべく頻回にアップデートしていく予定ですので、ぜひご覧になってみてください。

木下喬弘
ありがとうございます。安川先生からあった通り、Q&Aも1回作ったら終わりではなく、しょうっちゅう見直して最新情報を出していきたいと思っています。
医療従事者向けは日曜日にアップデートを予定していて、これまでは米国CDCの情報に従って、どういった人は接種に注意が必要といった内容を出していましたが、日本の添付文書が出たということもありますので、そのあたりを中心に文言調整なども準備しております。

本日は、みなさんからの質問も受け付けたいと思います。
プロフィール欄に質問を書いてくださった方を今スピーカーに招待したのですが、今お話しできないようなので、わたしの方から読ませていただきます。

「妊婦のワクチン接種について、日本産婦人科学会からの案内で”器官形成期(妊娠12週まで)はワクチン接種を避ける”とありますが、これは一般的な考え方としてとりあえず12週までは避けておくということで、特に今回のワクチンに対する固有の理由ではないと理解して間違いないでしょうか。理論的には全時期で接種可能のように思えるのですが、12週までは接種を避けるのが無難なのでしょうか?」

というご質問をいただいています。こちらは峰先生からお答えいただけますでしょうか?

峰宗太郎
はい、いい質問というか、内容に書いてくださった通りだと思います。
器官形成期というのは、お腹の中で赤ちゃんの大事な臓器の形などが決まっていく時期のことを指しています。体の形ができていくときにお薬や感染症が影響してしまうだろうという考え方があって、そこに対して慎重に考えるというのが日本や世界でも一般的なものとなっています。
今回のワクチンの場合、特にこのワクチンが器官形成期に悪さをするといった情報は一切なく、あくまで安全領域をどのくらいとるかという話です。日本では非常に安全なところに線を引きたいという考え方に基づいて、この時期は一般的に避けているので今回のワクチンでもそう書いておこう、ということだと思います。

木下喬弘
ありがとうございます。
つまり、理論上は器官形成期であっても接種は可能で、ただ日本では念のためそういった推奨が出ているということなんですね。

峰宗太郎
はい。日本の中で、この方々がすごく慎重なルールを定めているということでいいと思います。

木下喬弘
よくわかりました。
ご質問は他になさそうですね。時間もちょうどいいので、最後にまとめさせていただきたいと思います。

まず一番重要なニュースとして、明日3月4日からこびナビのクラウドファンディングが始まります。
最終的なゴールは3000万円で、コロナに関する情報を取りたいと思ってこうしてクラブハウスを聞きに来てくださる方以外の方々にも、公平にしっかり情報を届ける仕組みを作っていきたいと思っています。皆さんのお力をお貸しいただけたら嬉しいです。

また、3月4日は国際HPV啓発デーということで、子宮頸がんや、男性もかかる中咽頭がんなどの原因となる「ヒトパピローマウイルス」、そしてそれを防ぐHPVワクチンについて正確な情報を知っていただこうというイベントが世界各地で開催されます。
その一環として、朝7:00からはNHKの「おはよう日本」で取り上げていただき、夜20:00~22:00はYouTubeライブを行います。みんパピ、コロワくん、こびナビの3団体でコロナワクチンやHPVワクチンのことを話します。

▼YouTubeライブ:アーカイブをご覧になれます
https://www.youtube.com/watch?v=TM_YWxRUVSg

3月4日を、日本全体でワクチンについての理解が進む日にしていきたいと思っています。

それでは、そろそろこのあたりにさせていただきたいと思います。
吉村先生、最後に締めの一言をいただけたらと思うのですが、しゃべれそうですか?

吉村健佑
はい!
今日も木下先生の軽快なトーク、ありがとうございました!
クラウドファンディングで皆さんにご支援いただけるように、我々もがんばっていきたいと思います。
YouTubeライブも非常に楽しみですね!疾患は違えど、ワクチンを使って健康を維持しよう・増進しよう、疾患を予防しようという考えは共通だと思うので、ライブを楽しみにしています。

木下喬弘
ありがとうございました!
それでは、本日はここまでとさせていただきます。
日本のみなさん、良い一日を!ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?