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【音楽×珈琲 鑑賞録】3月19日~ファーディ・グローフェ 組曲『グランド・キャニオン』

音楽観を鍛える鑑賞録。
珈琲録はお休みです。
3月19日のテーマは、【主題】

とりあげる作品は、
ファーディ・グローフェ /
組曲『グランド・キャニオン』

です。

ファーディ・グローフェ
Ferde Grofé
1892年3月27日 - 1972年4月3日
アメリカの作曲家。ピアニスト、編曲家。

組曲『グランド・キャニオン』(Grand Canyon Suite)は、1920年から1931年にかけて作曲した管弦楽組曲。
現在は、
第1曲 日の出(Sunrise)
第2曲 赤い砂漠(Painted Desert)
第3曲 山道を行く(On the Trail)
第4曲 日没(Sunset)
第5曲 豪雨(Cloudburst)

の構成で、約36分の演奏時間になっています。

壮大な景色である「グランド・キャニオン」を音楽で表現したいと思う人はたくさんいそうですが、その第一人者であり唯一無二なのがこのファーディ・グローフェの作品です。
5曲の組曲のなかでも、第3曲「山道を行く」は軽快で心躍るような旋律が特徴なこともあり、オーケストラで単独演奏もされるようです。

それにしても11年の歳月をかけてやり遂げたことに敬意を表したい。
諦めてしまえばそこで試合終了な人生のなかで、やり続けていればいつかたどり着くことを教えてくれます。
グランド・キャニオンという悠久の歴史をもつ題材だからこそ仕上げることができたと思いますが、限りある資源、限りある時間のなかで、最後までやり抜くことこそ大切と学び受け取れます。

グローフェはガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」の編曲を担当したことで知名度を高め、シンフォニック・ジャズの発展と造詣に寄与しました。
そういった仕事としてやりがいのあることに注力しながらも、自身のライフワーク的作品に夢を抱き、意欲を失わなかった。
途絶えながらも、作り続ける意志を持ち続けること。
わたしたちが常日頃から心がけたいプリンシプルがありますね。

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