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【音楽×珈琲 鑑賞録】7月22日~ヘンリー・マンシーニ ムーン・リバー

音楽観を鍛える鑑賞録。
エンディングまであと【163日】
7月22日のテーマは、【音楽史】

とりあげる作品は、
ヘンリー・マンシーニ /
ムーン・リバー

です。

ヘンリー・マンシーニ
Henry Mancini
1924年4月16日 - 1994年6月14日
アメリカ合衆国の作曲家、編曲家

今回とりあげる作品は、ヘンリー・マンシーニのムーン・リバー(Moon River)、1961年公開の映画『ティファニーで朝食を』(Breakfast at Tiffany’s)で、主演女優のオードリー・ヘプバーンが劇中で歌われ映画ともに人気を博しました。
翌年の1962年にアンディ・ウィリアムズが歌い、こちらがスタンダード・ナンバーとして音楽史に名を残す曲になりました。
アカデミー歌曲賞を受賞。グラミー賞では最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀編曲賞の3部門を受賞しています。

アンディ・ウィリアムズが歌うオールディーズな曲感も素晴らしいし、ジャズで演奏されるインスト・ナンバーとしてもいい。
そのなかでも起源になるヘプバーンの物憂げな歌唱とシンプルコードのギターがこの歌の骨格の良さをよく表しています。

この楽曲はシンプルな構成のなかにテンションコードを上手く使用していて、特にEm7♭5からA7へ移行する流れの部分は、なめらかでアンニュイな雰囲気が抜群に溶けていて、美しいコード進行だなぁと思わせされました。

課題図書では、ほとんど100年以上前のクラシック音楽が取り上げられていますが、近年の往年の歌モノは、人間の琴線に触れる音響とはどういうものかを解法として提示しているかのようです。
長い音楽の歴史を経て現在に鳴り響くことができている全ての音楽から、古典的な美しさというものも垣間見る。
突然新しい音像が現れたわけではなく、綿々と続く音楽史のなかで踏襲して今の音が鳴っていると思うと、すべての音楽に感謝と祈りを捧げたくなりますね。

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