見出し画像

【音楽×珈琲 鑑賞録】4月5日~ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン ウェリントンの勝利

音楽観を鍛える鑑賞録。
4月5日のテーマは、【作曲・演奏】

とりあげる作品は、
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン /
ウェリントンの勝利

です。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
Ludwig van Beethoven
1770年12月16日頃 - 1827年3月26日
ドイツの作曲家、ピアニスト。

「ウェリントンの勝利またはビトリアの戦い」作品91
ドイツ語: Wellingtons Sieg oder die Schlacht bei Vittoria, op. 91


この曲は2つのパートで構成されていて、前半はビトリアの戦いを再現し、後半はイギリス軍の勝利を祝う華々しい凱歌となっています。
演奏時間は約15分で「戦争交響曲」とも呼ばれているそうです。

特徴としては、大砲や銃などの火器を使用して戦争を表現した楽曲です。
発表された当時としては商業的にも成功を収めましたが、だんだんと「この曲ヤバない?」となったようで、ベートーヴェンらしからぬ薄味な曲構成と銃火器使用での演奏のしづらさにより、のちのち「駄作」と評されるようにまでなりました。
まぁベートーヴェンからしてみたら依頼されて作った曲なのだから誹りを受けるいわれもないでしょうが、こうした評価の変遷を思うと、よかれと思ってやったことも背景によって変わるものだよね、と思わされます。

発想の豊かさはややもすると因果なもので、ときにはアイデアの発露を機にチャレンジをして失敗に陥るケースはよくあります。
しがないわたし個人においても、思い当たる節がたくさんあるのだから、ベートーヴェンのような熱量の高い天才がチャレンジすれば大いなる失敗もあります。
とはいえ、この楽曲自体も面白いといえますし、この楽曲の経緯を知って歴史背景から学ぶこともあります。
えてして、失敗は希望の道への過程です。
灯を絶やさぬ限り、経験は蓄積になります。
ベートーヴェンはこの曲を経たからどうというのはありません。
ただ、自分の行くべき道を行っただけです。

わたしたちがこの楽曲から学び受けることは、
気づきがあり、アイデアがあるのなら、かたちにするところまでやってみる。
ということ。
かたちにした先で失敗しても、良いものにしようと一生懸命考えたものならば、人類が不幸のどん底に陥ることはそうはないでしょう。

安心して、失敗していきましょう。
きっと、その行動はムダにはならないです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?