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【音楽×珈琲 鑑賞録】7月26日~ヨハン・パッヘルベル カノン

音楽観を鍛える鑑賞録。
エンディングまであと【159日】
7月26日のテーマは、【曲・演奏】

とりあげる作品は、
ヨハン・パッヘルベル /
カノン

です。

ヨハン・パッヘルベル
Johann Pachelbel
1653年9月1日(受洗) - 1706年3月9日(埋葬)
バロック期のドイツの作曲家、オルガン奏者、教師

今回とりあげるパッヘルベル、カノン(Canon in D Major)が有名です。
本来は、『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調』(Canon a 3 Violinis con Basso c. / Gigue)というタイトルで、カノンのあとにジーグがくる2曲で1組の曲でした。

カノンは、
「複数の声部が同じ旋律を異なる時点からそれぞれ開始して演奏する様式」
ジーグは、
「バロック時代の舞曲の形式」です。

パッヘルベルのカノンは、ヴァイオリン3つと通奏低音(チェンバロ)の編成で書かれていますが、伴奏に他の楽器を導入したり、オーケストラなどさまざまな様式で編曲がなされています。
ともかく、この聴き馴染み深いあのメロディを追奏すれば、カノンといえましょう。

通奏低音の伴奏の存在が他のカノンとは違う意義を持っています。
いわゆるカノン進行と呼ばれる和声進行で、このコード進行に基づいた音楽は枚挙にいとまがありません。
パッヘルベルのカノンはKey=D Major、
D - A - Bm - F#m - G - D - G - A
「大逆循環」という仰々しい名称が与えられています。
循環・逆循環は、コードの機能である「安定・やや不安定・不安定」という特徴を活かし、コード進行のなかで安定・不安定を通りもとに戻って繰り返す、循環をイメージさせることができるコード進行です。
逆循環は琴線に触れるような滑らかな進行が特長で、カノン進行によるヒット曲にみられるゆかしい聴きごこちは、音楽制作者なら誰しも利用してしまうことでしょう。

むしろこのコード進行のなかで放たれる音色や言葉にセンスが出るぶん、繰り返しこの進行を用いて自らの表現力を磨いていきたいものですね。

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