「失われた時を求めて」と「プルーストを読む生活」を読む 5
失われた時を求めて1巻の294ページまで読んだ。相変わらず、作中では時間が進んでいない。回想なので、時系列が行ったり来たりしている。レオニ叔母の女中、フランソワーズの人間らしさ。身内には甘く、他人に厳しい。それでいて新聞の悲劇には涙を流したりする。こういう人よくいる。このフランソワーズには孫もいるようで、一体何歳なのだろう?「失われた時を求めて」はその時点その時点で登場人物が何歳なのか、まったく検討がつかない。
例えば今回読んだ部分では、ルグランダンという人物に焦点が当たっ