【音楽×珈琲 鑑賞録】9月6日~ヨハン・セバスティアン・バッハ 『無伴奏チェロ組曲』第1番
音楽観を鍛える鑑賞録。
エンディングまであと【117日】
9月5日のテーマは、【作曲・演奏】
とりあげる作品は、
ヨハン・セバスティアン・バッハ /
『無伴奏チェロ組曲』第1番
です。
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
Johann Sebastian Bach
1685年3月31日(ユリウス暦1685年3月21日) - 1750年7月28日
18世紀のドイツで活躍した作曲家・音楽家
今回とりあげるバッハの無伴奏チェロ組曲 (Suiten für Violoncello solo)は、チェロ独奏用の組曲。第1番の前奏曲のフレーズは非常に有名で、タイトルは知らなくても「聴いたことある!」となる音楽です。
バッハのチェロ独奏用の組曲は6曲、
第1番ト長調 BWV1007
第2番ニ短調 BWV1008
第3番ハ長調 BWV1009
第4番変ホ長調 BWV1010
第5番ハ短調 BWV1011
第6番ニ長調 BWV1012
という具合に作品ごと調性が統一されています。
組曲の内容では、
前奏曲(Praeludium)
アルマンド(Allemande)
クーラント(Courante)
サラバンド(Sarabande)
メヌエット(Menuetto)
ジーグ(Gigue)
という構成になっています。
メヌエットの部分を、第3番・第4番はブーレ、第5番・第6番ではガヴォットとなり、第5番はスコルダトゥーラ(変則チューニング)、第6番は5弦の楽器用となっていますが、概ねコンセプトがしっかりした作品群になっています。
チェロの音色がふんだんに聴ける作品で、久しぶりに傾聴してみると、木から響く鳴りの美しさと太い音、無意識下で琴線に触れる倍音の豊かさが素晴らしい、演奏家の名演が多いなぁと改めて感嘆としてしまいました。
譜面を追い、音を出すだけなら誰でも弾ける作品ながら、名手と素人の差は歴然となり、弾き手によってどころか、器体によっても違いが表れてしまう独奏曲。
練習曲として手習いにもいいですし、時代を経るごとに変化が生まれる、一生ものの作品として弾き続けても味わい深い。
チェロであればこの曲が不朽の名作に相当しそうですが、他の楽器でもこういった作品がないのか探索したくなりました。
何十年と弾き続けている作品をもつというのは、人生の豊かさにおいて大切な要素になる。そんなことを思わせる一日でした。
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