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【音楽×珈琲 鑑賞録】3月6日~ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ オペラ『奥様女中』 × 問-tou-ブレンドコーヒー

音楽観を鍛える鑑賞録。
それにあう珈琲をそえて。
3月6日のテーマは【ジャンル】

とりあげる作品は、
ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ /
オペラ『奥様女中』
 ×
問-tou- /
問touブレンドコーヒー

です。

ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ
Giovanni Battista Pergolesi
1710年1月4日 - 1736年3月17日イタリアのナポリ楽派オペラ作曲家。

オペラ・ブッファ(喜歌劇)の基礎を築いた作曲家で、
のちにモーツァルトやロッシーニらに継がれる音楽をつくりました。
結核により26歳という若さで亡くなりましたが、最後まで余力を振り絞り曲を作り続けたというエピソードは、クラシック音楽家のアートにかける生き様を象徴するものです。

『奥様女中』(イタリア語:La serva padrona)はペルゴレージの代表曲で、現在も上演されています。オペラの古典になり、その音楽性は快活でメロディアス。たしかにモーツァルトやロッシーニといった作曲家を彷彿とさせる、基盤のようなものがあります。
イタリア語はさっぱりわかりませんが、オペラの情感豊かな歌とドタバタ劇。そしてイタリア貴族の雰囲気あるオーケストラ。聴いているだけでその世界観が拡がり、18世紀のハイソな雰囲気を想像してしまいます。
登場人物が3人(観た動画は4名でしたが)、歌うのは主人公のウベルト(バス)とヒロインのセルピナ(ソプラノ)のみのシンプルな構成で、内容もわかりやすい。
この言語を超えて「わかる気がする」という仕立ても、このオペラ・ブッファが残った所以かもしれません。
こうしたハッピーエンドのコメディ劇を久しく観ていなかったので、自分の興味関心がだいぶ凝りかたまってしまっていたことに気づきました。
「人生は遠くからみたら喜劇」。もっと朗々と歌いあげるような楽観的な生き方も楽しめるよう、バランスよい暮らしを心がけたいものですね。

音楽にあう珈琲を考えてみる

このペルゴレージの音楽を受けて、淹れる珈琲も思考してみましょう。
今回愉しむ珈琲は、ブラジル豆のウォッシュトとナチュラルがバランスよいコーヒー、問-tou-ブレンドコーヒーです。

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このコーヒーは長野県東御市にあるパン屋『わざわざ』の姉妹店のオリジナルブレンドで、新潟県燕市にある『ツバメコーヒー』監修のもの。
ブラジルのウォッシュト25%とナチュラル75%という、同一国だけど精製法が違うという異色のブレンドです。
これがまた、バランスよい。
ナチュラルの果実香と土着感のある味わいをベースに、ウォッシュトのすっきりした味わいが混じりあうことで、飲みやすいにも関わらず独特な世界観があります。
このブレンド感はコーヒーのブレンドづくりにおいてもとても参考になるし、アートワークで鑑みても学び深い。
自分自身のオリジンをいかに配合するかという問いに対峙するとき、まずはこの配合を試してみたい。そんな素晴らしいブレンドです。ぜひ味わってみていただきたい。

伺ったお店の情報です。
問-tou-
長野県東御市八重原1807−1
営業: 11:00~16:00
定休: 月火水

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