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【音楽×珈琲 鑑賞録】2月24日~ジャン・シベリウス 交響詩『フィンランディア』× GAFLO Cafe FLOWER FIELDブレンド

音楽観を鍛える鑑賞録。
今日から珈琲録とのブレンド。
2月24日のテーマは、
【周辺】
とりあげる作品は、
ジャン・シベリウス /
交響詩『フィンランディア』


合わせた珈琲は、
GAFLO Cafe /
FLOWER FIELDブレンド

です。

ジャン・シベリウスの名言
"Music begins where the possibilities of language end."
「音楽は言語の可能性が終わるところからはじまります。」

ジャン・シベリウス
Jean Sibelius
1865年12月8日 - 1957年9月20日
後期ロマン派から近代、フィンランドの作曲家、ヴァイオリニスト。

フィンランドもうひとつのナショナルアンセム

1899年発表の「新聞の日を祝う音楽」、
8つの組曲の最終曲になる「フィンランドは目覚める」が、
のちの『フィンランディア』になります。

1899年のこの時期、
ロシア皇帝ニコライ2世がフィンランド大公国にロシア化を推進していました。
この渦中にあったシベリウスは、
愛国心をたぎらせ、フィンランドの独立を目指し、曲をつくります。
そうしてフィンランドの歴史を8つの挿話を描写した交響詩ができあがりました。
そんな楽曲制作を援助した新聞は、ロシア政権を批判し、発刊停止処分。
この楽曲もタイトルの差し替え命令と、演奏禁止処分になりました。

抑圧され、国を侵食されていく危機感。
この反発感が伝播し、世界の趨勢に油を注ぎ、第一次世界大戦につながっていく。
つまりこの楽曲は、ナショナリズムの勃興、ナショナルアンセムの役割になったメルクマール的な作品だといえます。

歴史的背景を考えると、上記の名言は、「終わりは新たな始まり」という広義の意味もあれば、言葉通り「解放」の意味にもとらえられます。
芸術はこうした危機意識の発露である「炭鉱のカナリア」、民族を団結させる「アンセム」、人類を扇動させる「プロパガンダ」になりうる。
そうして経た愛国心の賛歌である「ナショナルアンセム」、『フィンランディア』は業の深い産物なのだと、畏怖する響きを持って聴いていました。

音楽に合う珈琲を考えてみる。

そんなシベリウス出身のフィンランドの人は、「一人当たりのコーヒー消費量世界一」というデータがあります。これは「フィンランドの労働法でコーヒー休憩をとることが法律で定められているため」。
1日に5杯〜10杯は飲むというのだからすごい。
特徴は、浅煎りのスペシャリティをブラックで飲む人が多いらしい。
とはいえ、利用する人が多いだけに、さまざまな飲みかたを楽しんでいるという。

なぜこんな感慨を思い浮かべたかというと、
今日伺ってきたカフェがなんとなくフィンランドっぽい雰囲気があったから。

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"GAFLO CAFE by Flower FIELD"
こちらで、「FLOWER FIELDブレンド」をいただきました。
"KARUIZAWA COFFEE COMPANY"が手がけた、
上質なインドと東ティモールのブレンドをアメリカーノで仕上げています。
眼下に流れる川のせせらぎと、寒々しそうに揺れる木々を眺め、コーヒーをすする。
清雅で華やかな香り、エスプレッソのテクスチャーで余韻が豊かに感じます。

店内に流れる音楽は海外の新鋭シンガーソングライターの楽曲でしたが、ボタニカルな雰囲気のお店にシベリウスの音楽も相性が良かった。
そんな思いに耽り、今回このような『音楽に合う珈琲を考える』記事を挟んでみました。
まだ統一感がない記事になってしまっていますが、ゆくゆくは快いライフスタイルに適う音楽を創発していくための鑑賞録です。なかでもコーヒータイムを豊かにする音楽を考えることも大切なので、加筆して変化をもたらしていきます。

これからは音楽を聴く時間としても、コーヒーを愉しむ時間としても、より豊かさをかけ合わせることができる提案をしていきますので、どうか成長の過程も楽しみながらご覧いただければ幸いです。

うかがったカフェの情報です。
GAFLO CAFÉ
9:30〜17:00 lo16:30 火曜日定休
長野県北佐久郡御代田町馬瀬口1604−3

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