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【音楽×珈琲 鑑賞録】7月30日~ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル オペラ『ジュリアス・シーザー』

音楽観を鍛える鑑賞録。
エンディングまであと【155日】
7月30日のテーマは、【主題】

とりあげる作品は、
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル /
オペラ『ジュリアス・シーザー』

です。

ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル
Georg Friedrich Händel
1685年2月23日 - 1759年4月14日
ドイツ出身、イタリアで成功した後にイギリスに帰化した作曲家、オルガニスト

今回とりあげるヘンデルのオペラは、『ジュリアス・シーザー』
タイトルはまちまちで、『エジプトのジュリアス・シーザー』とも『エジプトのジューリオ・チェーザレ』(Giulio Cesare in Egitto, HWV17)とも呼ばれています。

1723年から1724年にかけて作曲したオペラで、ヘンデルの楽曲のなかでもっとも頻繁に上演されているタイトルだそうです。
演奏時間は、カットなしで第1幕90分、第2幕70分、第3幕60分の合計約3時間40分というやや長尺。それでも人気があるというのは、このストーリーとヘンデルの楽曲が古典にして魅力的だからでしょう。

舞台はポンペイウスとの対決時期で、シーザー(カエサル)がもっとも勢いある頃の話です。クレオパトラ7世と親密だった時期にもなり、歴史ものとしても面白い。

音楽面においても、ヘンデルのらしさが詰まったオペラに仕上がっています。
この作品が作曲された数年前、1720年にオペラ運営会社「王室音楽アカデミー」が設立され、ヘンデルはその芸術部門の中心人物でした。
そこでオペラを盛り立てるべく作曲していった一群に、この有名物語があります。ハノーファー選帝侯(ジョージ1世)にも許され王室礼拝堂作曲家となり、イギリスに帰化する手前での時期、ヘンデルも気合いを入れるべく手がけた作品だったのではないでしょうか。

クラシック音楽界でヘンデルほど順風満帆な作曲家はいないように見えますが、覇道を行くべくとった努力があったからこそ、道が開けたのだと思います。
誰しも上下動する人生のなかで、いかに主体的に自らを動かすか。
ヘンデルの行動には今も参考となる姿勢があります。
しかるべき時に、しかるべき行動を。

人生は常に「賽は投げられた」(alea jacta est)

努努忘れないようにしていきたいものですね。

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