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中2息子アメリカ帯同編 #1家族帯同 決定後の我が家の場合

前回は我が家の自己紹介を記載しました。まだお読みではない方はこちらをご覧いただいてから本記事を読んでいただくと背景がわかるのでしっくりくるかと思います。

その中で一番のハードルと言っても過言ではないのが
「中2 息子が果たして帯同する意志があるのか」でした。
我が家のケースをご紹介しますので、同様のケースで悩まれている方の参考になれば幸いです。


前提:我が家の子供との接し方

少し前提条件です。いろんな家庭と家族の関係性があるかと思いますので、認識齟齬がないように日頃の我が家の状態と息子の性格、親子の関係性について記載します。

息子の性格

コミュニケーション能力が抜群。転校しても知らぬ間に友達が出てきるタイプ。自らぐいぐい行くよりも「一緒にいて心地よい人」を目指しているようで、八方美人タイプ。大人と子供の中間。正義感は強すぎないけど悪いことはしたくない。忘れ物多いですね・・な一般的な中2男子。

その反面(?)自宅ではややだらしなく、自室は汚部屋。提出物はすぐ出さない。妹は猫を愛でるように全力で遊ぶよき兄。

息子との接し方

幼少期から10歳になるまで、母子家庭でした。とは言っても実家が近く、祖母・私の妹・弟に囲まれて大家族。サザエさんのタラちゃん状態。可愛がられてきました。いつでも大好きなカルピスとえびせんがありました。。国内海外ともに旅行も繰り返しており、海外の雰囲気もつかめているタイプ。
親目線で見ても、精神年齢は高い子だな、という自覚はあったので下手に子供扱いさせすぎずに、下記のスタンスでずっと接してきました。言葉で「提出物は?」「部屋の掃除は?」とリマインドは繰り返しますが・・・

  • 多少困っても自分で解決できることには首を突っ込まない

    • 提出物の遅れ = 遅れるなら先生に自分でいう

    • 部屋の掃除 = 中学になってからは自己管理(皮膚の痒みなど出たら振り返りなさい)

  • 自分の将来をどうしたいか、自分で決める

    • そのための相談や、ヒント出しは手助けする

  • 欲しいもの、実現させたいことがあって金銭や親の協力が必要なら稟議書をあげる

    • なぜ必要なのか、それを使ってどう貢献するのか、きちんと納得できる状態にして納得できたらOK

上記の通り、ちょっと見方によってはむしろ親子よりもちょい厳しい関係性かもしれません…が、我が家の場合これがちょうどよかったんです。

その結果、渡米に関しても「彼が望むなら渡米、望まないなら何らかの形で残る(家族帯同はなし、親戚宅に同居、高校から全寮制)」にしようと考えていました。

息子への問いと答え

夫の就労(L1 )ビザが具体化して動き始めた頃。
タイミングを見計らって2人の時に聞いてみました。中一の終わり。塾にも通っていたので高校進学も背景にチラチラ浮かぶ中です。

なるべく具体的に、現実に忠実に再現。

お父さん(※)、アメリカに渡米して海外にそのまま住み続ける可能性があるよ。
もしかしたらお母さんたちも一緒に行ってそのまま数年住むかもしれない。

あなたはどうする?留学すると「帰国子女」になって高校や大学生で特別枠があるから進学には有利だよ。別の国に住むと知識の幅も広がるし、今はオンラインで友達とゲームもやってるからそれは変わらないよ。
でも「現地校」になると思うから、日本人いないかもしれないから結構ハードな環境だと思われるよ。

ただ、また引越しさせるのは忍びないから、行きたくないなら方法を考えるからちょっと考えてみてね。
※正確には、我が家は謎に息子が名前で皆呼んでいるので「〇〇さん」

第一声は「また引越しー?!もう引っ越さないって言ったじゃん!」でした・・「お母さんもそう思ったよ!!」の切り返しで息子は「うーん。。」と唸り声です。
でしょうね。という感じでした。大人でもそうなるもんなぁ・・。

最初の見立てでは「日本の環境で特に困ることなく、不登校でもなく、友達にも恵まれており、高校生になったらアルバイトで自分で自由になるお金を稼ぐ」ことを望んでいる彼にとって、日本滞在をとると親は思っていました。それはそれで、高校入学まで私が日本で働きながら一緒に残ってもいいし、親戚宅に居候という選択肢もあるのでフレキシブルに対応できるように考えていました。

そして、翌日(早い!)

いいよ、僕アメリカに一緒に行こうと思う。受験しなくていいしね。
そのために条件があるんだけど、下記は守ってね!
・ゲームPC購入
・お小遣いUP
・母親と毎日テニスすること
・学校にひとりは日本人がいること

何だろう。子供なのか大人なのかわからない絶妙な感じ。単に物欲だな!という気持ちとそれでいいのか、という目から鱗感。
とにかく超意外でした。
保守的な息子が「渡米する」と決意したことが。

さいごに:家庭の事情に合わせて

お子さんの年齢や家族の事情、親子の関係性によってこの問いかけは有効なケースと無効なケースがあると思います。

我が家の場合、もちろん1歳半の娘に聞いても意思疎通が難しいので、こんな問いはしません。

でも、精神年齢が絶妙な年齢の13歳、それも現地校一択。現地に行ったらすでにコミュニティがある中にぽん!とアジア人として入っていく。
その葛藤含めて本人に自覚がないとかなり厳しい状態になると予想していたので、あえて判断を本人に委ねました。

※実際のところ、近しい帰国子女で社会人になった人に聞いて回ったところ「嫌な思いもしたけど海外在住してよかった」となったので、そちらに誘導しましたが。。

おそらく、我が家はレアケースのような気がします。
問答無用で一緒に海外帯同を決断されるご家庭の方が多いと思いますし、それはそれで良いと思います。

ただ、こういう子供へのアプローチもあるよ、という我が家の場合のご紹介です。

さーて・・・学校選択が視野に入ってきました。
「有色人種が多く、できれば日本人がいる学校」そのための学区探しとやることが多くなってきました。
語学レベルもできれば渡米前にあげてほしい! (けど勉強嫌いなタイプなんだよなぁ)

どうなることやら。

ここからがまた、学校どうする?現地無理だった時のリカバリープランどうしよ?の新たな難題が発生します。学校探し編はまた別の機会に。

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